アナトミー | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『アナトミー』

 

 

 

 

 

2000年 ドイツ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 ステファン・ルツォヴィツキー

 

撮影 ペーター・フォン・ハラー

 

音楽 マリウス・ルーランド

 

 

 

出演 フランカ・ポテンテ/セバスチャン・ブロムベルグ/アンナ・ロース/ベンノ・フュルマン/リュティガー・フォークラー

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

ドイツ医学界、禁断の解剖室、今、その扉が開かれる

 

大学の解剖学教室を舞台に、秘密裏に人体実験や生体実験を行う謎の秘密結社の存在を知ってしまった女学生が、自らもその恐怖に晒されるさまを描いたサスペンスホラー

 

監督は「エニグマ奪還」のステファン・ルツォヴィツキー、出演は「ラン・ローラ・ラン」のフランカ・ポテンテと「レボリューション6」のセバスチャン・ブロムベルグ

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

野心家の女学生パウラは祖父のように名声があり影響力のある医者になりたいと夢を抱いていた、その望みは叶えられてハイデルベルク大学にドイツで2番目の成績で合格し、グロムベック教授の解剖学講座に参加することを許される

 

 

病床の祖父は喜んでくれたが地道に医療活動をする父の応援は得られなかった、ハイデルベルクに向かう列車内でパウラは金髪のグレッチェンと出会う

 

 

彼女もまたグロムベック教授の解剖学に参加するのだ、2人は心臓発作の持病を持つダービドという若者と友達になった、大学では歓迎の合コンが開かれた

 

 

グロムベック教授の厳しい授業が始まる、意気揚々と教材の前に立ってシートを捲ると手術台に乗っていたのはなんとあのダービドの死体だった

 

ショックを受けるパウラの教授は心臓の摘出を指示、動揺を隠しながらも実習するパウラだがダービドの血液が異常に濃いことに疑問を感じた

 

夜になり、パウラは死体置き場からダービドの組織サンプルを採取、その時にダービドの足首辺りにAAA!のタトゥーを見つけた

 

勉強第一と自分に言い聞かせていたパウラだったが物静かな青年カスパーとキスする仲に、そのカスパーにAAA!のことを聞くと、今は禁止されている医師連盟でアンチ・ヒポクラテスだと説明してくれた、現在は存在しないらしい

 

 

アンチ・ヒポクラテスのことを調べると、治療を重視せずに研究に没頭、大義のためなら人体実験で人も殺す、16世紀に設立されて第三帝国時代に全盛期を迎えた、その第三帝国時代の連盟の本部はこの学校

 

ダービドは恰好の実験材料、パウラは大学が禁止されている人体実験をしていると推測、ダービドの組織サンプルからプロミダールが検出される

 

プロミダールは剥製に使われ、血液を素早く凝固させる違法な薬品、これを使えば全身を生きたまま保存できる、パウラは教授に訴えるが聞き入られない

 

 

ある夜、部屋に戻るとパウラのベッドは血まみれだった、これは明らかに深入りするなとの警告、一体誰から?しかもその医薬品を開発実験したのはパウラの祖父だったと知る

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

うぶ毛の生えた体を撫でる手、女性の乳首が見えてアンダーヘアも、これは何なのかと思って観ていると解剖の教材で人間の死体なんです

 

主人公のパウラは男性の教材の陰茎や睾丸を取り外します、それはまるでジョークのように、まさに教材で恐ろしさなんて何もない

 

 

手術台で目を覚ました男は照らされる照明が眩しそう、しかし自分の体を見ると解剖されている、腕も骨や神経が丸出し、自分の意思で少しだけ動く、生きたまま解剖されて人体実験

 

パウラを演じるのはフランカ・ポテンテで、祖父のような著名な医師になりたいと勉強に励んでいます、ドイツで2番目に優秀な成績でハイデルベルク大学の解剖学に進みます

 

 

向かう列車の中で知り合ったグレッチェンを演じるのはアンナ・ロースで、なかなか奔放な女性で頭の中は男のことばかり、アレが大きいとか硬いとか、でもドイツで1番の成績なんです

 

 

男より偏差値が50も上で男を選ぶのに頭の良さでは無理だと、しかもグレッチェンはスタイル抜群で男を引き寄せるような格好ばかりです、そこも頭が良いのかも

 

教材の死体を見るとそれは知り合ったばかりの男でショックを受けるパウラ、それを慰めるグレッチェン、しかしその血液は黒く濃いのでサンプルを取るんです、それに死体の足首にAAA!の焼印が

 

友人に送って調べてもらうとプロミダールで、これを使えば生きたまま解剖が出来るのです、そんなシーンが出てきますがこんな恐怖はありませんよね、生きたまま解剖されるなんて

 

 

このAAA!の意味をイイ仲になったカスパーに聞くとそれはアンチ・ヒポクラテスの事だと、まあ人体実験を16世紀から繰り返してきた秘密結社なんです、演じるのはセバスチャン・ブロムベルグ

 

グレッチェンは最初はイケメンで鍛えられた体を持つハインを誘惑してたのですが、途中からフィルに乗り換えたことでハインはその愚痴をパウラに言うんです、ハインを演じるのはベンノ・フュルマン

 

解剖室でセックスをしようとしていた2人をハインは襲い、フィルはその場で殺し、グレッチェンにはプロミダールを注射、逃げるのですが体が徐々に動かなくなって結局はハインに生きたまま標本にされてしまいます

 

 

こんな嫉妬で殺人を犯したAAA!のメンバーは言語道断だと、ハインはいつまでも古臭いことを言うなと掟に従い顔にナイフで3回切り裂きます

 

 

グロムベックはパウラに話し、この教材となる死体はどうやって用意してるのか?など疑問は全てAAA!によるもの、パウラの祖父も組織本部長だったと

 

 

解剖をする医師からしたら死体なんかはモノなのでしょうか?人体の不思議展なんかで展示されているものは実際の死体をプラスティネーションという技術で長期展示出来るようになったそうです

 

 

 

 

 

 

ドイツ年間興行ナンバー1を獲得した驚愕のカルト・ホラー それが『アナトミー』です。

 

 

 

 

 

人体の標本はさすがに不気味で、これが生きたまま処理された死体だと思うと怖い。