『アリゲーター』
1980年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ルイス・ティーグ
脚本 ジョン・セイルズ
撮影 ジョセフ・マンジン
音楽 クレイグ・ハンドリー
出演 ロバート・フォスター/ロビン・ライカー/マイケル・ガッツォ/ジャック・カーター/ディーン・ジャガー/シドニー・ラシック/ペリー・ラング/スー・リオン/エンジェル・トンプキンス/ヘンリー・シルバ
《解説》
誰でも12回は飛び上がります
体長10メートル、体重900キロ、陸を時速50キロで走り、水中を時速30キロで泳ぐ、そして噛み砕く顎の力は2トン、モンスターパニック史上、最も凶悪な怪物
主演は後に「ジャッキー・ブラウン」でアカデミー助演男優賞候補となるロバート・フォスター、地下で成長して人間を喰っているという都市伝説を基にした設定で大ヒットを記録した
《物語》
ワニ園のショーを見に来ていた少女マリサは目の前で係員がワニに足を噛まれて大ケガをする場面に遭遇、マリサは冷静にひっくり返したらワニは眠るのにと
ワニ園でのお土産に子供のワニを購入したマリサ、しかしマリサが学校に行ってる間に父親があちこちで糞をするワニを嫌ってトイレに流してしまった
12年後、アメリカの中西部の小さな町で犬のバラバラになった死骸が発見された、それには訳があり、研究所から下水道に投棄された成長ホルモンの実験用の犬の死骸だった
やがてそれは人間の死体となり、襲われたホームレスの証言では巨大なワニだったと、市警の警部デイビッドが下水道を捜索すると巨大なワニによって相棒が殺されてしまう
過去にも相棒を亡くしているデイビッドを取材する新聞記者が記事をでっち上げてデイビッドがまた相棒を死なせたと一面にデカデカと載せた
記者は下水道のワニの話しを聞きつけて取材をするがそこで巨大なワニに殺されてしまう、最後に残されていたフィルムには巨大なワニが写っておりその写真をもとに一掃の作戦を実行する
爬虫類学者となったマリサに協力を求めるデイビッド、当初こそ信じられなかったマリサだったが証拠写真から信じざるを得なかった、しかもそのワニこそが12年前に自分が飼っていたワニだったのは知る由もなかった
一掃作戦を上手く逃げたワニは地上に姿を現し、人々を襲い始める、市の権力者のスレイドはデイビッドを無視して無謀な作戦で捕えようとデイビッドを作戦から外した
そのスレイドのガーデンパーティにワニが現れてスレイドも襲われ、デイビッドはマリサと独自捜査を続け、下水道に時限爆弾を仕掛けた
《感想》
かなり久しぶりに鑑賞しました、かつて発売されたDVDは廃盤となり長きに渡ってソフト化はされず、そして今年になってブルーレイで発売、そしてアマゾンプライムで配信されて速攻で観ました
当時は「ジョーズ」の大ヒットでアニマル・パニック映画ブームは本作と同じジョン・セイルズが脚本を担当した「ピラニア」も大ヒットし、水陸両用の巨大ワニとなりました
もちろんCGなんてない時代、他のアニマル・パニック映画と同じくアニマトロニクスなので張りぼて感はありますが、そこは上手く編集しているのでリアルに魅せてます
アメリカの都市伝説には地下道に巨大なワニがいて人間を食べるというものがあって、それをベースにしたところ大ヒットとなりました
主人公のデイビッドを演じるのはロバート・フォスターで、地下道に巨大なワニがいたと言ってもみんな信じてくれないんです、これは80年代の作品にはよくある事でした
しかも目の前で相棒をワニに食べられてしまいます、以前にも相棒を失っておりどうしようもない思いがあったでしょうね、でもそれを面白おかしくでっち上げて書く新聞記者がいるんです
そいつは下水道にワニがいると聞きつけて独自に調査するのですが当然ワニに襲われます、襲われながらもシャッターを押していたのでデイビッドの証言が正しかった事になります
当初は否定していた爬虫類学者のマリサも信じられないのですが信じるしかありません、マリサを演じるのはロビン・ライカーで自然とデイビッドと愛を育みます
でも12年前にワニ園で買ったお土産の小さなワニが今回の巨大ワニだとは知る由もありません、父親がトイレに流した事が原因です
成長ホルモンの動物実験をしている研究所が死んだ動物を下水道に不法投棄し、その動物を食べたワニが巨大化したのです、全長10メートルのワニなんてまさに怪物です
町の権力者のスレイドを演じるのは「死亡遊戯」のディーン・ジャガーで、ガーデンパーティをしているところにワニが現れて車に逃げ込むもワニに車はぺっちゃんこにされてしまいます
そして続編の「アリゲーター2」も配信されていたので鑑賞、内容は前作とほぼ同じなのですが、10年後に作られた続編なのでアニマトロニクスも進化してましたね
それにヒロインのクリスティーヌを演じるのが「クジョー」のディー・ウォレスでこの時期のホラー映画によく出ていた女優でなんか嬉しかった、悪役の地下道に化学廃棄物を捨てるヴィンセントを演じるのが「スペースバンパイア」のスティーブ・レールズバックでした
ヤツは人間を喰うために生まれてきた それが『アリゲーター』です。
やっぱ80年代の作品は独特のものがありますね、まだまだソフト化されてないものがありますからね。






















