『ミスターグッドバーを探して』
1977年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 リチャード・ブルックス
原作 ジュディス・ロスナー
撮影 ウィリアム・A・フレイカー
音楽 アーティ・ケイン
出演 ダイアン・キートン/チューズデイ・ウェルド/ウィリアム・アザートン/リチャード・カイリー/リチャード・ギア/アラン・フェインスタイン/トム・ベレンジャー/レバー・バートン
《解説》
いま。あなた自身に鮮やかな衝撃
若い女教師がドラッグとセックスに溺れ、身を滅ぼしていくさまを描く、監督は「冷血」のリチャード・ブルックス、主演は「アニー・ホール」のダイアン・キートン
1970年代に社会現象となった女性の自立と性の解放に一石を投じた、孤独を埋めるため愛欲に溺れる女性、衝撃のラストが忘れられない社会派問題作
《物語》
短大に通うテレサ・ダンは若い教授のマーティン・エングルに恋をしていた、女子学生の憧れの的であり、テレサはマーティンとのセックスを妄想するほど
ある日、テレサはマーティンの仕事の手伝いをし、そこで6歳のときにポリオを患い、11歳まで足が不自由で手術で脊髄を真っすぐに、脊髄側弯症で1年間寝たきりだったと告白
そんなテレサに慰めの言葉を掛けようとしたマーティンに対して、テレサは慰めよりもいっそ犯してほしいと服を脱ぎ捨てテレサは処女を捨てた
それ以来、妻子あるマーティンにセックスの為だけに呼び出され、セックスが終わるとよそよそしくなるマーティン、テレサが煩わしくなったマーティンに捨てられた
テレサは聾啞学校に通い教師となった、夜には酒場「ミスターグッドバー」に繰り出す生活を送るようになった、それに姉のキャサリンの離婚後の奔放な生活を目の当たりにする、ドラッグにポルノ、複数でのセックスなど男出入りの激しさ、誰の子かわからない子を妊娠して堕胎
キャサリンの家に泊まって一晩家を空けたテレサに父親は激高、父親のルールに従えないとテレサは家を出てキャサリンの部屋に転がり込む
聾啞学校で教師として働くテレサは生徒たちに慕われて自身も心を癒される、特に黒人少女のアミーには特に目を掛けていた、エミーを送ったテレサはそこで生活保護の打ち切りを伝えに来たジェームズと口論
そこでジェームズは嘘の報告をして生活保護を申請、それに児童福祉法を使ってエミーに補聴器を与える、そんなジェームズのテレサは好感を持った
相変わらず夜に繰り出すテレサ、そこでトニーという若者に誘われて激しいセックスに溺れ、コカインも教わった、そんなテレサにアプローチするジェームズを部屋に誘いセックスをしようとするが避妊具を取り出したジェームズを笑い、傷付いたジェームズは部屋を出て行った
その後も夜の街で酒場通いをし、行きずりの男とセックスに溺れるテレサ、その現場に現れたトニーと大喧嘩になり、テレサは愛想を尽かしてしまう
ある日、テレサが酒場で知り合ったゲーリーを誘う、しかしゲーリーは男性機能が役に立たずテレサは馬鹿にしたように笑い、ゲーリーは狂ったように怒り、テレサを殴り、血まみれの彼女を犯し、ナイフで胸を何度も刺した
《感想》
ごく普通の女性がセックスに溺れて堕ちて行く様を描いています、それが厳しい父親の躾けなのか、奔放な姉の影響なのか、70年代に起こった女性解放運動のせいなのか?
最初の相手は女子大生が憧れる若い教授マーティン、最初はそんな気がなかったマーティンなんですけど積極的なテレサの誘惑で処女を奪うのです
妻子あるマーティンなのでただの浮気相手のテレサとはセックスだけの関係で、セックスが終わると煩わしいのです、捨てられるテレサですが必死ですがるのですけどね
テレサを演じるのは「ゴッドファーザー」シリーズのダイアン・キートンで、10月11日に肺炎で亡くなりました、精力的に映画出演してただけに残念です
だんだんと性の解放となって溺れてしまいます、それに妄想家でセックスをする妄想をしたり、マーティンの車に轢かれる妄想をしたり、それに枕をお股に挟んで自慰に耽ったりと
姉のキャサリンの家に行くと別のカップルと複数のセックスをしていて性に奔放なんです、部屋の天井から吊るしてあるガラス細工のシャンデリアにはセックスの絵が描かれています
聾啞学校の教師となって生徒たちに慕われてやりがいを得ます、黒人少女のアミーに目を掛けて、アミーが言葉を話すようになったりと嬉しいことも起こります
アミーの家の生活保護を嘘の報告と児童福祉法で補聴器を与えたジェームズを演じるのはウィリアム・アザートンで、知性があって魅力的なテレサに惹かれるがテレサはただのあばずれだと、でもいざセックスのときにアクシデントで離れて行ってしまいます
その頃からテレサはドラッグに溺れていきます、酒場で知り合ったトニーを演じるのがリチャード・ギアで、ベトナム帰りのプレイボーイで激しいセックスでテレサはメロメロ
しかしトニーはフラフラしていて酒場で知り合った男とセックスをしようとしているといきなり戻ってきてテレサと殴り合いとなります、まったくだらしないトニーなんですがそれはテレサも同じ
学校にまで金を無心しに来るトニーなんです、教師が酒場でドラッグに溺れていると脅すのですがアミーの兄によって助けられるのですが密告されて逮捕されて解雇となります
そんな彼女に手を差し伸べるジェームズなんですが、結婚も子供も嫌とジェームズを突き放してしまいます、その事が父親に知れて説教されるも脊髄の病気の後遺症で痛むと
新年を迎えて今夜で酒場通いは止めると決めるテレサなのですが知り合ったゲーリーと行きずりのセックス、演じるのはトム・ベレンジャーで、ゲイに好かれてしまうようです
しかしゲーリーは男性機能が役に立たずそれを笑ったテレサを狂ったように殴り、ナイフでメッタ刺し、このシーンは光が点滅していてショッキングなシーンがよりショッキングに見えます
本作は実際に起こったロズアン・クイン殺人事件を基にジュディス・ロスナーによって小説化されて2年後に映画化されました、教師が酒場で不特定多数の男と関係を持っていたことが当時はセンセーショナルだったようです
マンハッタンでひとり、見知らぬ夜に抱かれて、性にさらすテレサ それが『ミスターグッドバーを探して』です。
ダイアン・キートンの作品はそんなに多く観たわけではないですが、本作が一番印象に残ってるかも、ちなみに権利の関係でいまだに国内ではDVD化されていません。
更に過激な:続・裏237号室の『ミスターグッドバーを探して』のレビューはこちらです。























