『キャプテン・マーベル』
2019年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 アンナ・ボーデン/ライアン・フレック
脚本 ジェニーバ・ロバートソン・ドワレット/ジャック・シェイファー
撮影 ベン・デイビス
音楽 パイナー・トプラク
出演 ブリー・ラーソン/サミュエル・L・ジャクソン/ベン・メンデルソーン/ジャイモン・フンスー/リー・ペイス/ラシャーナ・リンチ/ジェンマ・チャン/ルーン・タムティ/アルジェニス・ペレス・ソト/アネット・ベニング/クラーク・グレッグ/ジュード・ロウ/アキラ・アクバル/マッケンナ・グレイス/ロンドン・フラー/シャロン・ブリン
《解説》
彼女の失われた記憶が、世界を変える
マーベルコミックが生んだヒーローが集結する「アベンジャーズ」シリーズに連なる「マーベル・シネマティック・ユニバース」の一作で、始めて女性ヒーローが単独で主役となったアクションエンタテインメント
「ルーム」でアカデミー主演女優賞を受賞したブリー・ラーソンがキャプテン・マーベル役で主演、監督は、マーベル映画では初の女性監督となるアンナ・ボーデンと、ボーデンとともに「ハーフネルソン」などでコンビを組んできたライアン・フレック
《物語》
惑星ハラのクリー帝国、悪夢で目覚めた女性ヴァースは隊長のヨン・ロッグに訓練を頼む、ヨンはヴァースに短気な性格を指摘される、しかもヴァースには過去の記憶がなくそれが悪夢の元凶かも
彼女はクリーを統治するAIスプリーム・インテリジェンスからパワーを与えられた戦士ヨンはそのパワーの使い方を教えている、衝動を制御しろと
彼女は過去にスクラルによる襲撃を受け、それが記憶をなくした原因と考えている、スクラルは他者になりすまして他の惑星を乗っ取る
ヴァースは諜報員の救出の任務により、ヨン率いるスターフォースに加わり、スクラルが侵略した星トルファに向かう、しかしスクラルの変身能力によってヴァースは囚われてしまう
スクラルは記憶操縦装置によってヴァースも知らない過去の記憶を次々と見せていく、彼女は地球でキャロル・ダンヴァーヌという名で軍隊に所属していた
これまで夢に何度も登場する女性はウェンディ・ローソン博士という名前だった、スクラルの目的はこの軍隊のプロジェクトを探る事だ
ヴァースは何とか脱出に成功し、宇宙船は爆発しスクラルは地球へと小型救命艇で脱出を図って地球へと向かい、それを追ってヴァースも1995年の地球のレンタルビデオショップに墜落
スターフォースに連絡を取ったヴァースはスクラルはライトスピードと呼ばれるエンジンの開発者のローソン博士を狙っており、急がないとスクラルが侵略を始める
そこに現れたシールド(国際平和維持組織)のエージェントのニック・フューリーと新人エージェントのフィル・コールソンはヴァースに接触
ヴァースの荒唐無稽な話しに信じられないニックだったがそこにスクラルが強襲し、その信じられない光景を見て恐ろしい事態を察知したニックは長官ケラーに命じられてヴァースに協力する事に
2人はローソンが何者かを調べる為にシールドの機密情報機関に向かうがローソンの資料の中にエンジンテスト中に死亡した女性パイロットのキャロル・ダンヴァースが自身ではないかという仮説に辿り着く
《感想》
オープニングは亡くなったスタン・リーを追悼してのオープニングタイトルでした、毎回カメオ出演していて今回は電車の乗客でした
本作は「マーベル・シネマティック・ユニバース」の21作目となり、「アントマン&ワスプ」の続編でラストが「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」からの直接的な続編です
惑星ハラの首都クリー帝国は宿敵スクラルと戦争中で、部隊スターフォースに所属するヴァースは6年前にヨンに拾われて超人的な能力を得たんです
ヴァースを演じるのはブリー・ラーソンで、スクラルに襲われて重傷を負ったところをヨンに助けられて輸血を受けて助かり、スターフォースの一員となるも記憶を奪ったスクラルを憎んでいる
ヨン・ロッグを演じるのはジュード・ロウでクリー帝国の英雄と称えられるスターフォースの隊長、ヴァースを鍛えて戦士として一人前にした
しかし過去に地球でマー・ベルを裏切り者として射殺し、気絶したキャロルをクリー帝国に拉致し、スプリーム・インテリジェンスの指示で彼女を利用してスクラル抹殺の為に動いている
マー・ベルことローソンを演じるのはアネット・ベニングで、ヴァースの夢に登場する女性で、ライトスピードエンジンを開発した科学者で、スクラルたちを抹殺する戦争を終わらせる為に地球で計画していた
しかしその事がバレてヨンに殺されるのです、アメリカ人のキャロルはライトスピードエンジンを破壊した事でそのエネルギーを体に浴びてヴァースとなり、キャプテン・マーベルとなったのです
理解し合えない所から誤解が生まれて戦争となったようですが自身が信じる国が虐殺をしていたら?自身を騙して虐殺の手伝いをさせられていたら?こんなショックな事はないですよね
地球に落ちてきたヴァースに協力するニック・フューリーを演じるのはサミュエル・L・ジャクソンで、その姿は若い、デジタル技術で25歳若返ってます
新人エージェントのフィル・コールソンを演じるのはクラーク・グレッグで、彼も25歳若返っています、この時はまだフューリーを嫌っていないし、自らの状況判断で行動する男なのです
フューリーがヴァースと共に会いに行くマリア・ランボーを演じるのはラシャーナ・リンチで、キャロルとアメリカ空軍に同期で親友なのです、キャロルとローソンを知る数少ない人物です
クリー帝国の司令官が「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」にも登場したロナンなのです、まったく危険で狂信的なクリー人で後にテロリストとなってます
本作はマーベル・シネマティック・ユニバースのタイムラインでは「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」と「アイアンマン」の間となる時代を描いています、そしてアベンジャーズ計画の名の由来も、それにフューリーの目のケガも
これは、アベンジャーズ誕生の物語 それが『キャプテン・マーベル』です。
マーベル側としてはもっと早く女性ヒーローが登場する予定ではあったものの、こんなギリギリとなりました、とにかくスーパーマン並みに強い、「エンドゲーム」に続きます。