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本とぼくと太陽系

本の感想とか日記とか。

ロードレース観戦が好きなのもあって(といってももっぱらTVでの観戦ではあるが)、本屋で手に取ってしまった一冊。

サイクルロードレースのルールを少しでも知っている人であれば、
サクリファイス(犠牲)という言葉が、このスポーツを表す言葉の一つと感じるかもしれない。
サイクルロードレースはチーム戦であり、エース+アシスト数人が1チームとなり、
エースを少しでも良い順位になるよう、アシストは時に風よけになり、時に自分の自転車を譲り、エースに尽くすスポーツである。

主人公・白石は、高校の時は400m走でインターハイ優勝するほどの実力の持ち主であるが、
走って勝つことに様々な重圧(親や学校からの期待)を感じ、走ることが嫌になってしまう。

話は脱線するが、
ちょうど最近オリンピックが行われており、「日本はメダルをいくつ取った」とか数えられる。
男子サッカー対韓国戦なんて「代理戦争」のような様相を呈していた。
また、バトミントンでは無気力試合ということで、中国や韓国の選手が失格となった。
おそらく監督や国からの指示があり、選手自身には罪はないはずなのに。。
このようにオリンピックでは選手たちは、重すぎる期待の中で戦っているように感じてしまった。
個人個人がそれぞれ自分のやりたいように自由にやらせてあげたらいいと思うのに。
いっそのこと、国がわからないようにして競争させてもいい気がしている。
国とか国境とか肌の色とか関係なく、世界一の速さ・世界一のテクニック・
世界一の動きが見たいだけなのにね。いろいろと面倒くさい!

話は大幅にそれたので、小説の話にもどして、
そんな重い期待の中で走るのが嫌になったこと、インターハイに応援にきてくれた彼女が同行していた主人公の知合いのことが好きになり別れを切り出されたこと等により、主人公は自転車競技に転向する。

そして所属したチームで色々な事件が巻き起こる・・・。

自分を犠牲にする行為には、目頭が熱くなってくる。
特にエース石尾が若手2人のために、命をも犠牲にしたところは胸が打ち付けられるようだったのを記憶している。
アシストはエースのために身を粉にして働き、エースはその想いをしっかりと受け止め、
みんなのために全ての力を出し切り、勝負をする。

そういうロードレースの良いところがしっかり書かれている作品であった。