『八重の桜』第5回「松陰の遺言」感想 | のぼこの庵

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大河ドラマの史上最高傑作『独眼竜政宗』(1987⇒2014再放送)と近年の最高峰『平清盛』(2012)の感想です。
ついでに『江~姫たちの戦国~』(2011)、『八重の桜』(2013)、『軍師官兵衛』(2014)、『花燃ゆ』(2015)の感想も。
あとは爺放談?

番組の半分は、歴史教養番組みたいなヒストラマ。
もう半分は、歴史の知識など要らない時代劇みたいな女一代記。

そんな構成が板について来た、今年の大河ドラマです。

オープニングもそのへんを意識してか?
半分半分な作りになりました。

いや、別に不愉快なことはありませんよ。
ある程度の視聴率を確保するためにはやむを得ないことなのでしょう。

ただ、どうしても『平清盛』と比べてしまい、
大河ドラマとしての本格度はかなり落ちるという印象が否めません。

私自身、どう楽しんでいいのか、いまだに掴みかねています。

楽しむという観点では、ツッコミまくりだった一昨年のアレの方が、
まだそれなりだった気もするのが、残念なところです。

※「攘夷論(じょういろん)」は、江戸末期に広まった考えで、夷人(外国人)を実力行使で排斥しようという思想。もとは中国の春秋時代の言葉。
開港以後は、国学の発展によって強化されつつあった日本は神国という発想の「尊皇論(そんのうろん)」と結びつき、「尊皇攘夷論」となって諸藩の志士や公卿によって支持された。しかし、薩英戦争や下関戦争において外国艦隊との力の差に直面したことにより、鎖国という手段への固執に批判が生じ、国内統一を優先して外国との交易によって富国強兵を図り、諸外国に対峙する力をつけるべきだとする「大攘夷」論が登場する。攘夷運動の主力であった長州藩・薩摩藩もこれを受け入れ、事実上開国論という手段を受容した攘夷へと転向していくのである。明治2年(1869年)に入ると、明治政府は公議所・上局から上げられた「公議輿論(こうぎこうろん)」が鎖国という手段に立脚した攘夷は不可能であるという意見であったことを理由に「開国和親」を国是として以後は鎖国論を議題としないことを決定した。(Wikipediaより)