『アレノ』
2015年 日本
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 越川道夫
脚本 佐藤有記
撮影 戸田義久
音楽 澁谷浩次
出演 山田真歩/渋川清彦/川口覚/内田淳子/遊屋慎太郎/諏訪太朗
《解説》
夫と、妻とその愛人、わたしたちは夫の遺体が見つかるまでラブホテルでセックスをしながら待つことにした、それは三面記事にもならないような
フランスの文豪エミール・ゾラの「テレーズ・ラカン」を翻案し、舞台を現代日本に置き換えて映画化、情夫との愛欲に溺れ、夫を亡きものにしようとした妻のたどる顛末を描いたメロドラマ
山田真歩が主演を務め、自身初の激しい濡れ場にも挑んだ、不倫相手の男役に渋川清彦、夫に川口覚、「かぞくのくに」「夏の終り」「楽団のうさぎ」といった作品を手掛けてきた映画プロデューサーの越川道夫が初監督を務めた
《物語》
雨の日の湖で起こったボート転覆事故、命からがら岸へと泳ぎ着いた男と女、地元の人たちに助けられたがそこに女の夫の姿はなかった
女と夫とその幼馴染みの男の3人で遊びに来たのだが体の弱い夫は溺れて沈んでしまった、男は必死に夫を助けようとしたと言うが夫が自ら手を離したと
実は女と男は不倫関係にあり、病弱な夫との味気ない生活に嫌気がさし、夫とは味わえない悦びを与えてくれる男との関係にその虜となっていった
この関係に邪魔になった夫を殺さなければならないと思った2人は恐ろしい計画を実行したのだった
夫の遺体が上がらず自宅に戻ると夫が生きているようで怖いと言う女と一緒に湖畔のラブホテルに宿を取り、夫の遺体が上がるのを待つ
ラブホテルに入るやいなや2人は服を脱がし合いセックスを始めようとお互いの体を貪り合い、女は男に激しく口淫をするも男は役に立たない
眠りについた2人に白い手が導くように2人を愛撫、そこから女はボートから落ちる時に夫に噛まれた男の首の傷を舐めてセックスを開始
男はさっきと打って変わって硬さを取り戻して女が上の騎乗位になり腰を振る、女は悦楽の表情となるがその目の前には濡れた夫が立っていた
幽霊となった夫が見ているにもかかわらず女は男の上で激しく体を上下左右に動かし、その背徳感と罪悪感に溺れて至極の快楽を得る
夫の母親からの電話で罪悪感に苛まれる女だったが男は人はみな必ず死ぬ、早いか遅いかだけだと言い、ふと見ると男は夫と並んで座っていた、夫が言わせたのか?
ホテルの宿泊も延長するも夫の遺体は上がらない、湖畔で佇む女の前に夫が現れる
《感想》
こういう雰囲気の作品は嫌いじゃないです、雨のシーンが多くてなんだかジメッとしていて男と女の関係もそれと同じなんだろうと思わせます
女は男ではなく夫を選んで結婚したはずなのに男と共謀して夫を事故に見せかけて殺害してしまう女の心理ってどんなだろう?そんなに男とのセックスが重要なのでしょうか?
男の想像ですが女の体に刻み込まれた男のセックスの強さや逞しさは体が憶えてしまい、自分ではどうにもならないくらい求めてしまうのでしょうか?、激しい突きには女性はたまらないくらいの快楽があると聞きます
たしかに病弱な夫では味わえないセックスの快楽を健康な男は与えてくれたのでしょう、でも最初の1回目はハードルが高かったと思います、でも1回その一線を越えてしまったら後は転がり落ちるように溺れるのかな?
その激しいセックスに溺れて男を愛おしく包み込んで愛撫してそれを自らの体の中にえぐり込むように挿入させて腰を振って快楽を貪る、ある意味は自分に正直ですね女性は
男に叩き込まれたそのセックスの快楽は脳に刻み込まれて全身を駆け巡り電流が流れるような衝撃だったと思います、それは麻薬のような快楽でそうでないと夫を殺してまでしたいとは思わないはず
この女を演じるのが山田真歩でその雰囲気は独特でセックスに溺れて夫を殺すような女性には見えないのですが、夢中でするとこなんかが女そのものですが、そんなところが逆にリアルなのかも
いろんな作品に出ている渋川清彦が女を寝取る男の役なんですけど、その風貌はまさにピッタリでしたね(笑)、男前って感じではないのですがちょっと危険なニオイがして女性は惹かれるのではないかな?それに女性の体の開発も上手そうですし、自分のセックスの虜にしそうです
夫から女を奪ったはずなのですが女は夫の幽霊を見たり、夜に街を彷徨い見知らぬ男と道端でセックスしたりと女は破滅に向かいなんだか思い通りにはなりません、男と女って難しいですね
文豪エミール・ゾラの名作「テレーズ・ラカン」を原作に、現代日本映画の才能が集結し作り上げた珠玉の文芸エロス! それが『アレノ』です。
撮影のほとんどが雨なんです、これは狙ってたのか、それとも雨に祟られたのか?(笑)
更に過激な続・裏237号室の『アレノ』のレビューはこちらです。













