『裸のランチ』
1991年 イギリス・カナダ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 デビッド・クローネンバーグ
原作 ウィリアム・S・バロウズ
撮影 ピーター・サシツキー
音楽 ハワード・ショア
出演 ピーター・ウェラー/ジュディ・デイビス/イアン・ホルム/ジュリアン・サンズ/ロイ・シャイダー/モニーク・メルキューレ/ロバート・シルバーマン/マイケル・ゼルニカー
《解説》
禁断の共謀!信じられない映像体験!
「スキャナーズ」の鬼才デビッド・クローネンバーグの監督・脚本で、ウィリアム・S・バロウズの同名小説を映画化、「ロボコップ」シリーズのピーター・ウェラーが主演
59年に発表され、その先鋭的言語表現とドラッグ感覚に濃く彩られた内容で一大センセーションを巻き起こしたウィリアム・バロウズの同名小説、バロウズの愛読者で、映画化の企画を長年温めていたデビッド・クローネンバーグの監督
《物語》
1953年のニューヨーク、ウィリアムはホテルの害虫駆除の仕事をしている、部屋にゴキブリを見付けて処理しようとしたが殺虫剤がなくなり、ホテルのマネージャーから厳しく怒られた
ウィリアムはかつては作家を目指していたが今は害虫駆除で生計を立てている、作家志望仲間のハンスとマーティンに小説を書けと勧められるが、なぜか殺虫剤の減りが早いと嘆く
自宅に戻ると妻のジョーンが注射をしている、それは殺虫剤で違法薬物を作って打ち、興奮状態になっていた、そんなある日、ウィリアムは麻薬所持の疑いで連行される
刑事は押収した粉をウィリアムに見せる、ウィリアムはそれは殺虫剤の粉だと言うと、刑事は巨大なゴキブリを取り出して殺虫剤で殺せるのか調べると
刑事が部屋を出るとゴキブリは突然話し始めた、そのゴキブリは「俺はお前の上司で、お前は俺の部下だ」と、そして指令を出した
それはウィリアムの妻のジョーンはインターゾーン商会という不法組織の回し者だ、彼女を殺せとの指令だ、ウィリアムはそれを信じられず靴でゴキブリを叩き殺して逃げ出した
自宅に戻るとジョーンは殺虫剤の麻薬を吸った息でゴキブリを殺している、情緒不安定なジョーンは彼を怒鳴りつけて麻薬を勧めるとセックスを始める
ウィリアムは精神科医のベンウェイを訪ね、そこでベンウェイはブラックミートという醜いムカデから調合した薬をウィリアムに渡した
自宅に戻るとジョーンがハンスとセックスをし、それをマーティンが眺めている、ウィリアムはブラックミートを自分に使い、銃を取り出してウィリアムテルごっこをしようと言い、ジョーンの頭に置いたコップを撃つつもりが彼女の頭を撃ってしまう
家を飛び出したウィリアムはバーでマグワンプと名乗る怪物が現れ、タイプライターを手に入れてインターゾーンに行き、活動報告書を送るように命令される
《感想》
1959年に出版されたウィリアム・バロウズの小説を「ザ・フライ」のデビッド・クローネンバーグが監督、原作は明確なあらすじはなく、それを再構成された監督のオリジナルとなっているようです
麻薬に溺れて作家を志半ばで諦め、害虫駆除の仕事をしているウィリアム・リーを演じるのは「ロボコップ」のピーター・ウェラーで、まあ摩訶不思議な話しです
その妻のジョーンを演じるのはジュディ・デイビスで、殺虫剤を麻薬として使用しているぶっ飛んだ女性なんです、しかもそれを乳房に注射器で打ってます
その後にウィリアムは違法薬物所持の疑いで連行されるのですが、そこで押収された粉は殺虫剤と説明するのですが刑事はそれならゴキブリを殺して見せてくれとね
その箱から出したゴキブリは巨大でしかも殺虫剤の粉を好むんです、刑事が出て行ったあとにはゴキブリは喋り出して妻を殺すように指令を出します
ジョーンと殺虫剤を使って興奮状態になってセックスをするんです、ウィリアムはベンウェイ診療所でムカデから作った薬を処方してもらいます、ベンウェイを演じるのは「ジョーズ」のロイ・シャイダー
妻のジョーンを殺してしまったウィリアムはマグワンプから逃亡用のチケットを渡されて、北アフリカにあるインターゾーンに向ってタイプライターで報告書を書けと
インターゾーンでタイプライターを打っているとタイプライターはゴキブリと融合して話し掛けてきます、これは麻薬による幻覚なのかどうか分からないです
しかも他のタイプライターと並べるとどちらもゴキブリになって殺し合いをしたりします、まったくどこまでが現実なのか、どこからが幻覚なのか
インターゾーンに到着するとウィリアムはジョーンと瓜二つの女性を見掛けた、彼女はトム・フロストの妻でジョーン、トムは妻を殺したいとウィリアムに打ち明ける、演じるのは「エイリアン」のトム・フロスト
トムの留守中に訪ねてジョーンを誘惑、そこでタイプライターは何だか分からない性的なものを表す生き物に変身してしまいます、これが何だか不気味で、それを制するのが家政婦のファデラで実は黒幕なんです
インターゾーンの裕福な青年イヴ・クローケと知り合い、ウィリアムは喋る肛門の話しをします、この結末はこんなもんじゃないと思います(笑)、演じるのは「アラクノフォビア」のジュリアン・サンズで、男娼を奇怪な方法でセックスします
映像化不可能と言われた難解な原作なのですがバロウズの半生を盛り込みながら強烈な世界観を表現しています、マグワンプは大量に出てきて麻薬を放出するし、ファデラと対峙すると皮膚を這いで出てきたのはベンウェイ、もう何が何やら
ウィリアム・バロウズとデビッド・クローネンバーグの共謀、20世紀最大の禁断の文学、遂に映像化! それが『裸のランチ』です。
クローネンバーグ作品の中でも特に難解かと思われます、支離滅裂な展開で主人公は結局何だったのか?






















