アンストッパブル | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『アンストッパブル』

 

 

 

 

 

2010年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 トニー・スコット

 

脚本 マーク・ボンバック

 

撮影 ベン・セレシン

 

音楽 ハリー・グレッグソン・ウィリアムズ

 

 

 

出演 デンゼル・ワシントン/クリス・パイン/ロザリオ・ドーソン/ケビン・ダン/イーサン・サプリー/T・J・ミラー/リュー・テンプル/ジェシー・シュラム/ケビン・チャップマン/ケビン・コリガン/デビッド・ウォーショフスキー/ジェフ・ウィンコット/ミーガン・タンディ/エリザベス・マシス

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

生きて帰れたら、言いたいことがあるんだ

 

「クリムゾン・タイド」「デジャブ」「サブウェイ123 激突」でタッグを組んできたトニー・スコット監督とデンゼル・ワシントンが、実際の列車暴走事故をもとに映画化したアクション大作

 

「スター・トレック」のクリス・パイン、「7つの贈り物」のロザリオ・ドーソンが共演、小さな整備ミスから制御不能となった列車の暴走シーンに息を飲む

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

ペンシルベニア州にある操車場で最新鋭のディーゼル機関車「777号」が39両編成の貨物列車がデューイとギリースによる人為的なミスによりブレーキ破損のまま無人で暴走を始めた

 

 

報告を受けた操車場長のコニーは777号が低速での惰性走行と考えて、デューイとギリースに追跡も命じ、通勤途中の主任ネッドにポイントを切り替えて側線に入れて停止させるように指示

 

 

ネッドはポイントで777号を待つが777号は現れず、追跡していたデューイとギリースが到着、777号は既にポイントを通過した後で、コニーは777号が猛スピードで暴走している事を知ることとなった

 

この列車には有毒化学物質とディーゼル燃料が搭載され、それはミサイル級の破壊力があると判明、このまま暴走を続ければ1時間40分後には人口密集地での急カーブで脱線転覆の大惨事は避けられない

 

全長800メートルの巨体はみるみる加速し、踏切で立ち往生していたトレーラーを粉砕しても走り続ける、先頭に牽引機関車を入れて減速を試みるが失敗、牽引機関車は木っ端微塵に破壊された

 

 

その頃、線路内ではこの日に初めてコンビを組んだベテラン機関士のフランクと職務経験4カ月の車掌のウィルは旧式機関車1206号に乗り職務に就いていた

 

 

会社と州警察は停止させる事を諦め、犠牲を最小限に食い止める為にスタントンの街に入る前に辺地で人為的に脱線させようとするが777号の重量とスピードに仕掛けられた脱線機を吹き飛ばして失敗

 

フランクとウィルは暴走する777号に自分たちの乗る1206号を連結させて引っ張る力で減速させようと試みる、フランクの操縦とウィルの決死の働きで2つの列車は繋がった

 

 

しかしこの怪物列車を止めるには旧式の1206号のパワーでは足りず、ブレーキが破損し、777号は再び加速してしまう

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

物凄い迫力です、ディーゼル機関車が唸り声を上げているかのように暴走する姿はまさに怪物です、些細な人為的なミスからこんな大惨事になるなんてね、これが事実に基づくとは

 

内容は暴走する機関車を2人の男が止めるだけ、それだけなのですがそれが面白い、手に汗握るハラハラドキドキです、本作はトニー・スコット監督の遺作となりました

 

 

777号が暴走を始めた時に子供たちを機関車に乗せて鉄道安全教室が行われていたんです、それが777号の事を聞かされて機関士がギリギリで側線に入れて正面衝突を回避するのですが子供たちは大喜び、ここはハラハラしましたよ

 

怠慢で勤務態度の良くないデューイとギリースがケアレスミスをしたが為に777号の暴走を引き起こします、止めようとするものの失敗、当初は軽く考えていたようです

 

 

それを聞いたコニーは状況を確認すると惰行しているのではなく暴走していると分かり、しかも毒性と可燃性の強い溶融フェノールとディーゼル燃料が大量に積んでいる事が発覚

 

コニーを演じるのはロザリオ・ドーソンで、操車場長で若くして有能ですぐに止める事は不可能と判断して農地で脱線させる案を上司の運行部長のガルビンに提案するも一蹴されてしまいます

 

 

しかしガルビンは会社の損失を最小限にする事を考えて、暴走する777号の前に機関車を割り込ませて減速させ、ヘリコプターで777号に人を乗り込ませる作戦を決行するも失敗し、死者まで出してしまう

 

 

コニーは溶接工主任のネッドに777号の暴走を知らせてポイント切り替えを命じるも既に777号は走り去った後でかなりの暴走、途中で消えてしまうのですがラストには大貢献を果たします、演じるのは「テキサス・チェーンソー ビギニング」のリュー・テンプル

 

そして主人公のフランクを演じるのは「マイ・ボディガード」のデンゼル・ワシントンで、勤続28年のベテラン機関士なのですが、会社からはリストラされて強制退職が決まっているんです

 

 

777号との正面衝突を回避し、機関車を後ろ向きで走らせて777号を追い掛けて連結させて止めようとします、ガルビンには手を出すなと言われるも長年の経験からガルビンの作戦は絶望的だと判断してウィルと共に追うのです

 

 

しかしその日は上の娘の誕生日で忘れてたわけではないけど怒らせてしまうんです、娘2人はフーターズで働いていてそれにはウィルも吹き出してしまいます

 

 

ウィルを演じるのはクリス・パインで、まだ4カ月の新人でこの日、フランクとコンビを組みます、妻のダーシーとは誤解があって別居状態、鉄道一家の出身で縁故採用なのでフランクらベテランがリストラされ、2人は険悪な雰囲気なんです

 

 

しかし故郷であるスタントンの街を救う為に会社の命令を無視してフランクと共に777号を追跡、その中でフランクとの仲も良くなり協力して777号を止めようとします

 

本当に迫力満点でした、デンゼル・ワシントンが人間味あふれるフランクを演じ、クリス・パインがまだまだ血気盛んなウィルを演じる真逆のコンビが良い味を出してます、トニー・スコット監督はアクションが上手いね

 

 

 

 

 

 

これは、暴走列車を止める使命を託された、2人の男の物語 それが『アンストッパブル』です。

 

 

 

 

 

本作はオハイオ州で発生したCSX8888号暴走事故を題材にして作られました、些細なミスがこんな事になるとはね。