ジェイド | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『ジェイド』

 

 

 

 

 

1995年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 ウィリアム・フリードキン

 

脚本 ジョー・エスターハス

 

撮影 アンジェイ・バートコウィアク

 

音楽 ジェームズ・ホーナー

 

 

 

出演 デヴィッド・カルーソー/リンダ・フィオレンティーノ/チャズ・パルミンテリ/マイケル・ビーン/リチャード・クレンナ/アンジー・エヴァーハート

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

謎の女“ジェイド”はジグソーパズルの1ピース、パズルが完成すれば、おそるべき事実が明らかになる

 

「エクソシスト」のウィリアム・フリードキン監督によるエロティック・サイコスリラー、キーワードは「興奮による忘我」これは本人は何をしたのか全く記憶に残らない

 

トリーナ、コレリ、ギャビンの三角関係が意味深に描かれ、この中に殺人犯を探すが、犯人の異なる殺人が交錯する、男の嫉妬とプライドが入り交じり、犯人を予想させる伏線が随所に見られる

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

次期地方検事を目指すコレリ検事補は、友人の弁護士ギャビンとその妻で精神科博士のトリーナと行ったパーティーの席で大富豪のメドフォードが殺された事を聞く

 

 

コレリが現場に行き、そこでボブ刑事らと会った、メドフォードは全裸で磔にされ、凶器のアフリカの斧で切り刻まれおびただしい血の量、猟奇的な手口で惨殺

 

 

コレリは現場の証拠品に銀で中国製の小物入れに玉の文字、中国人ウォンによると、その意味はジェイド(淫婦)だと教えてくれた

 

 

メドフォードの金庫に女と写っている淫らな写真が見つかる、それは州知事のルー・エドワーズの淫行写真、これによって知事の妨害工作によって捜査は難航

 

 

女の名はパトリース、未成年の売春で逮捕歴があった、パトリースを逮捕して話を聞くとジェイドと言う女が浮かび上がる、その女が事件の鍵を握っていると

 

メドフォードの別荘に行くと州知事の写真に写っていた部屋があった、そこはセックス専用の屋敷だった、メドフォードは部屋にカメラを仕掛けていたのだ

 

 

別荘の隣の住人が数人の女を見ていた、パトリースもその1人、捜査の途中にコレリの車のブレーキに細工をされ命を狙われる、これも妨害工作か?

 

メドフォード殺害の凶器の骨董品のアフリカの斧から指紋が検出される、その指紋はコレリの友人ギャビンの妻トリーナ、かつてコレリはトリーナを愛していた

 

 

トリーナはメドフォードが殺された当日に骨董品の収集の事で会っていた、しかし別荘の隣の住人はトリーナを見ていた、トリーナは別荘には行っていないと言う

 

別荘で破棄されていたビデオテープを修復してみるとトリーナが映っていた、激しいセックスの様子を克明に映し出していた、ショックを受けるコレリ

 

 

そんな時、パトリースからコレリに話したい事があると連絡が入る、しかし待ち合わせ場所に向かう途中にパトリースは黒のサンダーバードに撥ね飛ばされ、バックでもう1度轢かれて殺されてしまう、コレリはカーチェイスの末に海に車ごと突き落とされ逃がしてしまう

 

 

トリーナも黒のサンダーバードを所有しているのでトリーナを連行する事に、夫で弁護士のギャビンも同席でパトリースの話とビデオテープを見せると、トリーナはメドフォードと関係があった事を白状する

 

 

家に帰ってからギャビンになじられるトリーナ、しかしトリーナは夫の浮気の当て付けだと涙を流して言う、その夜にトリーナがコレリの部屋にやってくる、トリーナは本当の自分を見せる

 

 

有力者ばかりとあのメドフォードの別荘で大勢と何度も寝たと言う、それは「興奮による忘我」で無我夢中のセックスで自由になれたトリーナ

 

 

次に別荘の隣の住人が殺される、犯人はトリーナと関係したそのうちの1人、州知事の妨害にもめげずに執拗に捜査を進めるコレリ、しかしトリーナが狙われ、はたして真犯人は?

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

エロティック・サスペンス…、この響き好きです、つい手が伸びてしまう響きです、それに「エクソシスト」のウィリアム・フリードキンの名前もやはり大きいですね

 

その彼のエロティック・サスペンスですから期待しますよね、しかしこの作品はそんなにすごくないです、普通のサスペンスですね、主人公のコレリを演じるのは「ランボー」のデヴィッド・カルーソ

 

 

ただ売春みたいなのがテーマとされているので、前半のメドフォードの金庫から写真が出てくるとか、その写真で脅迫とか考えていたのでしょう、その写真によってトリーナやパトリースは穏やかではなかったでしょうね

 

 

だって州知事の淫行写真ですよ、こんなのが出回ったらスキャンダルで失脚どころか政党にまで大打撃を食らいますよ、なんとか闇に葬りたいでしょうね、演じるのは「ランボー3 怒りの脱出」のリチャード・クレンナ

 

そこからコレリがジェイドという名の女がトリーナではと迫るんです、それをリークしたパトリースは無惨にも車で撥ね飛ばされて更に轢かれて殺されます

 

トリーナによる精神科の症例で「興奮による忘我」は我を忘れるほど興奮すると記憶が消えたりする学説らしいです、記憶が消えるほどの興奮って凄すぎますね

 

 

コレリとギャビンによるトリーナに対する嫉妬がひしひしと伝わってきます、夫のギャビンからしたら妻のトリーナがメドフォードと関係があったと告白されたら怒り爆発ですよね、ギャビンを演じるのはチャズ・パルミンテリ

 

 

その後にトリーナはコレリに他にも大勢の男と関係したと告白します、コレリとしたらどんな気持ちだったのでしょうか?、なんだかモヤモヤしますよ

 

 

友人の妻とはいえ、かつて愛した女性トリーナが大富豪の男や州知事ら不特定多数の男とセックス部屋みたいなとこで我を忘れるほど興奮したと聞かされたらね

 

 

ギャビンにしても過去に妻と関係があった男コレリが友人とはいえ何か心にわだかまりみたいなものがあるのではないでしょうか?

 

 

だってコレリはトリーナの体を隅々まで知っているわけですから、しかも自分が知らない若い時の体を、男としては興奮したり嫉妬したりする題材ではないかな?

 

 

なぜか映画の中では東洋的な雰囲気が流れています、不思議です、ウィリアム・フリードキンは中国などのオリエンタルな謎に満ちた魅力を取り入れたかったのかもね

 

 

不思議といえば、ウィリアム・フリードキンはカーチェイスが好きなの?、サスペンスでそこまでカーチェイスしなくてもと思いましたね、ボブ刑事を演じるのは「エイリアン2」のマイケル・ビーン

 

 

トリーナを演じたリンダ・フィオレンティーノはもっと地味な感じかと思ってたけど大胆な演技で雰囲気ありましたけどね

 

 

 

 

 

 

快楽が狂気に変わった時、それは起こった それが『ジェイド』です。

 

 

 

 

 

ストーリーは完結せずに、これからの展開に興味を持たせるエンディングです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に過激な裏:続237号室の『ジェイド』のレビューはこちらです。