『明烏 あけがらす』
2015年 日本
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 福田雄一
撮影 佐藤康祐
音楽 瀬川英史
出演 菅田将暉/城田優/若葉竜也/吉岡里帆/柿澤勇人/松下優也/新井浩文/ムロツヨシ/佐藤二朗
《解説》
誰も頼りになりません
「勇者ヨシヒコ」シリーズ、映画「HK 変態仮面」など数々の作品で人気を博す鬼才・福田雄一監督が、菅田将暉を主演に迎えて描くコメディ
「明烏」「品川心中」など古典落語の演目をベースに、借金返済で追い込まれる指名ゼロのホストや頼りない同僚ホストたちと取り立て屋との12時間の攻防がコミカルに綴られる
《物語》
品川にある小さなホストクラブ「明烏」のナンバー1であるヒロが新宿の超有名店のホストクラブ「バラ男爵」へ引き抜かれ、店長のアキラは去る者は追わずと言うものの未練たらたら
これまでナンバー2だったアオイがナンバー1となり、繰り上がる形でノリオがナンバー2,遅れて店に来たナオキがナンバー3となった、ただしホストは3人しかいないのでナオキがビリの状況は変わらない
ナオキは興奮した様子で、明日までに借金を返さないと東京湾に沈めると脅されていたのだが、野球賭博で大金を手に入れ、借金を払っても余るのでナオキは仲間たちとドンペリを開けてどんちゃん騒ぎ
翌日、ナオキが事務所で目を覚ますと既に夕方の6時、食べ残しやドンペリを前に、浮かれた様子で借金取りと会った時のリハーサルを入念にしていた
金庫を開けたナオキは金がなくなっているのに気付いた、彼はアキラに聞くが知らない様子、アオイとノリオが来たので聞いてみるとそんなことは全く知らない様子
ナオキがパーティの残骸だと言うと、ノリオはヒロさんお別れパーティで店長がやけになってドンペリを開けたと、3人で山分けしたのではとナオキは疑うがアキラは完全否定
アオイはナオキが外で飲んでフラフラになって店に来たと証言、アキラは明朝6時に新しいオーナーが来るからサプライズパーティを開くと言い、ナオキが危ない状況であることに全く心配していない
ナオキが借金取りに電話を掛けて返済期限を延長してもらおうと交渉するが明朝6時までの返済を通告された、アオイは明子という若い女性を連れて戻った
昨夜に飲み食いして一銭も持っていなかった客だと説明、戻ってきたので金を払うのかと思いきや一文無しで謝罪、青森から家出してきた17歳だと説明、そこに借金取りの山崎がやって来る
《感想》
ホストクラブの事務所で展開するシチュエーションコメディなのですが、落語をベースにしているので会話劇がまるでアドリブのようです
1000万の借金返済に追われるホストのナオキ、道路を意気揚々と走って野球賭博で大金を儲けたと大喜び、ナオキを演じるのは「闇金ウシジマくんPart2」の菅田将暉
彼が翌日に起きるとみんなでドンペリを飲んでパーティをした残骸が、金庫を開けると金がない、みんなに問い詰めても自分の記憶とは違うのです、これは夢だったのかと
人気のホストのアオイを演じるのは城田優で、背も高くてイケメンなのですがチャラくてバカなんです、真面目なホストのノリオを演じるのは「GANTZ」シリーズの若葉竜也
このホストクラブ明烏の店長のアキラを演じるのが「HK 変態仮面」のムロツヨシで、瞬きをすると音がなるちょっと個性的な店長で、去る者は追わずと言いながら未練がましいんです
男ばっかりの展開なのですが、ここでホストクラブの料金を払えずに逃げた女の明子が登場します、演じるのが吉岡里帆でこの作品で初めて見たと思いますが、強烈でしたね
おかっぱ頭で青森から家出した来た女子高生なんですけど、ナオキが借金返済出来てないと聞くや、そんな奴が私に説教かと態度が一変、しかし何かナオキと変な友情みたいなものが生まれるんです
借金取りの山崎を演じるのは「愛の渦」の新井浩文でこちらもバカなんです、そして登場するのがナオキの父親の五郎で演じるのは佐藤二朗で、「北の国から」が好きで五郎に改名してるんです
しかもナオキの本名は純なんです、ごまかすために明子が結婚しますと言って子供は蛍にしますと言ったら、蛍に改名しろと言われて、するかよ!それに黒板五郎のモノマネも似てねーよと(笑)
この佐藤二朗がずっと黒板五郎というか田中邦衛のモノマネをしているんです、これが真面目なのか悪ふざけなのか賛否が分かれそうです
ナオキは明子と心中することを考えます、その方が太宰治みたいでカッコイイとね、でも明子としては結婚の話しまで出て抵抗するのですが川に落とされてしまいます、そしてナオキもと思ったところに父親が借金が何とかなりそうだと
明子だけが川に沈められてナオキは父親にすがるんです、しかしこれも上手くいかなくてタイムリミット、でもラストにはこういう幕の閉じ方なんですね、チャンチャン
指名ゼロの最下位ホスト、借金返済期限まで12時間、用意出来たと思った金は夢でした それが『明烏 あけがらす』です。
好き嫌いは分かれると思いますが、ワンシチュエーションが好きな人は舞台を見ているようで楽しめるかも。



















