暗闇にベルが鳴る | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『暗闇にベルが鳴る』

 

 

 

 

 

1975年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 ボブ・クラーク

 

脚本 ロイ・ムーア

 

撮影 レジナルド・モリス

 

音楽 カール・ジトレー

 

 

 

出演 オリビア・ハッセー/キア・デュリア/マーゴット・キダー/アンドレア・マーティン/ジョン・サクソン/マリアン・ワルドマン/リン・グリフィン

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

聖夜の暗闇に妖しくベルが鳴る

 

実話に基づくサスペンス、絶大な人気を誇った女優オリビア・ハッセーと、個性派ケア・デュリアを主演に迎え、異才ボブ・クラーク監督の恐怖描写が光る

 

若者の日常を瑞々しく追いながら、殺人鬼の視点である主観映像や小道具の電話で異様な緊張感を醸成、「ハロウィン」や「スクリーム」を始め、多くのスラッシャー映画の原点となった歴史的傑作

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

この女子寮では以前から卑猥ないたずら電話が掛かってくるようになり、クリスマスパーティの夜にも電話が鳴り、猥褻な言葉を並び立てる

 

 

気の強いバーブが受話器を取って相手を挑発すると殺してやると言葉を残して電話は切れた、2週間前にレイプ事件があり怖がるクレア、言い過ぎだとバーブを諭すジェス、パーティを切り上げて部屋に戻った

 

 

クレアはクローゼットに隠れていた何者かに襲われ、死体は屋根裏部屋に置かれた、ジェスに恋人のピーターから電話があり翌日に会う約束をする、ジェスはクレアの部屋をノックするが返事はなく部屋に戻った

 

 

翌日にジェスはピーターに会い、妊娠と中絶の意志を告げるもピーターは反対し、話し合おうと、寮に戻ったジェスはクレアが行方不明になっていた

 

 

クレアの父親が警察へ捜索依頼を出し、警察も同じ頃に別の少女ジャニスが行方不明になっている事からフラー警部補が捜査を開始する

 

 

酔い潰れたバーブが残る女子寮では寮母のマック夫人が休暇に出掛けようとしていたが屋根裏部屋で飼い猫の声がして上がるとクレアの死体を発見、潜んでいた何者かに殺害されてしまう

 

 

捜索から一足先に戻ったジェスに電話が掛かってきてそれは不気味な電話、ジェスが警察に電話しているとピーターが現れ、中絶の件で再び言い争いとなりピーターは寮を出て行く

 

入れ違いにフラー警部補が来て電話に盗聴器を付けて逆探知をする事になるが、酔い潰れたバーブと捜索から戻ったフィルも殺害される

 

 

そして再び電話が鳴り、その言葉に聞き覚えのあったジェス、逆探知に成功するもその発信元は女子寮の中からだった

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

今年のクリスマスにはこの作品となりました、オリジナルのタイトルはブラック・クリスマスなのでね、あまりにも有名な都市伝説を映画化した作品です

 

 

当時は黒電話なので耳に響く音でそれだけで怖いです、今の時代の電子音ではないので延々と鳴ったら恐怖ですよ、ナンバーディスプレイなんかない時代ですから逆探知もすぐには出来ません

 

デジタルなんてない、アナログな機器ばかりなのでいたずら電話もやり放題で当時は本当に困ったでしょうね、着信拒否なんてありませんからね

 

 

そんな時代でも女子寮にいる女子学生は気の強い女子もいて、いたずら電話を掛けてくる変態男にはガツンと言ってやるんです、この言葉からいたずら電話の変態男が殺人鬼に変わってしまったのかも

 

主人公のジェスを演じるのはオリビア・ハッセーで清純派な女優で日本の布施明と結婚した日本では有名な女優さんです、どういう経緯で布施明と結婚したのだろう?

 

 

ジェスの恋人のピーターを演じるのはキア・デュリアで、ジェスのお腹には自分の子供がいるのですがジェスは中絶を望み、ピーターは断固反対なのです、いつの時代もアメリカでは中絶が問題となってますね

 

最初の被害者となるクレアを演じるのはリン・グリフィンで、ビニール袋を被されて死んでいるクレアが要所要所で出てきて恐怖を煽ります

 

 

気の強いバーブを演じるのはマーゴット・キダーでいたずら電話の変態男を汚い言葉で罵るんです、そこで変態男は更にエスカレートして卑猥な言葉を並べます

 

 

まあバーブがだいぶ挑発したので変態男が殺人鬼となって女子寮の中で殺人を繰り返すのです、誰も中に殺人鬼がいるとは思わないですもんね、家の中に入ったら安心と思わせて実は中にいるのです

 

 

この設定は当時の色んな作品に影響を与えましたね、スラッシャーなんてジャンルもこの頃から誕生したようです、それに女性は特に恐ろしかったでしょうね

 

フラー警部補を演じるのは「燃えよドラゴン」のジョン・サクソンで能無しの部下に手を焼いてます、その巡査はバーブにおちょくられて住所をフェ●チオだと言われてそのまま書いてフラーに渡して笑われます

 

 

じわじわと迫って来るホラーにそんな笑いのシーンなんているのかな?でも当時はそんな下品な笑いもひょっとしたら流行りだったのかも知れませんね

 

 

 

 

 

実話に基づくユニークな着想と丁寧に積み重ねられたサスペンス それが『暗闇にベルが鳴る』です。

 

 

 

 

 

都市伝説をモチーフにした作品は色々とありますが本作が走りでしょうね。