『フラットライナーズ』
1990年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ジョエル・シュマッカー
脚本 ピーター・フィラルディ
撮影 ヤン・デ・ボン
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演 キーファー・サザーランド/ジュリア・ロバーツ/ケヴィン・ベーコン/ウィリアム・ボールドウィン/オリバー・プラット
《解説》
死後の世界は存在するのか
死後の世界に興味を持ち、危険な実験に関わった医大生たちの心の闇を、「セント・エルモス・ファイアー」のジョエル・シュマッカー監督が描く、各国で記録的大ヒットを収めたサスペンス
キャストは「プリティウーマン」のジュリア・ロバーツとテレビドラマ「24」のキーファー・サザーランド、「フットルース」のケヴィン・ベーコンら、当時の若手スターが共演
《物語》
シカゴの医大生の学生ネルソンは死の向こう側にあるものを覗こうと自ら実験台になる計画をしていた、哲学も宗教もダメになった今、残るは化学だけ、人類にはそれを知る権利があるはずだ
ネルソンは4人の野心的な学生に計画を打ち明けた、女子学生のレイチェル、停学処分を受けているデヴィッド、プレイボーイのジョー、医学による人類創生を夢想するランディらが協力することになった
そして真夜中の大学の美術館に秘密裏に集まった彼らは口論をしながらもネルソンの心臓を停止、脳死状態にして1分後に蘇生を試みた
実験は成功し、死後の世界から戻ったネルソンは不思議なものを見たと語る、その後も幻覚を見るようになる、ネルソンが子供の頃に木の上に追い詰めて誤って死なせてしまった少年ビリーが実体化する
次にレイチェルが1分20秒で実験台になりたいと言うが、ジョーが1分30秒でやると競い合い、不安なジョーは婚約者アンに電話をして気持ちを安らげた
実験台となったジョーは不思議な歪んだ女たちのイメージを見る、実験からしばらく経ち、ジョーは婚アンと一緒の時に過去に弄んだ女たちの姿を見る
そんな話しは信じないとデヴィッドは2分20秒で実験に臨むが、彼もまた幼い頃にいじめた黒人少女ウィニーの幻影を見るようになる
またもや実験台の機会を奪われたレイチェルは怒って帰ってしまうが、デヴィッドは聡明で美人なレイチェルを男たちは守りたくなるんだと釈明してなんとか取り繕った
最後に実験したレイチェルもまた自殺した父の姿を目撃、彼らは死後の世界から潜在的な罪の意識を蘇らせてしまったのだ
《感想》
一度は考えた事があるのではないでしょうか?死んだあとの事とか、死後の世界とか、それを科学的に証明できるのではないかと考えるのです
興味を抱いた医大生のネルソンを演じるのは「スタンド・バイ・ミー」のキーファー・サザーランドで、見るからに野心がありそうな顔をしています
そんなネルソンが4人の医大生に声を掛けるんです、ネルソンが選ぶくらいですから優等生なんですが問題児だったりします、だからこそこんな実験に参加するのかも
医大生なのに勝手に急患を手術をして助けてしまうもののそれは違反なので停学処分となっているデヴィッドはやはり天才と言われているんです
演じるのは「トレマーズ」のケヴィン・ベーコンでイケメンなんです、本作ではレイチェルの恋人で、頭が良くて美人のレイチェルを男は守りたくなるとね
レイチェルを演じるのは「プリティウーマン」のジュリア・ロバーツ、一気に人気女優となった彼女の次作で紅一点の存在です、胸元を開いて実験に参加するサービスカットも
そしてジョーを演じるのはウィリアム・ボールドウィンでとにかく女好きなんです、婚約者アンがいるにも関わらずいろんな女の子と関係を持っているんです
しかもそのセックスをビデオカメラで撮ってコレクションにしているんです、結局それをアンに見られて、こんなことをする人と幸せになれるわけがないとフラれてしまいます
そして5人目で影が少し薄いランディを演じるのはオリバー・プラット、自身は実験には参加せずに心停止した仲間をこちら側に引き戻す役割でした
ネルソンが最初に実験をするのですがそこで過去にイジメて誤って殺してしまった過去があってそれを呼び起こされるのです、ですがそのことをみんなには言わないんです
次は私とレイチェルが名乗り上げるのですが順番をジョーやデヴィッドに先を越されてしまうんです、その結果、過去の贖罪を蘇らせて幻覚に悩まされてしまいます
もちろんレイチェルも実験し、過去の後悔の念に悩まされます、でもみんな解決するのですがネルソンだけは相手が死んでいるのでどうしようもないのです
死後の世界ってあるのかないのかわかりませんが、もしあったとしても、それが幸せなあの世なのかはわかりませんよね
あまりにも危険な賭けに挑む5人の医学生 それが『フラットライナーズ』です。
当時は若手俳優の共演でしたが、やっぱ光るものはありますよね。

















