『死者の学園祭』
2000年 日本
《スタッフ&キャスト》
監督 篠原哲雄
原作 赤川次郎
脚本 安倍照男/山田珠美
撮影 柴主高秀
音楽 溝口肇
出演 深田恭子/加藤雅也/根津甚八/内田朝陽/筒井康隆/セイン・カミュ/宮崎美子/林知花/坂本三佳/黒澤優
《解説》
ドビュッシーじゃ殺せない、事件の始まりは、悲しい恋の伝説だった
赤川次郎の小説を原作に、深田恭子が映画初主演を果たした学園ミステリー、とある私立学園で起きた連続殺人が、同校の過去に隠された悲しい事件と重なっていく
監督は「はつ恋」の篠原哲雄が務め、共演は加藤雅也、根津甚八、さらに俳優としても活躍するSF作家の筒井康隆が学園長役を演じた
《物語》
手塚学園の校舎の屋上から女子高生の由子が飛び降り自殺をした、現場となった屋上には「青い瞳の天使」という題名の台本が残されていた
彼女の親友で演劇部の部長である真知子は由子が書いた最後の台本を学園祭で上演したくて学園側に訴えかけ、顧問の倉林らの助けもあって学園長の手塚も了承した
「青い瞳の天使」は80年前に実際に起きた物語で、この学園の伝説になった話し、初代学園長の娘で音楽教師の燈子とドイツから美術教師として招かれたオイガン・メトカフの悲しい恋の物語
メトカフにはドイツに妻子がいたが2人は禁断の愛に落ちた、想いを寄せ合いながらも学園内で会えない2人は講堂にあるピアノを燈子がメトカフの好きな曲、ドビュッシーの月の光を毎日弾いた
燈子はピアノで想いを伝えていたが、ある日に突然ピアノが聴こえなくなった、父である学園長がピアノを講堂から礼拝堂に移してしまったのだ
それにより美術室までピアノの音が届かなくなってしまい、メトカフは燈子の愛が冷めたと誤解し、燈子に贈る最後の絵、「青い瞳の天使」を残して姿を消してしまう
失意の燈子は校舎から身を投げて自ら命を絶ってしまった、学園長は燈子への謝罪の意味も込めてピアノは講堂に戻されて固定された
真知子のクラスに神山英人という転校生がやって来る、神山にデートに誘われた演劇部の治子が車に撥ねられて死亡、その際にフロッピーディスクを盗まれていた
その後に同じ演劇部の真弓の謎の死、そしてメトカフ役に決まっていた美術教師ソンヒルの自殺、警察の捜査で事件は由子と交際していたソンヒルが彼女の妊娠が世間に知られるのを恐れて由子を殺害、それを知った治子と真弓を殺して自殺したとなった
しかし由子の兄である英人から学園の秘密を聞かされた真知子は真犯人が他にいる事を知る
《感想》
「リング2」の深田恭子の19歳頃の初主演作品です、ドラマ「神様、もう少しだけ」でヒロインを演じて強烈な印象を残しました
演技がどうこうよりも真知子を演じる深田恭子の初々しい姿を見る事が本作の使命、それにしても深田恭子はあまり変わる事なく綺麗に年齢を重ねてますね
赤川次郎のミステリー小説をホラーっぽく映画化、学園の伝説とまで言われる「青い瞳の天使」を学園祭で上演される予定になってから不審な事故が相次ぐのです
それはいわゆる不倫の愛で2人は引き裂かれて自ら命を絶ってしまうこの学園の初代学園長の娘の燈子の物語なんです、それを美化しての上演なのです
この物語に女子部員はノリノリで障害のある愛の方が燃えるなどと盛り上がるのです、しかしメトカフを演じる美術教師のソンヒルはそんな美しい話しではないと
この台本を書いていたのが由子でオープニングすぐに校舎から身を投げて自殺、これが燈子の自殺とも重なって学園側は上演の中止を決めたのです、しかし演劇部の熱い想いに許可となります
演劇部の顧問の倉林を演じるのは加藤雅也で、彼は妻を亡くしているようなのですが、真知子の「青い瞳の天使」の演出で激論となって真知子は妻を亡くしている事にも触れてしまいます
デリカシーのない事を言ってしまう真知子なのですが、そんな真知子を倉林は優しく諭します、でも愛だの恋だのは女子高生にはまだ分からない事も多くて混乱してしまいます
友人を立て続けに亡くした真知子は友人たちの残した言葉やメールは「メトカフは殺された」で事件の真相を暴こうとします、転校生の英人も事件を調べていたんです、演じるのは内田朝陽
真知子の父親を演じるのは根津甚八で事件の事と学園の謎を知っていそうな雰囲気です、その恋人の和泉を演じるのは宮崎美子であまり印象は残らなかったです
謎を追っていくうちに「青い瞳の天使」のメトカフはドイツに帰ったのではなく学園の誰かに殺されたのだと気付き、今回の事件もそれがヒントとなっているのです、そして舞台の幕は上がります
80年の時を経て、惨劇の幕が再び上がる それが『死者の学園祭』です。
この頃から深田恭子は完成されてますよね、風格さえもありますよ。















