『ボーはおそれている』 | 映画とテラと、時々エレナ

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愛犬テラ(故エレナ)と家族の気ままな暮らしをらくがき程度に書きためるつもりが、最近ではほぼ映画レビューブログと化してます。σ(^_^;


2021.8.22にテラを新たに愛犬として迎えましたので、ブログタイトルを変更しました。



『ボーはおそれている』
原題:Beau is Afraid
監督:アリ・アスター
出演:ホアキン・フェニックス
      ネイサン・レイン
      エイミー・ライアン


数々の不安症を患うボーは、セラピストに父の命日には帰省する予定かと尋ねられ、明日帰るつもりだと答える。
その際「必ず水と一緒に飲むように」と薬を処方される。
しかし、帰省当日寝坊をしてしまったボーは、慌てて支度をするが、出発直前になって薬を忘れたことに気付き、急いで取りに戻ると、少し目を離した隙に荷物と鍵を盗まれてしまい、不用心だからと出掛けることが出来なくなってしまう。
ボーは母に事情を伝えるが、彼女はボーが帰りたくないから嘘をついているのだと彼をなじる。
どうしたらいいかと途方に暮れるボーだったが、母はあきれて電話を切ってしまう。
不安に駆られたボーは処方された薬を飲むが、水道が止まっていることに気付いてパニックになってしまう……


本作は、これまでに常識を覆すような革新的なホラー映画を生み出してきたアリ・アスター監督の長編監督3作目となります。

前2作品がどちらも面白かったので、本作にも相当期待して臨んだのですが、上映時間がまさかの179分とは!😳

途中でトイレに行きたくなったらどうしようとか、長過ぎて中弛みがあるんじゃないかとか、色々と心配事はありましたが、そこはさすがのアリ・アスター監督、最後まで集中力が途切れることはありませんでしたね。

とにかく予想の斜め上を行くような展開の連続で、全く先が読めない不安に加え、この物語をどう着地させるのかが気になって、終始落ち着かない気分で目が離せませんでした。

また、本作はスリラー映画ではあるものの、ブラックユーモアが満載で遊び心が感じられ、前2作品のような怖さは薄いかな、という印象なので、変な苦手意識を持たずに体感してみて欲しい作品です。

ホアキン・フェニックスの怪演も相まって、唯一無二の怪作になっていると思います!
オススメ!😉