『ブラックパンサー』
２０１８年 アメリカ
《スタッフ＆キャスト》
監督・脚本 ライアン・クーグラー
脚本 ジョー・ロバート・コール
撮影 レイチェル・モリソン
音楽 ルドウィグ・ゴランソン
出演 チャドウィック・ボーズマン／マイケル・Ｂ・ジョーダン／ルピタ・ニョンゴ／ダナイ・グリラ／マーティン・フリーマン／ダニエル・カルーヤ／レティーシャ・ライト／ウィンストン・デューク／アンジェラ・バセット／フォレスト・ウィテカー／アンディ・サーキス
《解説》
国王として守るか？ヒーローとして戦うか？
マーベルのキャラクターで、国王とヒーローの顔を持つ男を主人公にしたアクション、超文明国ワカンダの国王だった父親を失ったブラックパンサーが、国の秘密を守るため世界中の敵と戦う
監督は「クリード チャンプを継ぐ男」などのライアン・クーグラー、「４２ ～世界を変えた男～」などのチャドウィック・ボーズマンがブラックパンサーに扮し、「それでも世は明ける」のルピタ・ニョンゴらが共演
《物語》
何百年も前の事、ヴィブラニウムという宇宙一硬い物質の隕石がアフリカに落下した、５つの部族が移り住みその地に付けた名がワカンダ
争いが続く中、ある戦士がパンサーの女神バーストに導かれ、ハート形の神秘のハーブを見付け、彼は超人的な筋力、スピード、直観力を得て、国王そして初代ブラックパンサーになった、ワカンダの守護神だ、４部族は国王に従ったがジャバリ族は山に引き籠った
ワカンダ人はヴィブラニウムを使い、どの国より技術を進歩させるが、ワカンダが繁栄する一方で世界は混乱に陥った、ヴィブラニウムを守る為にワカンダ人は隠れ、真の力を世界に知られないようにした
１９９２年・カリフォルニア州オークランド、黒人の青年２人が武器密売を計画していたが、その部屋に槍を持った女性２人が訪ねて来た
ひとりの男に名を尋ねると王子ウンジョブでアズーリーの息子だと答えた、そこに現れたワカンダ国王ティ・チャカ、彼は弟であるウンジョブの様子を見に来たのだ
そしてワカンダがユリシーズ・クロウに攻撃された事を告げる、ヴィブラニウムを２５０キロ盗み国境を爆破して逃げた、その内通者がウンジョブだと責める
白を切るウンジョブに仲間のジェームズがワカンダのバドゥの息子ズリだと正体を明かし、ウンジョブの行動を報告していたのだ、ウンジョブはワカンダに連行された
２０１８年、現在ワカンダの国王ティ・チャカが国連を狙ったテロに巻き込まれて命を落とした、息子のティ・チャラがワカンダに帰国し、王座を継承し、ブラックパンサーとして生まれ変わった
ロンドンでは大英博物館でエリック・キルモンガーがワカンダにまつわる展示品を強奪、キルモンガーは武器商人ユリシーズ・クロウと手を組みヴィブラニウムをアメリカ人に売ろうとしている
そしてワカンダの秘密を狙おうと暗躍している事を知り、国を守る為にブラックパンサーは動き始めヴィブラニウムの取引き国である韓国へと向かう
《感想》
マーベル・シネマティック・ユニバースの１８作目となり「マイティ・ソー バトルロイヤル」の続編となります、黒人のライアン・クーグラーによる黒人を主人公としたスーパーヒーロー作品です
まさかこんなスーパーヒーロー作品がアカデミー賞の作品賞にノミネートされるなんてね、人種差別などの背景もあるようで、それにスタッフ＆キャストのほとんどは黒人ってとこもかな？
ティ・チャラとブラックパンサーを演じるのは「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」のチャドウィック・ボーズマンで、ワカンダの若き王とブラックパンサーの２つの使命を持っています
神秘のハーブで超人的な身体能力を得て、ヴィブラニウムという鉱石によって作られたブラックパンサーのスーツで無敵となります
このヴィブラニウムによってワカンダは高度な科学技術を持つ超文明国となっているんです、でもワカンダの外の世界では戦争や紛争が起こり混乱、ワカンダは世界から隠れるようにしたんです
ワカンダの諜報員で世界各国で活動しているナキアを演じるのがルピタ・ニョンゴで、ティ・チャラの元恋人で将来は妃となる予定だったのですが、現場が好きなようです
ヴィブラニウムを使って武器を作るのがティ・チャラの妹でシュリ、演じるのがレティーシャ・ライトで、ちょっと兄をイジる妹なんです
その昔にティ・チャラの父親のティ・チャカが弟ウンジョブがアメリカでユリシーズ・クロウにヴィブラニウムを奪わせた裏切り者だった事で側近だったズリに銃を向けた事で偶発的に殺してしまうんです
それから２６年が経ってキルモンガーと名乗る男がユリシーズ・クロウの死体を持ってワカンダに現れます、キルモンガーはウンジョブがアメリカ人女性との間に生まれたウンジャダカで、王位継承権を持つんです
キルモンガーを演じるのがマイケル・Ｂ・ジョーダンで、その存在感と圧倒的な強さでティ・チャラから王位を奪い取ってしまいます、王国ってこんな簡単に王位が代わるのね
なのでナキアやシュリは王女のラモンダとＣＩＡ捜査官のエヴェレット・ロスとかつてティ・チャラと王位を争ったエムバクに助けを求めるんです、でもエムバクらジャバリ族は大昔から不当に扱われている事から王家を嫌悪
ラモンダを演じるのがアンジェラ・バセットで、ロスを演じるのがマーティン・フリーマンで、エムバクを演じるのがウィンストン・デューク、ズリを演じるのがフォレスト・ウィテカー
キルモンガーは世界から隠れているワカンダを世界に知らしめる為に、世界を支配している国に攻撃をすると宣言、これには賛否が起こるも国王の言う事は絶対なようです、暴君が現れてしまったのですが、キルモンガーは父親の為に存在を示したかっただけだったのかも
秘密を守る漆黒のヒーロー、父の意志を継ぐ若き国王 それが『ブラックパンサー』です。
そして本作は「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」へと続きます。
