『レガシー』
1978年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 リチャード・マーカンド
脚本 ジミー・サンダスター/ポール・ホイーラー/パトリック・ティリー
撮影 ディック・ブッシュ
音楽 マイケル・J・ルイス
出演 キャサリン・ロス/サム・エリオット/ロジャー・ダルトリー/チャールズ・グレイ/リー・モンタギュー/ヒルデガード・ニール/ジョン・スタンディング/マーガレット・タイザック/マリアンヌ・タイザック
《解説》
何世紀ものあいだ鏡に映るあなたは美しい、捧げたのですね、あの夜
運命の糸に導かれた者たちが体験する戦慄のオカルト・サスペンス!、本作で出会い結婚したキャサリン・ロスとサム・エリオットを主演に迎え、ザ・フーのロジャー・ダルトリーが共演
決して脱することのできない不気味なゴシック調の城館を舞台に、静かにゆっくりと、だが着実に忍び寄る死への恐怖を、人間のエゴを通して浮き彫りにしていく
《物語》
ロサンゼルスに住む建築デザイナーのマギー・ウォルシュは正体不明の仕事の依頼を受けた、前金で5万ドルも振り込まれ、恋人のピートと共にロンドンへ向かった
ところがロンドン郊外をバイクでドライブ中に前方から来たロールスロイスと接触事故を起こしてしまい、幸い大きなケガはなかったがバイクが故障
ロールスロイスに乗っていた紳士ジェイスン・マウントリブはバイクを修理する間だけでもと屋敷に招いた、それは素晴らしい豪壮な屋敷だ
2人を迎えたメイド兼看護士のアダムスは親切だがどこか不気味な印象で、すぐに帰りたかったが2人には今日は泊まるように部屋を用意された
しばらくしてヘリに乗った別の客が訪れる、ドイツ兵器産業のカール、国際的ホテルの経営者ジャック、出版界の女王バーバラ、イタリア娘のマリア、音楽プロデューサーのクライブ
彼らは自己紹介をしてくれたが指にはジェイスンと同じ銀の指輪が光っていた、彼らはジェイスンから富と権力を与えられ、指輪はその象徴のようだ
しかし水泳の選手でもあるマリアがプールで溺死、それは不可解な事故として処理、アダムスに呼ばれてジェイスンの部屋に入ったマギーは他の4人と一緒の席に
そこで病床のジェイスンからマギーに会うことを数年前から願っていたと、そして自分の力をみんなに遺贈すると言い、いきなり指輪をはめられた
そのときに見たジェイスンの姿に驚いて失神、異常さを感じてマギーとピートは屋敷から脱出を図るのだが…
《感想》
いきなり大金を振り込まれて仕事の依頼が舞い込んでアメリカからイギリスへと向かいます、欧米の人はこんな簡単に海外に行くのですね
ロンドンに到着してバカンスのように楽しむのですが郊外をバイクで走っているとロールスロイスと接触しそうになってバイクは道を外れて木に激突
バイクを修理している間は屋敷でくつろいでと招待されます、ここまではごく普通なのですが、屋敷の中に入ってからは不穏な空気が流れ始めます
主人公のマギー・ウォルシュを演じるのはキャサリン・ロスで、当時は30代後半なのですが相変わらずの美貌でスタイルも維持しています
マギーの恋人のピートを演じるのはサム・エリオットで、本作の共演がきっかけでキャサリン・ロスと結婚しています、キャサリン・ロスは5度目の結婚です
何か理由があってマギーはこの屋敷に招かれたんです、マギーの他にも5人の招待客が呼ばれているんです、それは各界の大物ばかりなんです
最初に水泳選手でもあるアリアがプールで溺死します、それはプールと同じ形の透明の蓋をされたようにマリアは水面でもがくばかりで最後にはプールの底に沈んでしまいます
ロールスロイスに乗っていたジェイスンですが、実は重病人だと、4人とマギーが病室に呼ばれて全員に富を与えると、そしてマギーには全員がしている指輪を着けるんです、それは絶対に外れない指輪
気味が悪くなって屋敷から逃げようとするのですが、盗んだロールスロイスで林道を走るのですがどうしても屋敷の前に戻ってきてしまいます、マギーはあきらめて屋敷の中へ
食事のときにクライブがハムとパテしか食べてないのにチキンの骨を喉に刺さって死んでしまいます、マギーにこの屋敷の歴史を話したカールは暖炉から炎が襲い掛かってきて焼き尽くされ犬の餌となります
カールが話した歴史は、16世紀にこの屋敷の女主人マギー・ウォルシンハムはエリザベス1世の命令で火刑に処され、私生児のジェイスンがマギーの魔力を受け継いだ、ジェイスンも力尽き、すべての権力と富をマギー・ウォルシンハムに瓜二つのマギーに与えようとしていると
バーバラも部屋の鏡が割れてその破片が全身に刺さって死にます、マギーは自分の先祖がウォルシンハムだと知って取り乱してしまいます、ジャックは自分の命も危ないと思ったのかマギーとピートを屋根の上から銃で狙います
ピートが撃たれてそれを庇うマギーにジャックは銃を撃ちますが銃が暴発して屋根から落ちて死亡、マギーはすべては私にあると、病床のジェイスンは5人を殺してマギーに悪魔のパワーが宿ると説明
ピートもマギーから指輪を着けてもらってマギーの夫として悪魔の力で富と権力を得ることができるのです、これ以上反発する理由はなくなるわけです、死ぬまで富と権力があるわけですから、こうして悪魔は人間の心の隙間に入り込むわけです
そこまでオカルトなシーンがあるわけではないのですが、ジワジワとマギーが洗脳されていくようで、その手法はゆっくりと怖さを増幅していきます
永遠の幸せを約束させた美しき相続人、その死を招いたのは、私のなかの天使化、悪魔か それが『レガシー』です。
子供の頃に初めて観たときはその不穏な雰囲気に怖かったもんです。




















