『流転の地球 太陽系脱出計画』 | 映画とテラと、時々エレナ

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愛犬テラ(故エレナ)と家族の気ままな暮らしをらくがき程度に書きためるつもりが、最近ではほぼ映画レビューブログと化してます。σ(^_^;


2021.8.22にテラを新たに愛犬として迎えましたので、ブログタイトルを変更しました。



『流転の地球 太陽系脱出計画』
原題:流浪地球2
英題:The Wondering Earth Ⅱ
監督:グオ・ファン
出演:ウー・ジン
      アンディ・ラウ
      リー・シュエチェン


老化によって膨張し続ける太陽が100年後に地球を飲み込み、300年後には太陽系が消滅するという予測が世界中の研究者たちによって発表される。
世界各国は争いを止め「地球連合政府」として結束し、1万基のロケットエンジンで地球ごと太陽系から離脱させるという壮大な計画「移山計画」を始動した。
しかし、計画を武力によって中断させようとするテロリストの存在や、想定を超える月の引力によって、計画と地球の運命が揺らぎ始める……


本作は、『三体』でアジア人作家として初めてSF分野で最大の賞であるヒューゴー賞で長編小説部門賞を受賞したリウ・ツーシンによる短編小説『さまよえる地球』を基に映画化したシリーズ2作目となります。

ここで「え?2作目なの?」と思われる方も多いかと思いますが、前作は日本では劇場公開されていないので知らなくても無理はないと思います。

かくいう私も前作の存在を知ったのはほんの数ヶ月前で、本作に備えて慌てて鑑賞したんですが、そもそも本作のストーリーは時系列で見れば前作の前日譚にあたるので、本作を先に観てもさほど問題はないです。

なので、逆に言えば本作を先に観た場合、前作をあたかも続編のように楽しめる訳ですね。

なら前作を観る方法はと言うと、結論から言えば前作は日本では“Netflix独占配信”となっており、実は2019年から配信されています。
なので、Netflixを契約されていれば今すぐご自宅で観られます。

ま、前作の話はそれくらいにして、本作のレビューに移りますが、とにかく物語のスケールが半端ないです。😅
ハチャメチャに感じた前作を更に凌駕してます。

前作を観た際にも感じましたが、膨張を続ける太陽から遠ざかる為に地球ごと太陽系から離れてしまおう、という荒唐無稽にも程があるアイデアを本気で映像化したことが素晴らしいです。

これを1962年に公開された『妖星ゴラス』のパクリだと騒ぐ心ない輩もいるようですが、類似点が多いからというだけでそんなことを言い出すなら、天下のドラクエやFFも所詮はウルティマのパクリですから。(これはゲームの話ですが)

それに今やハリウッドではSF映画のアイデアが枯渇状態とも言えるので、こういう突飛なアイデアを映像化するプロジェクトは大歓迎ですし、そこに65億円もの巨費を投じて仕上げてくる辺りは尊敬すら感じます。✨

この手の作品はどうしても視覚効果のクォリティが話題になりがちですが、本作は物語の中心となる人物が3人いる為、脚本にもかなり力が入っている印象を受けます。

ま、正直言うと色々な要素を詰め込み過ぎて飽和状態になってしまってる気がしなくもないですが、それもこれも圧倒的なスケールで有耶無耶に出来ること間違いなしかと。💦

実は本国では既に3作目の製作も決定しているようなので、個人的には相当楽しみにしています!😆

SF映画好きなら一度は観ておく価値アリかと。
オススメですよ。😉