1990年 フランス・アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 アラン・ロバック
脚本 セルジュ・キュキエ
撮影 ベルナール・ドシェ
音楽 カルロス・アチアリ
出演 エマニュエル・エスクルー/ジャン・フランソワ・ガロッテ/フランソワ・フラビエール/レミ・ルーバッカ/クリスチャン・シニジェ/ティエリー・ル・ボルティエ/ロゼリン・ジェスロ
《解説》
お前の子宮を借りるぞ!フレンチホラーの原点!超絶血みどろマタニティライフ!
アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭で話題となったスプラッター・ムービー、邪悪な意思を持った謎のクリーチャーが若くセクシーな女の子の子宮内に侵入し、勝手に胎児となって成長していく
アラン・ロバック監督によるフレンチホラーの原点的作品、血がほとばしる殺人シーンは迫力満点で、後半に入ってグンと盛り上がりを見せる
《物語》
その昔、地球が冷却を始めて間もない頃、おぞましい植物や怪獣が繁殖し、星空の下で食糧を奪い合っていた、遠いアフリカの名も知れぬ沼地で地球最初の生命体が誕生した
これ以降あらゆる種の生命体が誕生する、唯一の生命体を除いて、それは僕だ、僕はひたすら待ち続けていた、僕自身の誕生を
アフリカで捕えられた豹は北フランスのローマン・サーカスにやってきた、一座で猛獣使いをしているヤンカは団長の愛人、嫉妬深く暴力を振るうこの生活に嫌気がさしていた
そんなある夜、アフリカから運ばれてきた豹が突然破裂してバラバラになってしまった、その豹の体を突き破って飛び出したヒルのような生き物
それがヤンカの眠るトレーラーハウスに忍び込み、ヤンカの股間から体内に侵入、ヤンカは自分の体の異変に気付き妊娠を知る、ヤンカはサーカスの金を盗んで逃げだした
一ケ月後、パリの安アパートで暮らすヤンカの元に居場所を突き止めた団長がやってきた、ヤンカは団長を部屋に入れ、ナイフでメッタ刺し
膨らみだしたお腹の中からヤンカに囁きかける声、血を飲ませてくれと、僕を生むのがヤンカの使命だと、謎の生物の宿主となってしまったヤンカ
ヤンカは胎児に命ぜられるままに次々と男とセックスをして殺人を繰り返し、鮮血を浴びる、そして遂に誕生の時がやって来た
《感想》
その昔にビデオで観た時は血まみれでめっちゃ興奮しましたよ、そしてDVD化された時も速攻で借りて観ました、めちゃめちゃのグチョグチョでした
フランス産のホラー映画って当時は珍しかったのです、今でこそ血みどろホラーを牽引してる感じもありますが、当時は本当に珍しかったです
血のりの量もハンパなくてテンション上がりましたよ、スプラッター映画とはこうであってほしいと思いましたよ、とにかく血まみれです
でも内容はあるようでありませんね(笑)、中盤は少し間延びしてる感じでちょっと退屈、それを補うようにヤンカが脱いでくれます、ヨーロッパの女性は脱ぎっぷりがいいです
エマニュエル・エスクルーはムチムチしていていやらしい体なんです、全裸でウロウロして当時はボカシが入りましたけど、今はボカシなしでした、隙っ歯も時代を先取りしてましたね(笑)
そんな女性だから男が寄ってきます、そんな男たちを殺して血を飲んじゃいます、後半はずっと血まみれなんですけど、特に誰も気にしないのです、なんで?
それにこの生物はアフリカでじっと潜んでいたのですがこのタイミングで人類にとって替わってやろうと思ったんですね、それまで進化を止めていたんです
でもヤンカが尋ねます、地球を征服するのはいつかって聞くと、なんと誕生から50億年後とのうのうと言います、なんて気が長いのでしょう(笑)
ちなみに続編も作られたようですがコケたようで日本ではDVDにもなってません、この機会に出して欲しいですね、どんな駄作でも
フレンチホラーがまだまだ影が薄かった雌伏期間に製作された、まさにフレンチホラーの原点的一作 それが『ベイビー・ブラッド』です。
誰にでもおススメできる作品ではないです、それに真面目に観るよりホラーコメディと思った方が良いかもね。
更に過激な:続・裏237号室の『ベイビー・ブラッド』のレビューはこちらです。


















