親切なクムジャさん | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『親切なクムジャさん』

 

 

 

 

 

2005年 韓国

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 パク・チャヌク

 

脚本 チョン・ソギョン

 

撮影 チョン・ジョンフン

 

音楽 チョ・ヨンウク

 

 

 

出演 イ・ヨンエ/チェ・ミンシク/クォン・イェヨン/キム・シフ/ナム・イル/キム・ビョンオク/オ・ダルス/イ・スンシン/コ・スヒ

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

世にも美しく残酷な、衝撃のサスペンスアクション!

 

パク・チャヌク監督が「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」に続いて手掛けた復讐三部作の最終作で、無実の罪で服役した女性が繰り広げる復讐劇を描いたサスペンスドラマ

 

「JSA」「ラスト・プレゼント」のイ・ヨンエが主演を務め、「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシクが共演、カン・ヘジョン、ユ・ジテ、ソン・ガンホ、シン・ハギュンがカメオ出演

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

当時6歳だった少年ウォンモを誘拐して殺害した罪で13年間服役していたイ・クムジャが出所、彼女は受刑者仲間からは親切なクムジャさんと慕われていた

 

 

清純な雰囲気と並外れた美貌を持った彼女が6歳の少年を殺した事件はセンセーショナルなニュースとして話題となり、メディアに取り上げられクムジャは有名な容疑者となった

 

クムジャはウォンモの両親の元に赴き謝罪、お詫びのしるしにケジメを付けるために自らの指を切断して許しを請います、刑務所で働いて貯めた金は指の手術代に消えた

 

 

その後、クムジャは刑務所でケーキ作りを教えてくれたチャンの紹介で彼が店長をしているパン屋に就職、受刑者仲間だったヤンヒに部屋を借りた

 

 

銀行強盗犯で服役していたソヨン夫妻には元北朝鮮のスパイだった老受刑者の世話係をしていたクムジャは改造銃の設計図を貰い、それを基にして銃を作ってもらう

 

 

姦通した夫とその女を殺して食べた魔女と呼ばれる女に虐げられていたスヒを助けるために風呂場に石鹸を塗って転倒させて寝たきり状態にさせて、看病をするふりをしながら漂白剤を少しずつ飲ませて3年かけて毒殺した

 

 

そのスヒは彫アーティストに転身しており、改造銃の飾りを頼む、それは全てを美しく終わらせるために、クムジャはある人物への復讐を着々と準備をしているのだ

 

パン屋に当時クムジャを担当していたチェ刑事が妻と共に現れた、チェ刑事は自白するクムジャに違和感を感じていた、チェ刑事の妻は人殺しの作ったケーキなんてとクムジャの美貌に対する嫉妬心もあって地面に叩きつけた

 

現場検証ではクムジャはマスコミやウォンモの両親や刑事に囲まれて殺害状況を人形を使って再現を強要される、その人だかりの中に赤ちゃんだった実の娘を抱いたペクを見付けた

 

実はクムジャは18歳の時にやって来た教育実習のペクとの間に赤ちゃんを身籠ってしまう、クムジャに誘拐犯の罪を被せ、娘の命が欲しかったら刑務所へ行けと命じられていたのだ

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

「JSA」のイ・ヨンエがやっぱ美しいのです、凛とした美貌で女の子のような可愛さもあれば、冷たい表情でゾクッとするような怖さもあります

 

 

当時は「宮廷女官チャングムの誓い」で一躍大ブレイクでアジア全土で大人気となっていました、そんなイ・ヨンエが「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督作品に出るなんて驚きでした

 

生まれたばかりの娘を人質に取られて誘拐殺人犯の汚名を被って刑務所に13年間服役した女性の復讐劇です、刑務所の中では親切なクムジャさんと呼ばれていたのですが、出所してからは笑顔も見せません

 

 

クムジャは刑務所で嫌な仕事を引き受けて嫌われている女囚を殺し、受刑者仲間の信頼を得て、親切なクムジャさんと呼ばれていたんです

 

 

出所してからはその受刑者仲間たちを頼ってその復讐の計画を進めていきます、みんなクムジャに協力的で金属加工で北朝鮮のスパイが持っていた改造銃の設計図で銃を製作

 

パン屋に就職したクムジャは14歳年下のスタッフのクンシクに一目惚れされます、クムジャは自分の犯罪歴を語るもクンシクは驚きながらも好意を持ち、クムジャは彼を誘惑して関係を持ちます、演じるのはキム・シフ

 

 

先に出所していたパク・イジョンは刑務所で苛めを受けていたのをクムジャに助けてもらい、クムジャの計画のためにペク・ハンサンと結婚して欺いているんです、演じるのはイ・スンシン

 

クムジャを刑務所に行かせた真犯人のペクを演じるのはチェ・ミンシクで、クムジャとの間に子供が生まれるのですが、その子供を人質にしてクムジャに罪を被せるんです

 

 

子供はジェニーと名付けられてオーストラリアに里子に出されていたんです、それを突き止めたクムジャはオーストラリアに会いに行くのですが、ジェニーは捨てられたとクムジャを責めるのですがジェニーが韓国に来てしまいます

 

 

イジョンの手引きでペクを睡眠薬で眠らせて山の中にある廃校へと監禁、そこでクムジャは足の指を撃ち抜くなどの拷問をするのですが、そこでペクは他にも子供を誘拐して殺していることが分かったんです、家を探すと殺害の様子を撮ったビデオテープがあったんです

 

 

クムジャは殺された子供たちの遺族に連絡してそのビデオテープを見せて、警察の手に委ねるか、自分たちで刑を執行するかを選択させるんです、もちろん自らの手で執行します

 

 

遺族の人たちはみんな手に手に凶器を持って順番に殴ったり刺したりするんです、これは待っているペクも震えるほどの恐怖でしょうね、最後には年配の女性に殺された少年のハサミで後頭部を刺されます

 

全てを終わらせてみんなで後片付けをして死体を山の中に埋めます、そしてクムジャの勤めるパン屋でケーキを食べて、会話が途切れたときに天使が通ったって言うらしいよ、って言葉でなんだかみんな救われたような顔になるんです

 

13年間の服役はかなりの恨みがあり、しかも子供を人質に取られてるんですからね、ペクは性欲も強くてイジョンを食事中にもテーブルにうつ伏せにさせてセックスをするほど、そんな奴が連続殺人犯なのかも、性欲が強すぎると恐ろしく方向が変わってしまうのかも?

 

 

 

 

 

 

愛を奪われた哀しみの天使 それが『親切なクムジャさん』です。

 

 

 

 

 

復讐というものはここまで残酷になるのか、それともまだ生ぬるいのかも?