CVケーブルが不足しているのはなぜなのか少しだけ考えてみた | 電磁砲発射!

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 この記事を書いてみたのですが、アクセスがすごく多くてびっくりしております。

 

 そこで、今回はCVケーブルが受注の一時停止に追い込まれた理由について私なりの考えと、噂についてみてみたいと思います。なお、この記事で書かれていることは噂と私の憶測になりますので、事実に反することもあります。ご注意ください。

 

 

 万博等に優先的に使われている

 

 あながち、ゼロではないかと思います。万博は多くの国がパビリオンを出すため、多くの建屋が建ちます。そのために多くのケーブルが必要となりますから、そちらにケーブルが流れている可能性はあります。

 そのほかにも、半導体工場建設に優先的に使われているという噂もあります。大手自動車メーカーや家電メーカーが出資するラピダスですが、北海道千歳に2025年1月完成を目指したファウンドリ工場を建設中です。その他にも2026年までに他社の7つの工場が完成見込みで、大型工場の建設が相次いでいます。確かにこれではケーブル不足になるかもしれません。

 また、新幹線も建設されている路線があります。北海道新幹線(新函館北斗-札幌211.5km)、北陸新幹線(金沢-新大阪約260km)です。北陸新幹線の金沢-敦賀間の工事はほぼ完成しており、今後は敦賀-新大阪間の建設になります。おそらく、こちらにも多くの資源が投入されていると思われます。

 

 

 銅価格の高騰

 

 この噂も信ぴょう性があります。CVケーブルは導体が銅のため、大量の銅を使います。銅の平均価格は2020年7月頃から上昇し始め、2021年4月頃まで上昇傾向が続きました。2021年に今回と同様のCVケーブル不足が生じており、銅平均価格はそのまま高止まりしたままです。2022年7月頃に一度小幅に値段が下落しましたが、その後元の平均価格へと戻っています。今回、この高止まりした銅平均価格で物資調達が困難になった可能性があります。

 

 

 半導電性テープ不良

 

 これは私の憶測です。半導電性テープの不良によりCVケーブルの耐用年数前に地絡事後が発生している事象については、産業保安監督部2021年6月16日に通達が出ています。

 

 

 実は私の職場でもこの件について、保安協会から連絡が来てました。私の職場で使用したケーブルについても試験調査の必要があるとの連絡でした。

 ちなみに、CVケーブルの劣化については公益社団法人日本電気技術者協会発行「電気技術者」2023年7月号に調査結果があります。ご参考ください。

 今回のCVケーブル受注停止のニュースが流れたのはその数日後でした。

 断言はできないのですが、今回、問題になった半導電性テープですが、硫酸ナトリウムが溶け出す現象があり、これが針状水トリー発生の要因の一つのようです。問題になった2社ではこの半導電性テープの仕入れ先を変更したとのことですが、他の2社でも同様の事案があったのではないかと私は勘ぐってしまいます。頼まれた方としても、いきなり発注されてもすぐに対応できないですよね。他の2事案と重ね合わせると、そりゃ、ケーブル足らなくなるよねって感じです。あくまで可能性の一つですが・・・。

 

 いかがでしたか、これらはすべて憶測です。ご注意ください。

 

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