スプライス | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『スプライス』

 

 

 

 

 

2010年 フランス・カナダ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 ヴィンチェンゾ・ナタリ

 

脚本 アントワネット・テリー・ブライアント/タグ・テイラー

 

撮影 永田鉄男

 

音楽 シリル・オフォール

 

 

 

出演 エイドリアン・ブロディ/サラ・ポーリー/デルフィーヌ・シャネアック/デビッド・ヒューレット/ブランドン・マクギボン/シモーナ・メカネスキ

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

禁断の実験で生まれた、美しき新生命体、人間はその進化に後悔する

 

遺伝子接合という禁断の研究に手を染めた科学者夫婦は、やがて生み出してはいけない生命体を誕生させてしまう、「CUBE キューブ」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督が放つ戦慄のSFホラー

 

ヴィンチェンゾ・ナタリ監督が「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディと「死ぬまでにしたい10のこと」のサラ・ポーリーという実力派俳優を主演に迎えて描く戦慄作

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

ニューステッド製薬に勤める遺伝子エンジニアのクライブとエルサの夫婦はDNAの結合実験の結果、新種の発明に成功、更に人間のDNAを結合させれば多くの遺伝子疾患を治癒できる

 

 

パーキンソン病やアルツハイマー病、糖尿病にガンも治せると会社側に説明するが、取締役は研究成果には満足しているが結合施設は閉鎖

 

研究より製造を優先しろと、それに倫理観を見失い監査役や政治家に叩かれるのが落ち、それよりも今作れる薬の製品化を会社は望んでいる

 

しかしクライブとエルサの実験意欲は収まらず、開発研究所で研究を続ける、失敗を繰り返しながらも人間と動物のDNAを掛け合わせて未知の生命体を創り出す禁断の実験に魅せられてしまう

 

 

やがて実験は成功し、これまで誰も目にしたことのない新しい生命体が誕生した、クライブは実験の証明をするだけで倫理観に反する、しかしエルサは強引に実験を進めていく

 

 

急激に成長していくため老化まで早い、誕生から死まで短期間で観察できるとエルサはクライブを説得、2人は秘密裏に育て、ドレンと名付けて育てていく

 

 

認識テストで知能は確認できたが心があるかは未だに謎、今だ反対するクライブに対してエルサはまるで自分の娘のように接して教育

 

 

最初は動物のような姿だったが少女のようになり、あっという間に美しい女性の姿へと変貌を遂げ、やがて手に負えないモンスターと化してしまい、ドレンを抹殺しようとするがドレンの恐るべき目的に巻き込まれていく

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

こういう作品を観ると科学者と狂人って紙一重なのかと思います、自分の理論が正しいのかそれを実験で確かめたくなるのでしょう、それが実験だけでは終わらなかったり

 

 

その新たな生命体は最初はひよこのような小動物のような手のない動物のような足を持つ生物だったんです、それが懐くとエルサは母性が目覚めたよう

 

 

クライブを演じるのは「キングコング」のエイドリアン・ブロディで、異なる動物のDNAを結合して、それによって新薬の開発をしているのです

 

 

エルサを演じるのは「ドーン・オブ・ザ・デッド」のサラ・ポーリーで、ドレンを創り出すときに匿名女性からの提供のDNAを使ってオスのフレッドとメスのジンジャーという奇妙な生命体を創り出す

 

 

更に人間のDNAを掛け合わせて密かに研究を進めてメスのハイブリッド生物を誕生させるのです、それがその姿なのです、二足歩行で成長は早くすぐに少女のようになります

 

 

研究に追われていたクライブとエルサはすっかりご無沙汰だったことを思い出してセックスをします、いつもは避妊具を使うのですがそのときは持ち合わせてなかったのですがエルサはクライブに跨ります

 

 

それを見ていたドレンはおそらく学習したのでしょう、その頃からドレンは急激に女性化していきます、研究所では隠しきれなくなってエルサの実家の牧場へと

 

ドレンはほぼ完全体のようで、水中でも呼吸ができて背中から羽も出て、自在に操れる尻尾もあってその先端からは針が出ていてそこから毒で刺殺できます

 

 

そこではかつてエルサは母親から虐待を受けていてそれもあって子供を作りたがらなかったんです、しかしドレンに対して母性が目覚めるのですが、次第に母親のように高圧的な態度になるんです

 

それを見たクライブがドレンに対して情が移ってしまいます、クライブがドレンと向き合ったときに気付いたのです、ドレンが匿名の女性のDNAではなくエルサのDNAだと

 

後になってクライブに自分の子だと失敗すると取り返しがつかないが、実験だと何とでもなる、そんな恐ろしい一面も垣間見れた瞬間なのです、子供を育てるのは簡単ではないことを諭してくれます

 

 

しかもクライブはドレンに誘惑されてセックスしてしまうんです、まるで自分がどうにかなったかのようにセックスをしてしまいます、しかもそれをエルサに見られてしまいます

 

2人はドレンの処分を考えるのですがドレンは死んでしまいます、埋葬するのですが、ドレンは復活、しかも今度は男として性別が変化しているんです、研究発表の場でメスのジンジャーがオスになってフレッドと殺し合いをしてしまうんです

 

 

オスとなったドレンには羽が生えて今度はエルサを襲ってセックスをするのです、そこをクライブに刺されるのですが尻尾の毒針でクライブを殺し、エルサによって岩で頭を潰されて殺されてしまうドレン

 

 

まったくフランケンシュタイン博士のような感じで自分で生み出した生命体を自分の手で始末するなんて本末転倒です、マッドサイエンティストなんてそんなものなのかな、監督は「CUBE キューブ」のヴィンチェンゾ・ナタリ、製作総指揮にはギレルモ・デル・トロやジョエル・シルバーの名前も、ドレンを演じるのはデルフィーヌ・シャネアック

 

 

 

 

 

 

新生命体の創造 それが『スプライス』です。

 

 

 

 

 

フランスの出資を得た理由はハリウッド大手スタジオが好まない表現があるからだそうです。