ミレニアム ドラゴンタトゥーの女 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『ミレニアム ドラゴンタトゥーの女』

 

 

 

 

 

2009年 スウェーデン・デンマーク・ドイツ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 ニールス・アルデン・オブレヴ

 

原作 スティーグ・ラーソン

 

脚本 ニコライ・アーセル/ラスマス・ヘイスターバング

 

撮影 エリック・クレス/イェンス・フィッシェル

 

音楽 ヤコブ・グロート

 

 

 

出演 ミカエル・ニクビスト/ノオミ・ラパス/レナ・エンドレ/ミカリス・コウトソグイアナキス/ピーター・アンダーソン/ソフィア・レダルブ/アニカ・ハリン/ヤコブ・エリクソン/スヴェン・バーティル・タウベ/ペーテル・ハベル/マリカ・ラーゲルクランツ/イングヴァル・ヒルドヴァル/ビョルン・グラナート/エヴァ・フレーリング/グンネル・リンドブロム/イェスタ・ブレデフェルト/ウィリー・アンダーソン/チャード・フランク/ステファン・サウク/デヴィッド・デンシック

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

彼女だけが知っている

 

スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの処女作にして遺作となった大ベストセラー小説の映画化、原作は、著書の死後、世界中で2100万部を売り上げたミステリー巨編

 

世界を虜にし、昨今の北欧ミステリーブームの原点、数十年前の少女失踪事件をめぐる1本の完結したミステリーでありながら、2・3作目へとつながる伏線が隠された3部作第1弾

 

鼻ピアスと全身タトゥー姿のヒロインに抜擢されたのは、新人のノオミ・ラパス、「歓びを歌にのせて」のベテラン、ミカエル・ニクビストが共演し、物語にリアリティを与えている

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

雑誌「ミレニアム」の発行人である被告ミカエル・ブルムクヴィストが実業家ヴェンネルストレムの名誉を棄損したとされる裁判の判決が言い渡された、3か月の禁固刑に加えて損害賠償金の支払い

 

 

有罪判決を受けたが雑誌社の仲間はあたたかく迎えてくれたが、しかし明日の他誌にはミカエルの同僚との不倫写真が掲載予定でミカエルはミレニアムを離れることになった

 

 

そんな彼に実業家のヘンリック・ヴァンゲルからの電話があり、明日にでも会いたいと、ミカエルは早速にもヘンリックの住む孤島に赴いて面会した

 

ヘンリックは弟ゴットフリードの娘ハリエットの写真を見せた、1965年の夏、ミカエルの父親はこの場所で技師として働いており、ミカエルも母親と訪れて16歳のハリエットと遊んでいた

 

 

ヘンリック夫妻には子供がなく、ハリエットを実の娘のように溺愛していたヴァンゲルだったが、彼女は殺されたのだ、ヘンリックは株主でもある親族の誰かが欲のために殺したと

 

死因は分からず失踪した、島から本土へは出ていない、結局遺体は出ず、8歳の時にハリエットはヘンリックに押し花を贈り、それ以来毎年贈られてくる

 

今でも贈られてくる、ヘンリックはハリエットが生きているように偽装していると考えている、それほど一族の連中は狡猾なのだと

 

 

82歳のヘンリックはこのまま未解決では死んでも死にきれないと、40年前のハリエット失踪事件の真相解明を優秀なジャーナリストのミカエルに依頼したのだ

 

ヘンリックの兄リカルドとハラルド、弟ゴットフリードの3人はナチだと、リカルドは戦死、ハラルドは人間嫌いで家に籠りきり、ハリエットの兄マルティンは今やグループの会長、その父ゴットフリードは死に、妻は酒浸りの日々

 

 

ヘンリックは一族全員が怪しいと、そんなミカエルの元に天才ハッカーとしてパンキッシュな出で立ちの若い女リスベット・サランデルが貴重な情報を送ってきた

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

作者のスティーグ・ラーソンは全10部作の構想を持っていたが、第1部の出版を待たずして2004年11月に心筋梗塞で亡くなりました、死後の2005年に本作の原作が出版されました

 

本作の主人公は2人、ジャーナリストのミカエル・ブルムクヴィストとハッカーのリスベット・サランデルが依頼された過去の失踪事件を調べていきます

 

ミカエル・ブルムクヴィストを演じるのはミカエル・ニクビストで、実業家の不正を報道するも証拠を覆されて名誉棄損で有罪となり、雑誌ミレニアムから離れるのです

 

 

その彼を盗撮して身辺調査をしているのがリスベット・サランデルで、演じるのはノオミ・ラパスで、ヘンリック・ヴァンゲルの弁護士フローデルの依頼で調査していたんです、ミカエルは無罪だと

 

 

信用できるジャーナリストだと確信したヘンリックはある調査を依頼、それは36年前に忽然と姿を消した当時16歳のハリエットの失踪事件の調査

 

 

ここからミカエルの地道な調査が始まるんです、本土のカーニバルに行っていた時に地元新聞社に偶然取られた写真から少しずつハリエットの行方を追うんです

 

 

その頃、リスベットは精神病院にいた過去があるようで、後見人が遺産を管理して生活費を渡していたのですが、その後見人が倒れて意識不明となったことで、別の弁護士が後見人となるんです

 

 

この弁護士が悪党で、いつでも精神病院に送り返せるとリスベットに性的虐待を繰り返すんです、まずは口淫から始まって、2回目にはベッドに手錠で縛り付けて痛めつけるんです、リスベットは椅子に座れないほどのダメージを負います

 

 

次に弁護士に会った時にスタンガンで失神させて縛り上げて彼の尻に男根を模したディルドを無理矢理挿入、そして腹に「私はサディストの豚、レイプ魔です」とタトゥーを入れるんです、そして後見人を辞退させて身の安全を保障させます

 

とてもひとりでは厳しくなったミカエルはフローデルがリスベットのことを口を滑らせ、助手として彼女の協力を得ることになります、劇場版より27分長い完全版を観たので2人が出会うまで90分を要しています

 

 

それでもリスベットは寂しさなのか性欲なのか、ミカエルのベッドに入ってきてセックスをします、それは自分の主導権を持ったようなセックスなんです

 

 

そして終盤には真犯人に辿り着くのですが、その犯行理由はセックス、レイプをしてから殺すのは当然の帰結、証拠を消すためにと平然と語ります

 

 

彼女らの失望を見るのは快楽だと、それは自分の死を悟った時になさけにすがりつく、それが裏切られた時の表情は何とも素晴らしい瞬間だとまさに快楽殺人者です

 

 

 

 

 

欧州発、今世紀最大の傑作ミステリー上陸! それが『ミレニアム ドラゴンタトゥーの女』です。

 

 

 

 

 

それでもラストにはヘンリックもリスベットも、そしてミカエルも救われます。