『暴走特急』
1995年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ジョフ・マーフィ
脚本 リチャード・ヘイテム/マット・リーブス
撮影 ロビー・グリーンバーグ
音楽 ベイジル・ポールドゥリス
出演 スティーヴン・セガール/キャサリン・ハイグル/エリック・ボゴシアン/モリス・チェスナット/エベレット・マッギル
《解説》
走る核兵器、興奮が加速する
豪華列車を乗っ取り、世界を震撼させる陰謀を巡らすハイテク・テロ集団と戦うタフガイの活躍を描いたノンストップ・アクション、個性派ヒーロー、スティーヴン・セガールが扮した「沈黙の戦艦」のヒーローが再登場する続編
マーシャルアーツに長けたスティーヴン・セガールのキレ味抜群な肉弾戦や身近な小道具を武器に使う戦術の数々も見どころ、キャサリン・ハイグルが主人公の姪役で華を添える
《物語》
アメリカ海軍が断念した最新鋭の監視システムと強力な兵器である粒子ビーム砲を搭載した新型人工衛星の極秘開発と打ち上げにCIAが成功、しかし設計者のトラヴィス・デイン博士は天才と呼ばれながら人格に問題ありとみなされて解雇され、その後に湖に車ごと投身自殺した
元特殊部隊隊員で戦艦ミーズリーのコック長だったケイシー・ライバックは海軍を除隊し、デンバーで友人と共にレストランを経営し、シェフとして常連客をもてなしていた
ライバックは疎遠になっていた姪のサラと北アメリカ大陸横断列車の旅行を計画、父親を亡くしたばかりのサラと5年ぶりに再会するも打ち解けないまま列車は出発する
ライバックは兄と仲違いをしており、葬儀にも出席しなかった事をサラは問い詰めるが、ライバックはその事を謝罪したのをきっかけに少しずつ打ち解けていった
しばらくは平穏に走っていた列車だが、突如テロリスト集団に乗っ取られてしまう、一味の首謀者のデインは車内にコンピューターを持ち込み、1つの車両を指令室に改造
かつてはCIAの衛星兵器開発計画に携わっていた彼は解雇されて自殺を装っていた、そしてデインは冷酷なマーカス・ペンをリーダーとする強力な傭兵集団の力を借りてハイテクを駆使して地球の衛星軌道を回るレーザー砲搭載の超高性能兵器グレイザー1号を掌握
それを世界中の武器商人に高く売る為にまずは中国の工場地帯と航空機を破壊、それをデモンストレーションとし、そして最後の目標をペンタゴンに定めた
完璧で用意周到だと思われたテロリストたちの計画だったが唯一の誤算があった、その車内には元米海兵隊で対テロ専門家のケイシー・ライバックが乗っていた事だった
ライバックは食堂車の厨房にいて乗り込んできたテロリストを難なく倒したが、一斉射撃を受けるも冷蔵庫に潜んで難を逃れるが、サラや他の乗客たちは列車の一部に監禁されてしまう
ライバックは同じく難を逃れたポーターのボビーの協力を得て、テロリストを1人ずつ片付けていく、列車にライバックが乗っていると判明しテロリスト一味に動揺が広がる
《感想》
とにかくスティーヴン・セガールがカッコ良すぎます、前作の「沈黙の戦艦」の正当な続編です、スティーヴン・セガールの主演作は何でもかんでも沈黙が付けられてシリーズのようになってましたからね
演じるケイシー・ライバックは海兵隊員で特殊部隊員で爆発物に長けており、対テロのエキスパートなんです、その手腕は前作でしっかりと見せてもらいました
本作のライバックは戦艦を下りてレストランでオーナーシェフとして腕を振るってます、順風満帆かと思いきや、兄の死が伝えられます
ライバックは兄と仲違いしていて葬儀にも出席せず、その事を今更ながら後悔して唯一の肉親となる姪のサラを誘ってアメリカ大陸横断鉄道での旅行に出掛けます
疎遠となっていたので5年ぶりに再会したサラは子供ではなくすっかり女の子となっていました、ライバックは子供をイメージしてたのでお土産にテディベアを渡すのですが引かれてしまいます
サラを演じるのはキャサリン・ハイグルで、まだまだ若過ぎるくらいの少女なんです、それでも叔父さん譲りの合気道で知り合ったポーターを投げてしまう腕前
そんな列車にテロ集団が乗り込んで来ます、食堂車輌でサラの為にケーキを作りながら他のシェフに作り方を教えていた時に急に列車が止められてしまいます
食堂車輌に乗り込んできたテロリスト1人をボコボコにして外に投げ出してしまいます、なぜこの列車が狙われたかと言うと、CIAが作った新型人工衛星のパスワードを知っている職員2人が秘密の旅行をしていたんです
パスワードを聞き出したら用済みで車外に捨てられます、天才と呼ばれたCIAの職員だったデインが人格問題でクビになった事で復讐もあって乗っ取ったんです
それに世界中のテロリストとパイプを持つペンと手を組んでこの人工衛星の形をした兵器でテロ活動で大儲けしようと企んでいるんです、1億ドルで旅客機を撃ち落としたりね
しかしこの列車にはライバックが乗っているので銃で撃ち殺す事もあれば、素手で殺したりもしてとにかく無敵の強さです、自分の店にファックスを送ってテロの脅威を総督に伝えるのです
総督としてはケイシー・ライバックが乗っている事が不幸中の幸い、ワシントンを攻撃すると言うデインだったがライバックのおかげそれを阻止、ペンとの一騎打ちも圧倒的な強さで倒してしまいます
文句なしに面白い作品なのですが。やはりスティーヴン・セガールには噂があってこの作品のオーディションでは女性に全裸になるように強要したとか
まだ若いキャサリン・ハイグルの胸に手を置く写真も撮られていて何だかモヤモヤとしてしまいます
豪華列車を舞台に、元海兵隊員とテロリスト集団との熾烈な攻防が展開! それが『暴走特急』です。
結局「沈黙の○○」なんてのはどれぐらいあるのだろう?