フェリー二の『道』 | 大島へぶん☆ギター弾きを見ませんか

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こんにちは、大島へぶんです。

 

YouTubeで名作映画『道』が無料公開されていたのを観ました。

 

 

この映画、高校生時代に古い映画が好きな友人ヤスダ君と小さなミニ・シアターに観に行った思い出があります。

 

もう40年以上前かな…

 

主人公のジェルソミーナという名前と口ずさんでいたメロディーがとても哀しげだったという事がとても印象に残っていました。

 

ずっともう一度観たいと思っていたのですが、中々観る機会がありませんでした。

 

1954年、日本では『ゴジラ』と同じ年に公開された作品です。

 

粗野な旅芸人ザンパノに金のために売られたやや知的障害がある純真な娘ジェルソミーナ。

女好きで乱暴なザンパノに戸惑いながらも、ひたむきに芸を覚え仕事を手伝っだったり話しかけて彼の心を理解しようとする。

しかし、取り返しのつかない事件が起きて…という哀しいお話。

 

ジェルソミーナの天使のような純粋無垢な感じがとにかく印象に残ります。

 

純粋で健気であるだけに彼女の悲しげな表情が涙を誘います。

 

演じているジュリエッタ・マシーナという女優さんはこれでしか観たことないけれど、このジェルソミーナそのものになり切っている感じがする凄い演技です。

 

フェリー二が若い時から死ぬまで寄り添った実の奥さんなのですね。

 

若い頃に観た時は自業自得だと思ったラストの惨めなザンパノの姿は、この歳になってみると彼にも何にかとても感情移入してしまう部分があるのを感じました。

 

70年も前の映画ですが、描かれている人が生きる事の哀しみはいつの時代も変わらないのです。

 

人生の悲哀そのもののようなメロディーは映画音楽の巨匠、ニーノ・ロータの手によるものでした。

 

 

YouTubeで2週間限定という事で慌てて観ましたが、アマゾン・プライムビデオでいつでも観れることに後からきがついたのでした😆