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『ゴールド・ボーイ』
監督:金子修介
出演:岡田将生
羽村仁成
黒木華
ある日突然、中学生・安室朝陽の自宅に以前近所に住んでいた親友の上間浩が訪ねてくる。
浩は義理の妹・夏月と一緒におり、夏月の顔は暗く沈んでいた。
どうやら3年前に夏月の母と浩の父が再婚したが、浩の父は夏月に暴力を奮い、性的暴行をしようとした為、夏月は思わず刃物で刺し、住んでいた浦添から2人で逃げてきたという。
2人は朝陽のスマホで殺人事件のニュースが出ていないことにホッとする。
朝陽の両親は数年前に離婚しており、母・香はパン工場とホテルの仕事を掛け持ちしている為、数日帰って来ないからと夏月たちを家に泊めることにするが……
本作は、紫金陳(スー・ジンチェン)原作の小説『悪童たち』を『デスノート』や平成『ガメラ』シリーズの金子修介監督が映画化した作品となります。
既に本国の中国では『バッド・キッズ』のタイトルでドラマ化もされており、Amazon Prime Videoで見放題配信されているので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、私は原作・ドラマとも未見ですので、これらとの比較は出来ませんが、原作小説は文庫本2冊、ドラマは全12話という長尺のストーリーを、たかだか2時間強の上映時間に落とし込むのは大変な作業だったはず。
その甲斐もあってか、本作の脚本は実によく出来ており、来年度の日本アカデミー賞では脚本賞を受賞しても驚かないと思います。🏆
脚本も去ることながら、物語の核となる岡田将生と羽村仁成の二人も見事な演技で、二人が演じる殺人犯とその殺人犯から口止め料を巻き上げようとする高校生との頭脳戦は、まるで『デスノート』でいう夜神月とLの攻防を観ているようで、最後まで目が離せなかったです。
サスペンス映画好きなら絶対に観ておくべき作品かと。
機会があったら原作やドラマにも手を出してみるかな。🤔