『ヒルズ・ハブ・アイズ』
2006年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 アレクサンドル・アジャ
脚本 グレゴリー・ルヴァスール
撮影 マキシム・アレクサンドル
音楽 トマンダンディ
出演 アーロン・スタンフォード/キャスリーン・クインラン/エミリー・デ・レイヴィン/ダン・バード/ヴァネッサ・ショウ/テッド・レビン/ロバート・ジョイ/トム・バウアー/ビリー・ドラゴ/ラウラ・オルティス
《解説》
もう、逃げられない、ノンストップの衝撃を最後まで直視できるか⁉
ウェス・クレイブン監督の1977年のカルト・バイオレンス・ムービー「サランドラ」を「ハイテンション」のアレクサンドル・アジャ監督がリメイク
オリジナルを超える情け容赦ない暴力描写と、限界まで観客を追い詰める徹底したハードコアな演出から、一時は公開が危ぶまれた本作が、日本上陸、ラストに向けて高まるテンションから、もう目が離せない
《物語》
1945年から62年にかけてアメリカ合衆国は331回の核実験を実施した、現在でも政府は死の灰による遺伝的影響を否定している
ニューメキシコ州の砂漠地帯を進むボブ・カータ家族、警察を退職したボブは妻のエセルと長女のリンとその夫のダグ、そして夫婦の赤ちゃんのキャサリン、次女のブレンダと長男のボビーの7人と犬2匹
ボブの希望で高速道路は使わずに、砂漠の丘陵地帯をトレーラーで走っていた、途中のガソリンスタンドで国道に出る為の近道を教えてもらった
人里離れた砂漠をしばらく走っていると突然のタイヤのバースト、コントロールを失ったトレーラーは岩に激突して止まった、車は完全に壊れ、携帯も通じない砂漠、リンは丘の上に光る物を一瞬見て、一抹の不安を感じる
ボブがガソリンスタンドまで歩き、ダグが国道まで歩く事に、残されたのは女3人と赤ちゃんと少年、犬が砂漠を走り出し、追い掛けたボビー
しかし犬は内臓を抜かれて殺されていた、驚き慌てて逃げるボビーだったが岩場から足を踏み外して落下、頭を強く打って失神してしまった
灼熱の中を愚痴を言いながら国道を探すダグは途中でおかしな場所に出た、放置された壊れた車たち、大量のカラスの群れ、そこは原水爆実験の跡地だった
夜になってガソリンスタンドに到着したボブが呼び掛けるが誰もいない、中に入ると貴金属の入ったカバン、そこにはピアスの付いた耳もあった
銃を構えたボブが壁に貼ってある新聞記事が目に入った、核実験場、炭鉱夫立ち退き拒否、軍が鉱山の町を破壊、その後に核実験中止、謎を呼ぶ砂漠での失踪者
ボブはガソリンスタンドの主人に砂漠へと巧みに誘導されていた事、そこはアメリカの原水爆実験の跡地でその炭鉱で働いていた家族たちが放射能を受けてミュータント化した化け物たちの棲息する場所だった
《感想》
日本では上映禁止となるかもしれないところでした、核実験で放射能を浴びた人間がミュータント化して人間を襲い喰らうってのが日本ではタブーだったようです
日本は唯一の被爆国ですから実際に放射能を浴びてる人もいたでしょう、そんな被爆者たちがミュータント化して人間を襲うなんて了承出来ませんもんね
「ハイテンション」でフレンチ・ホラーの第一人者となったアレクサンドル・アジャが、ウェス・クレイブンの「サランドラ」をリメイク
おいらは何で「サランドラ」をリメイクするのか疑問でした、正直言って面白くなかったし、怖くなかった、日本の配給会社もお蔵入りしてしまいそうな作品でしたもんね
しかし本作を観て驚きでした、あの作品をここまで強烈にリメイクするとはね、生き残りそうな人物もあっさりと殺してしまうのはさすがアレクサンドル・アジャ
広大なアメリカではこんな忘れられたような場所があちこちにあるのかもしれませんね、そこでひっそりと暮らして通り掛かった人間を襲う
このミュータントたちはガソリンスタンドの主人と手を組んでいて、道を教えるふりをして誘導していたんです、そして砂漠の真ん中でタイヤをバーストさせて身動きできなくさせるんです
男たちには警戒するものの、女と見れば性欲の捌け口となってしまいます、とにかく残虐で非道でえげつないです、オリジナルをあっさりと超えてしまう凄まじい作品です
ダグを演じるのは「XーMEN2」のアーロン・スタンフォードで、携帯ばかり触っているのですがミュータントとの戦いでは何回失神するのってくらい痛めつけられます
ボブを演じるのは「羊たちの沈黙」でバッファロー・ビル、「ワイルド・スピード」でタナー巡査部長を演じたテッド・レビンで、妻のエセルを演じるのは「トワイライトゾーン/超次元の体験」のキャスリーン・クインラン
家族旅行なんか嫌だと不貞腐れていたブレンダを演じるのはエミリー・デ・レイヴィンで、寝ていたところをミュータントに襲われてしまいます
ダグの妻でリンを演じるのはヴァネッサ・ショウでブレンダが暴行されているトレーラーに乗り込むも赤ちゃんを人質にとられてされるがままとなります、それに壮絶です
ボビーを演じるのはダン・バードでしたが、驚いて岩場から落ちたりする怖がりの少年でしたが、家族を殺されて復讐に燃える男を演じています
ミュータントの中には子供もいてその子たちは無垢なんです、そしてルビーと呼ばれるミュータントの少女はさらわれた赤ちゃんを守るように逃げるんです
なかなかの血の量で残酷描写もてんこ盛りで見応えあります、これを観てアレクサンドル・アジャ監督は本物だと思いましたね
人間が、人間を狩り、そして喰らう、ハイテンション&ハードコア・ムービー それが『ヒルズ・ハブ・アイズ』です。
やはり一番怖いシーンはオープニングすぐの実際の原爆の実験のシーンですね、あのキノコ雲や破壊力は恐ろしいです。
更に過激な続・裏237号室の『ヒルズ・ハブ・アイズ』のレビューはこちらです。
























