『ハロウィン THE END』
2022年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 デビッド・ゴードン・グリーン
脚本 ダニー・マクブライド/ポール・ブラッド・ローガン/クリス・バーニエ
撮影 マイケル・シモンズ
音楽 ジョン・カーペンター/コーディ・カーペンター/ダニエル・デイヴィス
出演 ジェイミー・リー・カーティス/アンディ・マティチャック/ニック・キャッスル/ジェームズ・ジュード・コートニー/ウィル・パットン/ローハン・キャンベル/カイル・リチャーズ
《解説》
恐怖が、壮絶に、終わる
鬼才ジョン・カーペンターが生みだした殺人鬼ブギーマンの恐怖を描く「ハロウィン」シリーズの最終章、1978年のシリーズ1作目から40年後を描いた2018年製作の「ハロウィン」、その続編として2021年に製作された「ハロウィン KILLS」に続く物語が展開する
監督・脚本は前作に続きデビッド・ゴードン・グリーン、シリーズの生みの親であるジョン・カーペンターもキャラクター原案や音楽で携わっている
《物語》
イリノイ州ハドンフィールド、2019年ハロウィンの夜、コーリーはアレンの家でジェレミーという子のベビーシッターを頼まれやって来た
去年のハロウィンの事件で少しナーバスになり暗闇を怖がるジェレミーだが生意気盛りだ、コーリーがキッチンに行くと物音がしてリビングに戻るとジェレミーの姿がない
上の階でジェレミーの叫び声を聞いてコーリーはナイフを持って階段を上がると部屋に閉じ込められてしまう、これはジェレミーのイタズラ
コーリーは怒りドアを強く蹴って開けるとジェレミーはドアに弾き飛ばされ1階へと落下、そこにジェレミーの母親が帰宅し、コーリーがナイフを持っていた事から殺したと確信
マイケルが消えて4年後、ローリーは孫のアリソンと新しい家で暮らし、殺人鬼マイケル・マイヤーズから受けた長年の苦しみを本にしようと執筆中、アリソンは母と父を亡くして心に傷を負った
事故として無罪となったコーリーは静かに生活し、廃車処理場で働いており、上司のロナルドは彼を気遣い、古いオートバイを与えてやる
コーリーが買い物しているとテリーら4人の少年少女が絡んで来た、テリーはコーリーがジェレミー殺しの男だとからかい始めてケンカとなり、そこにローリーが現れて少年たちを追い払い、テリーの車をナイフでパンクさせた
ローリーはコーリーを病院へと連れて行く、その病院にはアリソンが勤めていて手のケガの処置をし、コーリーはアリソンの車の修理を勤め先で直す事を約束、2人はお互いに好意を持った
ローリーはスーパーマーケットで警官のフランクに会い、笑顔で会話をしてお互いに好意を持った、しかし笑顔のローリーを非難する女性がいた、ローリーがマイケルを挑発したから襲われたと、全てはローリーの責任だと
消えたマイケルは再び現れ、ローリーはマイケルと最後の戦いに挑む事となる
《感想》
前作の「ハロウィン KILLS」から4年後という設定です、その4年間にも色々とあったようで、コーリーという青年が事故でジェレミーという少年を死なせてしまうんです
1階から3階くらいまで吹き抜けになっている豪邸で階段は壁沿いにあるんです、なので部屋に閉じ込められたコーリーは恐怖と怒りでドアを強く蹴って開けるんです
その勢いよく開いたドアに弾かれて手摺りを超えてジェレミーは1階に落下、その時に丁度ジェレミーの母親が帰って来てコーリーの罵る声と落下するジェレミーを目撃
裁判では殺人か事故かと争われたのですが事故として処理されてコーリーは無罪釈放となります、でも一度付いたジェレミー殺しの汚名はついて回り、大学進学を諦めて廃車処理場で働いているんです
生意気な子供っていますよね、自分が金持ちの子供だという事を鼻にかけてるんです、年上のコーリーとしてはベビーシッターとして雇われているので仕方ないのですが、ついやってしまったね
この町にはコーリーだけでなくローリーという有名人も住んでいるんです、あれだけマイケルと死闘をして倒したのに町の人からはローリーのせいでマイケルが暴れたと責められるんです、演じるのはジェイミー・リー・カーティス
コーリーを演じるのはローハン・キャンベルで、ローリーはコーリーを孫のアリソンに引き合わせるんです、2人はお互いに好感を持ってデートする仲になります
でもコーリーとアリソンのカップルはこの町では好奇の視線を浴びるのです、アリソンを演じるのはアンディ・マティチャックで病院で働いているのですが控え目に生きているんです
なかなかマイケルは出てこないのですが、傷を癒しているのかパワーを温存しているのか、それが偶然にコーリーと鉢合わせして目を見た時にコーリーにも悪魔が宿るのです
ジェレミーの父親はコーリーが殺したとは思えなくて事故だと確信していたのです、パーティに参加したコーリーはジェレミーの母親と会ってしまい罵られます、そんな事もあってコーリーもマイケルのようになってしまいます
マイケルは殺人を開始し、アリソンの勤める病院の医師と看護師が不倫関係で医師の家にやって来ます、この女のせいでアリソンの出世を妨げられます、この殺人は1作目のオマージュのようです
それに気付いたローリーはアリソンに忠告するもアリソンはコーリーを信じていて聞く耳を持ちません、コーリーに言わせればローリーが自分をこうさせたとね
マイケルとコーリーという2人を相手にするローリー、ただここまで40年も戦い続けて来たローリーとマイケル、あれだけ攻撃を受けても何もないマイケル、なぜ彼は不死身なのか?老人のはずなのに不老なのか?
シリーズの完結編なのでこれで終わりなのですが、やっぱ謎は残してます、そしてローリーは警官のフランクと上手くいけばいいなと思ってしまうラストでした
恐怖の形は最終形態に、ローリーとマイケル、40年の因縁が、ここに決着する それが『ハロウィン THE END』です。
コーリーとジェレミーが観ているのがジョン・カーペンター監督の「遊星からの物体X」でした、1作目のオマージュですね。



























