魔人ドラキュラ | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『魔人ドラキュラ』

 

 

 

 

 

1931年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 トッド・ブラウニング

 

原作 ブラム・ストーカー

 

脚本 ギャレット・フォート

 

撮影 カール・フロイント

 

音楽 フィリップ・グラス

 

 

 

出演 ベラ・ルゴシ/ヘレン・チャンドラー/デヴィッド・マナーズ/ドワイト・フライ/エドワード・ヴァン・スローン/ハーバート・バーンストン/フランシス・デイド/ジョアン・スタンディング/チャールズ・ジェラード

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

吸血鬼映画の原点にして最高傑作!

 

トーキーに入ってからの本格的恐怖映画第一号、本作こそホラーの時代の扉を開けた不朽の作品だ、監督のトッド・ブラウニングはロン・チェイニーとのコンビで知られた怪奇映画の達人

 

燕尾服に黒マント、オールバックの髪型に紳士然とした物腰、ドラキュラ伯爵のダンディなイメージを決定付けたのはニューヨークの舞台で同役を演じていたハンガリー人俳優ベラ・ルゴシ

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

イギリスの弁護士レンフィールドはトランシルヴァニアの近くで食事をしようとするが、ドラキュラ伯爵の城に向かうと言うと、地元民に夜は危険だ、夜が明けてからと言われる

 

しかしレンフィールドは峠に馬車が迎えに来るので夜中には着かないとと言って馬車を向かわせた、峠にはドラキュラ伯爵の馬車が迎えに来ておりそれに乗ったレンフィールド

 

城ではドラキュラ伯爵がレンフィールドを迎え入れ、ロンドンでの屋敷の購入を希望し、書類で指を切ったレンフィールドの血に目が釘付けになるドラキュラ伯爵

 

 

ワインを飲んで気を失ったレンフィールドに3人の妖艶な女たちが近づくもドラキュラ伯爵がそれを制してレンフィールドの首筋に噛みついた

 

 

ドラキュラ伯爵は伝説の存在とされていた吸血鬼でレンフィールドはドラキュラ伯爵の忠実に下僕とされてしまう、そして船に乗ってロンドンへと向かう

 

船は嵐に見舞われて難破してしまい何とか港に漂流、乗組員は全員死亡するも唯一の生存者であるレンフィールドは精神を病んだとしてセワード精神病院に入院させられた

 

ドラキュラ伯爵はロンドンに現れて東欧から移住してきた高貴な伯爵として社交界に現れ、隣の屋敷に住むセワード博士一家に接触、娘のミナの友人のルーシーはドラキュラ伯爵に魅せられて彼に血を吸われてしまう

 

 

セワードの元に恩師であるヴァン・ヘルシング教授が訪れ、患者のレンフィールドは吸血鬼になっていると告げる、しかしセワードは吸血鬼の存在を信じようとはしなかった

 

 

ドラキュラ伯爵はミナの血を吸い、その日以来ミナは悪夢にうなされるようになる、ヴァン・ヘルシング教授はミナの婚約者のハーカーと屋敷を訪れるがそこにドラキュラ伯爵が見舞いに現れた

 

 

ドラキュラ伯爵が鏡に映らないのを見たヴァン・ヘルシング教授は彼こそが吸血鬼であると確信する

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

ブラム・ストーカー原作の「吸血鬼ドラキュラ」の初の正規映画化作品です、「吸血鬼ノスフェラトゥ」は非正規映画化作品でしたからね

 

オープニングではチャイコフスキーの白鳥の湖が流れてこれから吸血鬼の作品が始まるとは思えない序章でした、本作は世界的大ヒットとなります

 

ドラキュラ伯爵を演じるのはベラ・ルゴシで、当初はロン・チェイニーが内定していたが47歳で急逝し、ハンガリー訛りが強くて役に恵まれなかったベラ・ルゴシが起用された

 

 

その雰囲気やエレガントな立ち振る舞いはまさにハマり役で、眼光で人間を操ったりする表情はインパクトがあり恐ろしさもあります

 

 

このベラ・ルゴシが演じたドラキュラ伯爵がその後のドラキュラ伯爵のイメージを決定づけたような気がしますね、モンスターというより貴族って感じがしますもん

 

 

他の吸血鬼ドラキュラとは物語や展開もオリジナリティになっており、ハーカーがドラキュラ城に向かうのではなくレンフィールドが行って下僕となってしまいます

 

ミナを演じるのはヘレン・チャンドラーで、彼女の迫真の演技も素晴らしく、ドラキュラ伯爵の虜になっていく過程やドラキュラ伯爵に噛まれて妖艶な雰囲気となるのも良い

 

 

レンフィールドを演じるのはドワイト・フライで、真面目な青年だったのですがドラキュラ伯爵に噛まれて気が触れたように精神病院に閉じ込められます

 

ヴァン・ヘルシング教授を演じるのはエドワード・ヴァン・スローンで鏡に映らないドラキュラ伯爵を見て吸血鬼だと、初めて対峙するシーンではドラキュラ伯爵の眼光に屈せず十字架を見せて追い払います

 

ハーカーを演じるのはデヴィッド・マナーズで、本来ならハーカーはもっと重要な役なのですがレンフィールドにその役を取られたかのようです

 

 

ドラキュラ伯爵の城はまるで廃墟のようで蜘蛛の巣だらけなのですがドラキュラ伯爵はそれに触れることなく素通りしてしまうんです

 

ヴァン・ヘルシング教授とハーカーがドラキュラ伯爵の屋敷に乗り込むのですが、既に夜明けが近くミナを連れて地下の棺へ、そこをヴァン・ヘルシング教授がドラキュラ伯爵の心臓に杭を刺すのです

 

 

監督はトッド・ブラウニングで「吸血鬼ノスフェラトゥ」と同じ原作なのですがオリジナリティがあって色々と吸血鬼のルールや基礎が作られた作品でもありますね

 

 

 

 

 

ドラキュラ伯爵とヴァン・ヘルシング教授の戦いを描いたユニヴァーサル版の吸血鬼作品 それが『魔人ドラキュラ』です。

 

 

 

 

 

吸血鬼ドラキュラの原点を観れて良かったです、モノクロでもその雰囲気は抜群です。