『エイリアン4』
1997年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ジャン・ピエール・ジュネ
脚本 ジョス・ウェドン
撮影 ダリウス・コンジ
音楽 ジョン・フリッゼル
出演 シガニー・ウィーバー/ウィノナ・ライダー/ロン・パールマン/ドミニク・ピノン/ダン・ヘダヤ/J・E・フリーマン/ブラッド・ドゥーリフ/レイモンド・クルツ/キム・フラワーズ/ゲイリー・ドゥーダン/リーランド・オーサー/マイケル・ウィンコット
《解説》
3時間後、エイリアン地球襲来、人類は阻止できるのか?
名作SFシリーズ第4作、前作「エイリアン3」から200年後を舞台に、リプリーとエイリアンの最後の戦いが描かれる、シガニー・ウィーバー、ウィノナ・ライダーが共演
「デリカテッセン」「ロスト・チルドレン」など独創的なビジュアルセンスで知られるフランス人監督ジャン・ピエール・ジュネがメガホンをとった
《物語》
連合軍の医療研究用宇宙船オリガ号では200年前にエイリアンと死亡したリプリーの遺伝子からクローン人間を造り出す事に成功し、リプリーは8号として再生される
その目的はリプリーの体内に寄生するエイリアン・クイーンの摘出であり、リプリーの存在は科学者にとっては興味深い実験材料で処分されずにいた
ペレズ将軍はリプリーはただの副産物で、またエイリアン根絶を再開されては困るとリプリーの処分を科学者に言うも反対されていた
民間貨物輸送船ベティ号がオリガ号に着艦、その乗組員の男たちがリプリーとトラブルを起こすが女性乗組員のコールはリプリーの身体能力に驚いた
コールはリプリーに接触し、彼女はリプリー抹殺の為にオリガ号にやって来たが、体内のエイリアンは既に取り出されていた為にリプリーに実験を止めるように言うがもう手遅れ
コールの行動がテロ行為とみなされてベティ号の乗組員とオリガ号の乗組員が銃撃戦となってしまう、ベティ号の乗組員はそのまま移動する事に
その頃、実験によって12体に増殖していたエイリアンは仲間を殺し合い、その酸性の血液で床を溶かして逃亡、オリガ号の乗組員を次々と殺していく
ベティ号の乗組員がエイリアンに襲われ絶体絶命のところをリプリーがエイリアンを殺し、行動を共にするようになる、オリガ号から脱出する為にベティ号へと船内を移動
しかし異常を感知したオリガ号は自動的に基地へと向けて動き出した、その基地は地球、移動途中で浸水したエリアを突破するも、その先には大量のエイリアンの卵があり、犠牲者を出しながらもベティ号へと向かう
しかしリプリーはエイリアンに捕まり、クイーンのいる巣へと連れて行かれ、進化したクイーンは子宮からリプリーとエイリアンのハイブリッド、ニューボーンが誕生する
《感想》
「デリカテッセン」のジャン・ピエール・ジュネ監督は公開版こそがディレクターズカット版だと、しかしオープニングとエンディングは別の物がある、それが完全版だがファンに楽しんでもらいたいとね
前作「エイリアン3」でリプリーと体内にいたエイリアンは溶鉱炉に落ちて死んだはずなのですが、どうしてもエイリアンが欲しかったのかクローンとして蘇らせます
なのでリプリーのキャラクターは前作までとは全く違うキャラクターなのです、前作の評価が低かった事から出演に難色を示していたシガニー・ウィーバーもこの設定を気に入って出演
このリプリーのクローンは8体目でそれまでのクローンは失敗作で、公開版ではオープニングでリプリーのクローンの実験模様が映されます、完全版ではエイリアンのような虫が潰されるシーンから始まります
リプリーの体内からエイリアン・クイーンを取り出した事で、次にベティ号が冷凍睡眠中の乗組員を拉致してオリガ号の科学者に売り飛ばしているんです、リーダーのエルジンはペレズ将軍と裏取引をしているんです、まあ盗賊ですね
冷凍睡眠中の乗組員が目を覚ましたら目の前にエイリアンの卵がある設定ですぐに顔に張り付きます、こうしてエイリアンは12体が出来上がります
絶対に破られない金属の箱の中に閉じ込められているエイリアンなのですが仲間同士で殺し合って流れた酸性の血液で床を溶かして逃げ出します、そこからは地獄絵図です、とにかくエイリアンを殺すのは至難の業なのです
ベティ号の乗組員とリプリーとトラブルを起こします、リプリーは屈強な男を2人倒してバスケットボールをロングシュートして立ち去ります、このシーンは一発OKだったそうです
このベティ号の乗組員のコールを演じるのはウィノナ・ライダーで彼女には大きな秘密があるのです、リプリー抹殺の命を受けてこのオリガ号へとやって来たんです
同じく乗組員のジョーナーを演じるのはロン・パールマンで、めっちゃ嫌な奴でコールと一触即発なのです、見た目からしてまともじゃない感じですがリプリーにはけちょんけちょんにされちゃいます
リプリーとベティ号の乗組員と行動を共にするのですが、リプリーは途中で実験室に入るとそこにはリプリーのクローンの失敗作が標本として保管されているんです
その奥には7号がいてそれは失敗作で動く事が出来なくて実験材料なんです、殺してと願う7号にリプリーは火炎放射器で全てを焼き払います、クローン技術って残酷ですね
本作のエイリアンはフルCGで描かれたものもあって、水中を泳ぐエイリアンも登場します、その姿は美しくもあります、H・R・ギーガーのデザインは何年経っても色褪せませんね
本当にこの完全無欠のエイリアンは永遠に魅せてくれるモンスターですよね、シリーズは本作が最後なのですがスピンオフや前日譚などがあって、まだまだ続いてくれそうです、シガニー・ウィーバーはもう出ないのかな?
200年ぶりに蘇った新生・リプリー、彼女は人間なのか、それとも… それが『エイリアン4』です。
でもニューボーンのデザインはちょっとアレですよね(笑)。