ナンシーさんはイェペン
ナンシーさんは教師だった。
大病を患い教壇から離れ、長い間入院生活をしていたが、入院中に聞いたイェソンの声が好きになり、歌に励まされELFになったそうだ。
大病をきっかけに、やりたいことや行ってみたい所があれば持ち越さないようになったと言っていた。
私も、知らない言語で歌われている歌を聴いて涙を流してしまった経験がある。
後から、悲しい歌の内容を知ったが、歌っている人が込めた感情が言語を越えて、声となって心の奥底に届いたのだと思う。
イェソンも、そんなタイプの歌手だ。
そもそも、スーパージュニアの育ての親である、イ・スマン先生がその声を聴き、イェソン(芸術的な声)と命名したのだから、彼の声にはデビュー前からプロの耳をも奪う特別な「何か」があったのだろう。
イェソンの歌を聴いたことがない方のために。
美しいトンへ
何もかも人任せの突然の韓国旅行。
ナンシーさんは、イェソンの誕生日広告を見るほかに、東海の見える町へ行く計画を立てていて、私も彼女の計画に乗っかることにした。
ソウル市内から東海(トンへ)までは車で約3時間、高速鉄道TKXを利用すれば約2時間くらいかかるそうだ。
私たちは、ナンシーさんが米国から予約してくれていたガイドさん付きの大型バンに乗って東海へ向かうことにした。
海外からの観光客が10人くらい同乗する一日ガイドツアー。
ソウル市内の渋滞がひどいとは噂で聞いていたけど、渋滞を抜けると皆ものすごいスピードで車を飛ばす。
制限速度何キロなんだろう?
高速に乗ると、不安になるくらいの猛スピードでバンが走り出した。
東海と言えば、日本海と続いている海。
私のイメージする日本海は、波が荒くて、砂の色がベージュがかっていて、太平洋側の海より力強さを感じる。
東海はどちらかと言うと、白い砂に青々とした海水の色で、砂浜に置かれているシェーディングも、ちょっとヨーロッパのリゾート地のようなデザインだった。
こんな美しいリゾート地があるのに、今までなぜ知らなかったのだろう。
東海はカタカナ表記では、ドンヘやトンへと書かれている。
ちなみに、Super Juniorのドンヘ(東海)も、海の好きだった彼の父親がつけた本名だ。
ご自身でも歌手を夢見ていたドンヘのお父さんは、残念ながらドンヘがデビューして間もなく他界されている。
➡ Part-3 へつづく
イェソンの最新ミニアルバムUnfading Senseとフォトブックは、こちらからも購入できます。