『スパイ・ライク・アス』
1985年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ジョン・ランディス
脚本 ダン・エイクロイド/ローウェル・ガンツ/ババルー・マンデル
撮影 ロバート・ペインター
音楽 エルマー・バーンスタイン
出演 チョビー・チェイス/ダン・エイクロイド/スティーブ・フォレスト/トム・ハットン/ブルース・デイビソン/ウィリアム・プリンス/バーニー・ケイシー/ドナ・ディクソン/バネッサ・エンジェル/コスタ・ガブラス/ロナルド・レーガン/ボブ・ホープ
《解説》
落ちこぼれスパイ2人組が世界を救う80年代コメディの巨匠ジョン・ランディスが放つ笑劇スパイムービー
2人の落ちこぼれスパイが、ロシアの核兵器を調べるために派遣される、実は腕利きスパイのための囮であったが、2人の活躍はやがて全世界を救うことに
「ブルース・ブラザーズ」のなどコメディの巨匠ジョン・ランディス監督がダン・エイクロイドと組み、冷戦というシリアスなテーマをドタバタ劇で痛快に笑い飛ばす
《物語》
大統領とともに国の最高幹部の彼らはある作戦を実行しようとしていた、その作戦とは中央アジアの奥地に設置してあるソ連の最新鋭ミサイルを奪取すること
その為に選り抜きの2人のスパイを派遣することになったのだが、その囮に使う捨て駒の落ちこぼれ要因を探すことになった
国務省勤務のエメット・フィッツ・ヒュームは親のコネで郵便分類係に職を得ているものの仕事中にテレビを見るなどロクに仕事をしていない落ちこぼれ
国防省暗号解読課の修理主任のオースチン・ミルバージは地下で1人で作業をしている、機械に強くロシア語を話せる、これまた落ちこぼれ
そんな2人が海外勤務選考試験に見事合格、情報収集課に配属される、昇進して海外勤務できると大喜び、特別任務に就くことになり即席の肉体訓練を開始
その後、任務の内容も知らされずにパキスタンの砂漠に落とされると、早速KGBに追われ、逃げ切ったと思えばアフガニスタン解放軍に捕まってしまう
たまたまいた国連派遣の医師団に助けられて同じ医師だと勘違いされて仕方なく医師として派遣団にもぐり込んだ、派遣団にはイギリス人のハドリーや、魅力的な女医のカレンなどがいた
彼らは2人に盲腸の手術を依頼、医学書を盗み見しながらオロオロしていると患者が心臓麻痺で死亡、ニセ医者がバレて救急車で逃走、解放軍に追われるはめに
なんと公衆電話で極秘任務を話し、次の指示を仰ぐと最終任務のためにソ連とパミール国境を目指すことに、国境に向かうバスに乗っていると追い越していく車にはハドリーとカレンがおり、彼らこそ本命のスパイ
雪山を追ううちにエメットはソ連のハイウェイパトロールに捕まり、ハドリーは国境警備隊に撃たれて死亡、オースチンとカレンがバッタリと出くわし、そこで初めて自分たちが囮だとカレンに聞かされる
オースチンは任務よりパートナーの救出を最優先として見事に救出し、カレンと共に基地に設置してあるミサイルを奪取、指令通りにミサイルを発射させるのだが
《感想》
1980年代の作品なので今とは世界情勢も変わってはいるのですが、緊張状態にある冷戦の時代にこれだけ笑いを詰め込んだスパイ映画って本作くらいです
アメリカのコメディ作品では本作が1番好きなくらいです、初めて観た時はまだ世界情勢には疎くて冷戦とかアフガニスタン解放軍だとかよくわからないままに観てました
監督は「トワイライトゾーン/超次元の体験」のジョン・ランディスで、80年代にヒット作を連発していた監督で、本作もノリノリで撮っていたでしょう
エメットを演じるのはチョビー・チェイスで、まさにコメディアンって風貌で、国務省にコネで入ってろくに仕事もしていないんです、女性上司とベッドを共にするなど女好きでもあります
オースチンを演じるのはダン・エイクロイドで、国防省の地下で1人で暗号解読をしています、人事のどさくさで主任となってますが機械には強くロシア語にも堪能、海外勤務を望み良いように使う上司に邪魔されてます
そんな2人が海外勤務選考試験で出会います、初めて会ったのにまるでコンビのように動いてそこを見染められてスパイに抜擢されます、と言っても囮の方ですけど
だから訓練もとにかく厳しいものを速攻でやらされます、遠心力を掛けられる訓練では顔がしばらく元に戻らないくらい変になります
そしていよいよ任務となって内容も聞かされないままにパキスタンに落とされます、そこでKGBに追われ、アフガニスタン解放軍に捕まるしですぐに死んでもおかしくないピンチの連続です
アフガニスタンでは政権に対して解放軍との紛争が始まり、ソ連がアフガニスタンに侵攻、そこでアメリカが解放軍に武器を供給、こうしてアフガニスタンは内戦状態となりました
そこにソ連の最新鋭ミサイルがあることを知ったアメリカはそのミサイルを奪取するためにスパイを送り込んだのです、その囮がエメットとオースチンなんです
処刑されそうなところをハドリー医師に医師と勘違いされて助けられるんです、そこにはカレンという魅力的な女医もいて女好きなエメットは手術を任されると腕の感覚がないとカレンの胸を鷲掴み
そこを逃げ出して指示を仰ごうと公衆電話を使ってアメリカ国防総省に電話(笑)、こんな機密を公衆電話って、それでも任務を伝えるのです、国境を目指せと
ソ連の国境で本命のスパイのハドレーとカレンが銃撃戦の末にハドリーは死に、そこに現れたオースチンはカレンから自分たちが囮だと聞かされます、しかしスパイとしての仕事を全う、カレンを演じるのはドナ・ディクソンでダン・エイクロイドの奥様
ミサイルを警備しているソ連兵もなんかポンコツで宇宙人のマネをしたエメットとオースチンに麻酔銃を撃たれて、カレンが連絡を取りながらミサイルを発射、これがなんと第三次世界大戦の引き金となってしまいます
そこでエメットはカレンにこっちも一発どう?と口説くのですがこれがまさかのOK、最後のセックスかと思えばそうかもね、ソ連兵たちもそれぞれカップルになってオースチンもセクシーな女性ソ連兵とセックス
こんな感じでハチャメチャなことがずっと起こって何が何やらで上手く展開していきます、オースチンが機転を利かせて全てが丸く収まるのもハリウッドって感じですね
東へ西へ、神出鬼没!われら天才スパイ2人組! それが『スパイ・ライク・アス』です。
当時は試写会なんてのが頻繁にあってよく当選して観に行きました、本作も試写会で観ました。
























