『アメリカン・ハッスル』
2013年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 デヴィッド・O・ラッセル
脚本 エリック・ウォーレン・シンガー
撮影 リヌス・サンドグレン
音楽 ダニー・エルフマン
出演 クリスチャン・ベール/ブラッドリー・クーパー/エイミー・アダムス/ジェレミー・レナー/ジェニファー・ローレンス/ルイ・C・K/マイケル・ペーニャ/シェー・ウィガム/ジャック・ヒューストン/エリザベス・ローム/エリカ・マクダーモット/メリッサ・マクミーキン/コリーン・キャンプ/ロバート・デ・ニーロ
《解説》
汚職政治家を捕まえるため、FBI捜査官が協力を依頼したのは天才詐欺師!
ゴールデン・グローブ賞3部門受賞!アカデミー賞10部門ノミネートほか、各国の賞レースを賑わせた豪華!衝撃エンターテインメント大作!
「世界にひとつのプレイブック」のデヴィッド・O・ラッセル監督による社会派ドラマ、米上院議員と下院議員5人が汚職で有罪となった米国史に残る政治スキャンダルのアブスキャム事件を基に、FBIと天才詐欺師の組んだおとり捜査の顛末を描く
《物語》
1978年4月28日、ニューヨークプラザ・ホテル、詐欺師のアーヴィン・ローゼンフェルドはガキの頃にサバイバル術を学んだ
親父はガラス店を経営し、アーヴィン少年は町のガラスを割っていた、騙されるより騙す側でいたい、それは親父が騙されるのを見てきたから
それがトラウマとなり親父とは正反対の道を進んで完全無欠の詐欺師になった、ガラス店は続けていたがその傍らで盗品や贋作のアートも売った
1月のある日にロングアイランドの友人宅でシドニー・プロッサーに出会った、彼女は体はブヨブヨで髪の毛は痛々しい一九分けだけど雰囲気があって余裕漂うアーヴィンに惹かれた
不遇な生い立ちのシドニーは自分を変えようとエレガントな未来を夢見ていた、それを実現させにニューヨークへとやって来たのだ
2人は急速に惹かれ合い、アーヴィンは今や本業となっているアート販売の事務所を見せて、2人は恋と仕事のパートナーとなった
シドニーが銀行にコネがあると噂を流し、あとは待つだけ、引っ掛かったどん底の人間から奪うのは簡単で2人のビジネスは2倍3倍に膨れた
アートも売り、業績は急上昇しオフィスも格上げしアーヴィンは彼女といると喜びを感じたが、しかしアーヴィンには妻と息子がいた
決して幸せではなかったが妻ロザリンには離婚するなら違法な商売をバラすと脅され、ロザリンはどんな詐欺師より口が立つとアーヴィンは思った、人を騙してる報いかもしれない、アーヴィンはロザリンのカモだ
しかしFBI捜査官のリッチー・ティマーソに目を付けられシドニーは逮捕されてしまい、リッチーはアーヴィンに司法取引を持ち掛ける
それは偽のアラブの大富豪を使ってアトランティック・シティのカジノの権利に群がる政治家の汚職とマフィアを罠に嵌めるおとり捜査でターゲットは市長のカーマイン・ポリート
上手くいくかと思われたがアーヴィンの妻ロザリンがシドニーへの嫉妬からキレて意味不明な行動をとり捜査を混乱させてしまう
《感想》
まず驚くのがまるで冗談のようなクリスチャン・ベールの風貌です、作品ごとにその見た目をガラッと変えるカメレオン俳優ですが今回は特に凄いです
詐欺師のアーヴィンを演じているのですが、「ダークナイト・ライジング」では筋骨隆々で素晴らしい肉体を披露してましたが本作ではブヨブヨでただのデブで体重を20キロ増やしたそうです、しかも髪の毛も薄くてカツラ着用してます
こうして他の出演者もビジュアル面で作り込み過ぎたからなのかクセの強い作品となってアカデミー賞最多10部門にノミネートされるも無冠に終わりました
アーヴィンの愛人で詐欺師のパートナーのシドニーを演じるのが「マン・オブ・スティール」のエイミー・アダムスで、官能的でエレガントな印象です、英国訛りの英語を話しロンドンの上流階級に成りすますのですが英国訛りがおいらにはわからないのが歯がゆいです(笑)
詐欺のターゲットにされるのが「アベンジャーズ」のジェレミー・レナーでニュージャージー州カムデン市の市長カーマインなんですが、市民を心から思う熱血漢なんですが、市の再開発の資金調達のためにマフィアの汚れた金に手を出させられてしまいます、本当に市民と家族思いなのでかわいそうで仕方ないです
アーヴィンの妻ロザリンを演じるのが「ハンガーゲーム」シリーズのジェニファー・ローレンスで23歳とは思えない貫禄でその色気とビッチさは強烈なインパクトを残します、アーヴィンの愛が離れていることに気付くも前夫の連れ子を利用して繋ぎ止めるしたたかで不安定な女です
そしてFBI捜査官のリッチーを演じるのがブラッドリー・クーパーで野心あふれるためか強引な捜査で大物犯罪者を捕まえようと狙っているんです、でも次第にシドニーに惹かれていくんです
監督はデヴィッド・O・ラッセル監督で見事な演出ですよ、全体的にコメディなんでちょっと飛んだ演出なんですけど、ロバート・デ・ニーロが出てくるマフィアとの取引では凄い迫力でハラハラしましたよ
基になったのは、1970年代にアトランティックシティで起きた賄賂スキャンダル「アブスキャム事件」で、詐欺師がFBIに協力して真相を暴きます
しかし撮影開始の2013年4月にボストンマラソン爆弾テロ事件によって一時中止となりました、実力派のスターたちはどんな感じで待ってたのでしょうね?
実際の事件なのですが、監督は人間のダメなとこや愚かなとこを核として時間軸もシャッフルしているので、予測不能となっています
ロザリンのモデルとなった女性は事件後にマスコミに責められて自殺しています、本作でのロザリンはわずかに希望のあるラストとなっています、コメディで自殺なんて後味悪いもんね
全世界が驚いた、まさかの実話! それが『アメリカン・ハッスル』です。
音楽も70年代の名曲揃いでキャラクターに上手く合ってます、笑いと哀愁があります。
























