『ラブレース』
2012年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ロバート・エブスタイン/ジェフリー・フリードマン
脚本 アンディ・ベリン
撮影 エリック・エドワーズ
音楽 スティーヴン・トラスク
出演 アマンダ・セイフライド/ピーター・サースガード/ハンク・アザリア/アダム・ブロディ/ボビー・カナヴェイル/ジェームズ・フランコ/デビ・メイザー/クリス・ノス/クロエ・セヴィニー/ジュノー・テンプル/ロバート・パトリック/シャロン・ストーン
《解説》
なぜ、どこにでもいる普通の女の子がアメリカのシンボルになったのか、今明かされる衝撃の真実とは?
72年に全米で公開され、社会現象になるなど、史上最もヒットしたと言われるポルノ映画「ディープ・スロート」、その主演女優であるリンダ・ラブレースの数奇な半生を描く人間ドラマ
華やかな音楽やファッションでPOPに彩られた70年代カルチャーを背景に描かれる彼女の光と影、愛と自由を求めた波乱万丈なリンダ・ラブレースの人生を、「レ・ミゼラブル」のアマンダ・セイフライドが主人公に扮して、体当たりの演技を披露している
《物語》
1970年 フロリダ州ダビーの小さな町に暮らすリンダ・ボアマン、ごく普通の21歳の女の子だが、敬虔なカトリック教徒の両親に厳しく育てられもうウンザリ
リンダの家族は以前はニューヨークに住んでいたがリンダが妊娠して出産してしまい、子供は養子に出されてこの町に引っ越してきた
ある日、友達のパッツィと遊んだ帰りにバーを営むチャック・トレイナーと出会う、チャックが囁く甘い言葉や1からリンダの体を開発するようなセックスの手ほどきに惹かれ、彼が喜ぶ性器を深く喉奥に咥えるテクニックも教え込まれ、2人はすぐに結婚
半年後、バーでストリップダンサーが売春をし、チャックは逮捕される、リンダが保釈金を払い釈放されるが国税局と警察に睨まれ金がいる
困ったチャックはリンダをポルノ映画に出演させようとオーディションへ、そこで客が求めるものは金髪、大きな胸、形のいいお尻でリンダの痩せた体じゃダメだと酷評されるが、チャックは8ミリで撮ったリンダとのセックスフィルムを見せそのテクニックで即採用
撮影は順調に進みリンダの口淫をフューチャーしたポルノ映画「ディープ・スロート」にリンダ・ラブレースの名で出演、1972年に全米で公開され、成人用映画館だけでなく一般の映画館でも上映
有名人やセレブに女性達も劇場に行き記録的な大ヒットとなり、社会現象を巻き起こす、「プレイボーイ」の編集長のヒュー・ヘフナーからの賞賛を受けリンダは一躍時の人となる
それから6年後、チャックと離婚したリンダはニューヨークで新生活を始めた、そして自伝本を書くために出版社を訪れてインタビューを受けた
そこで語られるのは長年メディアによって捏造されてきた衝撃の真実、チャックから日常的に暴力を振るわれ、売春を強要され、逃げ出せず虐げられていた日々
辛い過去と決別するため、同じように苦しい思いをしている女性たちのためにも包み隠さずに全てを語るリンダ
《感想》
1972年にアメリカのポルノ史上、最大のヒットとなったのが「ディープ・スロート」、NYタイムスがお洒落ポルノと紹介し、女性たちも映画館に殺到しました
社会現象となった「ディープ・スロート」は空前の世界的ブームとなり、累計で興行収入は6億ドルを突破しています、ちなみに「タイタニック」に匹敵する数字です
この作品はおいらも観ましたよ、何が民衆を映画館に行かせたのかと言うと、当時はセックスを女性から求めるのは恥ずかしい行為だったようで、映画の中で男性を求めるリンダを女性たちは性の解放者と言われました
その映画ではリンダはチャックに教わったテクニックを披露するんです、その当時はなかなかセンセーションなテクニックで、それによってリンダがエクスタシーを得るって話しだったと思います
そのテクニックによってリンダは一躍スーパースターとなります、セックスの革命のシンボルとして祭り上げられます、アメリカンドリームのようですが、実際はチャックによる暴力に収入も全てチャックが握っていてリンダは一銭もなかったそうです
それに酷いのはチャックは自分の利益の為に売春までさせます、「ディープ・スロート」出演もチャックに銃を頭に押し付けられてのことだったそうです、映画がヒットした後にも5人の男に乱暴に抱かれます
ポルノ女優が女性活動家となりポルノを非難する立場になった理由もよく分かります、虐げられる女性を救うべく立ち上がったのですね
彼女は50歳くらいで交通事故で死亡、チャックはリンダと離婚後にもう1人の伝説のポルノ女優の「グリーンドア」のマリリン・チェンバーズと結婚
リンダ・ラブレースを演じるのはアマンダ・セイフライド、この映画の出演を聞いた時においらはマジで!って思いました、やはりアイドル女優からの脱皮でしょうか?
ポルノ女優なのでアマンダのポロリももちろんあります、でもポルノ撮影のシーンはもっと頑張って欲しかったです、撮影で男優をイカしてしまうシーンは笑えた
彼女は目力が強いですね、なので女性の性の解放者となったり、逆にポルノを非難する活動家になったりするのも頷けるくらい印象的な目です
そのうち、マリリン・チェンバーズや更にもう1人の伝説のポルノ女優のトレイシー・ローズを描いた作品が作られるかも、段々と過激になってますからね
ちなみに母親役にシャロン・ストーンと父親役にロバート・パトリック、この2人はシュワルツェネッガーの「ラスト・アクション・ヒーロー」にカメオ出演していて夫婦役を観てそれを思い出しました(笑)
私をスターにした、最悪で華麗な17日間 それが『ラブレース』です。
もちろんアマンダ目当てに観たんですよ(笑)、あの清純派のアマンダがここまでするとはね。
更に過激な続・裏237号室の『ラブレース』のレビューはこちらです。