天使のはらわた 赤い教室 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『天使のはらわた 赤い教室』

 

 

 

 

 

1979年 日本

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 曾根中生

 

原作 石井隆

 

脚本 曾根中生/石井隆

 

撮影 水野尾信正

 

音楽 泉つとむ

 

 

 

出演 水原ゆう紀/蟹江敬三/あきじゅん/水島美奈子/堀礼文/河西健司/草薙良一/佐藤恵子/影山英俊/藤波怜子/小島洋子

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

水原ゆう紀主演による、暴力と性の狂気を描いた日活ロマンポルノ作品

 

官能のアナーキスト曾根中生が監督し、石井隆が共同脚本を手掛けたエロスドラマ、暴行現場を8ミリで撮られ、ブルーフィルムが市場に出回ったことから、どん底へと堕ちていく女の姿を描く

 

名美がヒロインの石井隆の劇画に基づく「天使のはらわた」シリーズ、転落する名美と救おうとする村木との悲痛なメロドラマを主演2人が全身全霊で体現し、シリーズ屈指の傑作となった

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

女性教育実習生が3人の不良男子生徒に教室で襲われ代わる代わる犯されている、しかしそれは温泉街でのブルーフィルムだった、息抜きに来た温泉街でそのブルーフィルムを観た小さなポルノ雑誌の編集者村木哲郎は、迫真の演技で暴行される女に釘付けになった

 

 

東京に帰った村木は、早速女の居所をつきとめようと捜すが、結局見つからなかった、その女の表情はポルノ雑誌のモデルとは比較にならないほど迫真だったのだ

 

 

村木はその女の事を考えながらも仕事の将来なども考えながらヤケになりながらも恋人である人妻と仕事場の事務所で激しくセックス

 

 

ある日、撮影でラブホテルに行った村木はそのホテルで受付をしているあの女、士屋名美に出会う、村木は名美にブルーフィルムで観たあなたの顔が忘れられない、雑誌のモデルになってくれと頼むが、彼女にとって、そのブルーフィルムは忌わしい思い出だったのだ

 

 

それは、彼女が学生時代に実際に強姦されたとき撮られたもの、その後、それを見た男たちはそれをネタに彼女に近づき彼女の体を弄んだ

 

嫌がる彼女は場所を変えましょうと村木をホテルに誘い早く抱けばと裸になった、村木はそんなつもりはないと彼女の手を掴むと手首には傷があった

 

 

なんとか説得した村木は明日の再会を約束して別れた、しかし翌日、村木は雑誌のことで警察に呼ばれ、名美との約束の場所に行くことが出来なかった

 

 

それから3年が過ぎ、村木は結婚をして女の子も生まれた、名は名美、ある日の夜に仲間と場末のバーに繰り出した村木はそこで、客引きをする女になり果てた名美に出くわした

 

 

しつこく追う村木を、名美はヒモのマーちゃんを使って店から叩き出した、翌日にも名美のいる店を尋ねた村木は、マーちゃんにまたも痛めつけられてしまう

 

 

名美が止めに入ったときには意識朦朧となり、目覚めたときは村木は店の二階で寝かされていた、そして隣室から洩れる声に気づき、ふすまの隙間から覗くと、そこで名美とマーちゃんが客の前でセックスショーを演じている

 

 

マーちゃんの終わった後に3万円で名美を客に抱かせる、次々と群がる客を相手にする名美と目が合い村木は見ていられなかった

 

 

客の帰った後、名美をここから救い出そうとする村木の言葉に名美はどうしようもない思いに言葉を荒げた、二人は互いの思いを振りきるように去って行く

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

日活ロマンポルノ作品なんですが、本作は中々の秀作でしたね、たまにCSなどで観る事がありますが結構面白い作品が多いです、蟹江敬三の最高傑作です

 

 

撮影時には才能のある若い監督が数回の濡れ場を入れるなら後は自由に撮影させてもらえるらしいと聞きました、なので濡れ場さえ撮れば特に制約ははなくて思い通りに撮れて監督の意思がそのままの作品が出来上がるそうです

 

本作の主人公の名美は過去に凌辱されてそれを撮影されて社会に出回ってるんです、その為に彼女に気付いた男たちが彼女に迫って体を要求するんです

 

 

なので彼女はその度に住む場所や仕事を変えて生きてるんです、もしあの事件さえなければもっと普通の生活が送れてたはずなんです 

 

 

名美は行きずりの男と身を削るようなセックスをして何回も何回も男を求めるのです、このシーンは久しぶりに男を信じ、村木を待っていたのですが雨の中、村木は現れません

 

 

村木は撮影した19歳の女性が実は青森から出て来た15歳で村木は警察に逮捕されてしまっていて約束の場所に行けなかったのです

 

信じた男に裏切られたせいなのかその夜に知り合った男とセックスをして自慰まで見せて何回も求めます、名美はもう誰も信じないと思えるような転落への意思を感じさせます

 

 

場末のスナックでもヒモのマーちゃんとセックス、彼も名美に出会わなければこんな生活ではなかったのではないかと名美を抱きながら自問自答するんです、名美は負のオーラでもあるのかな?

 

 

カメラワークも女性の体をねっちこく撮影していてそれでいて長回しで雰囲気あります、名美を演じる水原ゆう紀の赤らんだひと肌を美しく撮らえます

 

 

最後の名美が水たまりに自身の体を映す姿は素晴らしかった、名美のこの先を占うようなシーンでこのまま堕ちていくのか、それとも村木が言うようにそこから脱出するのか?

 

 

 

 

 

 

暴行現場を8ミリで撮られ、それがブルーフィルムとして街に出回ってしまったことから、地獄のような生活を余儀なくされた女の姿を描く それが『天使のはらわた 赤い教室』です。

 

 

 

 

 

当時、収監ヤングコミックに連載中の石井隆の同名劇画の映画化で前作は「女高生 天使のはらわた」に続くシリーズ第2弾、出来る事ならシリーズ全作を観たいですね 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に過激な:続・裏237号室の『天使のはらわた 赤い教室』のレビューはこちらです。