リーサル・ウェポン4 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『リーサル・ウェポン4』

 

 

 

 

 

1998年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 リチャード・ドナー

 

脚本 チャニング・ギブソン

 

撮影 アンジェイ・バートコウィアク

 

音楽 デビッド・サンボーン/エリック・クラプトン/マイケル・ケイメン

 

 

 

出演 メル・ギブソン/ダニー・グローバー/ジョー・ペシ/レネ・ルッソ/クリス・ロック/ジェット・リー/スティーブ・カーン/キム・チャン/ダーレン・ラブ/トレイシー・ウルフ/エディ・コー

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

最悪の事態発生!奴らが昇進した!

 

ロスアンゼルスの暴走刑事コンビの活躍を描く人気シリーズの6年ぶりの第4弾、監督はシリーズの産みの親で「マーヴェリック」のリチャード・ドナー

 

チャイニーズ・マフィアの巨大偽札事件に挑戦、完結編らしく、タンクローリー爆発で幕を開け、リッグスの恋人ローナの妊娠にマータフの初孫誕生が重なるコミカルな味付けまでサービス精神は満点

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

ロス市警のリッグスとマータフはかえんほとマシンガンで武装した凶悪犯が暴れる現場に到着、銃撃戦となるがマータフが裸で注意を引き、リッグスが背中に背負うボンベを撃ち、タンクローリーとガソリンスタンドもろとも吹っ飛ばした

 

 

そんな2人のおかげで保険会社から愛想を尽かされ、ロス市警は2人を昇進させて内勤に就かせる策をとる、そんなある日の夜、何かとお騒がせなレオと夜釣りに出掛けたリッグスとマータフ

 

 

そこで中国からの密航船を発見、中国マフィアの蛇頭たちとの銃撃戦となり船は座礁、密航者は強制送還となるが、マータフは避難用ボートの中に隠れていたホン家族に同情、違法と知りながらも自分の家に匿う事に

 

亡き妻への想いからローナとの結婚に踏み切れないでいたリッグスは、マータフの娘リアンのお腹の子の父親が新米刑事のリー・バターズだと聞かされた

 

 

そうとは知らないマータフはリッグスとバターズと共に密航事件を捜査すると、チャイナタウンのボスのベニー・チャンの右腕で黒幕のワン・シン・クーの存在を知る

 

 

マータフとリッグスは蛇頭の拠点であるチャイナタウンの中華料理店に乗り込むが取り逃がしてしまう、クーは報復としてマータフの自宅を襲い、クーによってリッグスとマータフは叩きのめされる

 

 

ホン一家は連れ出され、マータフとリッグスらは縛られて火を放たれた、難を逃れたホン一家の末っ子に助けられて全員が脱出するも家は全焼

 

クーは中国の刑務所で強制労働に就いている4人の長老を人民解放軍との闇取引で手に入れる為に大量のニセ札をホン一家に作らせていた

 

リッグスたちは4人の引き渡し場所のロサンゼルス港に行き、ニセ札だと人民解放軍に知らせてクーの面子を潰す

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

ワーナーブラザース創立75周年記念作品です、「リーサル・ウェポン3」の続編で、主人公のマーティン・リッグスをメル・ギブソン、ロジャー・マータフをダニー・グローバーが演じています

 

 

何が驚いたかって「少林寺」のリー・リンチェイがジェット・リーと名乗って悪役でハリウッドデビューした事です、デビューから15年以上経っているのに切れ味抜群です

 

 

ちなみに東南アジアなどでの公開ではリー・リンチェイの発音が難しくて独自にジェット・リーと付けられて、それを気に入ったリー・リンチェイがハリウッドデビューでジェット・リーを名乗ったそうです

 

 

当時は中国人の密入国が世界中で問題となっていたようですね、まだまだ貧困だった中国人が他国で新しい生活を夢見ていたのでしょうね

 

 

それを狙うのが今作にも登場する蛇頭です、莫大な金額を借金させて密入国させて奴隷のように働かせるようです、中国人が中国人を陥れるとはね

 

シリーズも4作目でかなりド派手になってます、オープニングから街を焼き尽くす火炎放射器男が大暴れ、それをマータフが赤いパンツ1枚で囮になってリッグスが仕留めます

 

 

密入国船での銃撃戦でも巨大な船がマータフのクルーザーの真横を通り過ぎるんです、真っ暗な中で急に現れて怖いですよ、そして銃撃戦ですからね

 

ベニーから賄賂を受け取っていたアメリカ人は踏切で後ろから追突されて列車と衝突させられます、リッグスとローナが乗った車も同じ目に遭わされそうになりますが、返り討ち

 

ローナを演じるのはレネ・ルッソで、今回はリッグスの子供を妊娠した姿で登場、しかもそのお腹で格闘もします、母は強しと言いますからね

 

 

レオを演じるジョー・ペシも引き続き登場、新米刑事のリー・バターズを演じるのは「ビバリーヒルズ・コップ2」のクリス・ロックで、マータフの娘のリアンを妊娠させます

 

 

そしてラストにはローナとリアンが同じ日に出産となります、リッグスもローナと結婚を誓い、産まれてきた赤ちゃんを見て感動、傷だらけの顔ですが父親の顔ですね

 

 

エンドロールはこれまでのシリーズのスナップ写真で構成されていて、アルバムが閉じられて終了となります

 

 

 

 

 

 

ロサンゼルス市警の刑事コンビ、リッグスとマータフが悪と戦う大人気ポリスアクション それが『リーサル・ウェポン4』です。

 

 

 

 

ちなみにシリーズの「リーサル・ウェポン5」の企画は出ては消えてでしたがもう無理かな。