『ファイナル・デスティネーション』
2000年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 ジェームズ・ウォン
脚本 グレン・モーガン/ジェフリー・レディック
撮影 ロバート・マクラクラン
音楽 シャーリー・ウォーカー
出演 デヴォン・サワ/アリ・ラーター/ショーン・ウィリアム・スコット/カー・スミス/クリステン・クローク/アマンダ・デトラー/チャド・ドネッラ/ダニエル・ローバック/ロジャー・グーンヴァー・スミス/トニー・トッド
《解説》
あなたはいつ死にますか
「Xーファイル」シリーズの脚本家ジェームズ・ウォンの初監督作、殺人鬼やモンスターとは無関係に目に見えない死の運命がもたらす惨劇をスピーディに連鎖させ、従来のホラー映画にはない斬新な工夫が刺激的
新人監督ジェームズ・ウォン以下、若手スタッフ&キャストで製作された本作は、低予算を逆手にとったアイデアの勝利で、本国アメリカでクリーンヒットとなった青春ホラー
《物語》
パリの修学旅行に心躍らせながら離陸間際の飛行機に乗っていた高校生のアレックス、しかし彼は飛行機に乗る前から何か不安な予感がしていた
飛行機が動き出すとみんなテンションが上がる、その時に小さな揺れが起こった、その揺れは徐々に大きくなり、機内は騒然となり天井からは酸素吸入口が降ってきてパニック状態
その時、火花が散り、機体に穴が開き、数名の生徒が機外に投げ出された、そして遂には大爆発を起こし、アレックスは炎に包まれた
そこで目を覚ましたアレックス、あまりにリアルな夢なので恐ろしくなったアレックスはパニックに陥り、近くに座っていたカーターと乱闘騒ぎになり、これによって数人が飛行機から降ろされた
アレックスとカーターとその彼女のテリー、アレックスを心配した親友のトッド、たまたま近くに座っていてどさくさに紛れて降ろされたビリー、アレックスの騒ぎに嫌な予感がして自ら降りたクレア
女性教師ヴァレリーは何とか生徒を機内に戻そうとするが生徒6人は次の便で向かうことに、ロビーでアレックスとカーターが口論となり、ビリーが飛び立つ飛行機を見ていると大爆発が起こり、空港はパニックになった
助かった7人の前に現れたFBIからの質問、彼らは犯罪の可能性も視野に入れていると、アレックスはFBIにマークされる存在に、学校内でも好奇の目に晒される
しかし奇跡的に難を逃れたかに思えたが、本来死ぬ運命にあった彼らにも死の運命が訪れる、トッドがバスルームのカーテンの紐で、テリーがバスに撥ねられて死亡
ヴァレリーが不可解な死に方をするが現場にいたアレックスが疑われる中、残された者たちは懸命に生きる術を模索するのだが
《感想》
予知夢をテーマにして初めて観たときはよく出来てると思いました、生き残った者がその後に不可解な死を遂げる、まるで死神にでも捉われたかのように
始めってからずっと不安を煽るような雰囲気と音楽で何か悪いことが起こるような感じをさせるんです、それは何気ない日常のことなんですけどね
主人公のアレックスを演じるのデヴォン・サワで、元々はそんな予知能力があるわけじゃなくその日は朝から嫌な予感がしていた感じです
アレックスを信じて飛行機を降り、共に真相を究明するクレアを演じるのはアリ・ラーターで、クラスでは口も利いたこともなかったのに、この出来事から恋人となります
何かとアレックスにケンカを吹っ掛けるカーターを演じるのはカー・スミスで、粗暴な性格で飛行機内でもアレックスに暴力を振るったことで降ろされてます
カーターの彼女のテリーを演じるのはアマンダ・デトラーで、何かとアレックスにケンカを吹っ掛けるカーターに嫌気が差して帰るところをバスに撥ねられてしまいます
飛行機事故の後に最初の犠牲者となるアレックスの親友のトッドを演じるのはチャド・ドネッラで、ユニットバスのカーテンの紐が首に絡まり死亡、自殺扱いの事故死です
カーターが踏切で立ち往生したときにアレックスに救われ、それを強く叱咤するビリーを演じるのはショーン・ウィリアム・スコットで、カーターを叱咤した後に飛んできた車の破片で頭を切り落とされます
女性教師のヴァレリーを演じるのはクリステン・クロークで、飛行機事故で心を痛めて他の学校に転勤となりましたが、死神の運命で壮絶に死亡します
まあアレックスが騒いだことで数人が降りてその後に大爆発なので、アレックスが犯人なのではと疑われます、FBIが来て尋問するのですが証拠なんてありませんが、その後の死の連鎖にもアレックスがいるので疑いの目が向きます
学校での追悼行事でも生徒だけでなく父兄もアレックスを疑いの目で見るのです、彼を信じるクレアだけが一緒に対策を練り、寄り添います
2人はトッドの死体を確認しようと忍び込むのですが、そこで葬儀屋のウィリアムに死の運命について助言をするのですが、謎に包まれた人物で、演じるのは「キャンディマン」のトニー・トッド
死の連鎖で次々と死んでいくのですが、その死に方がアイデアに満ちていて面白かったですね、特にヴァレリーは首が切れて血が噴き出して死ぬのかと思ったら倒れた体にナイフが刺さって、更に椅子が倒れてナイフを深く突き刺します
当初はアレックスがクレアを救うために火だるまになって死亡するのですが、試写会で不評だったためにエンディングを撮影し直したそうです、200万ドルもかけてね、追加撮影が半年後だったためにデヴォン・サワが太ってたそうです
全員死亡の飛行機事故から逃れた7人、死はそれを許さなかった それが『ファイナル・デスティネーション』です。
大ヒットを記録したために続編が作られて、その後にはシリーズ化されましたね、そして日本未公開の第6作「ブラッドライン」、そして7作目も製作決定したそうです。






















