キャンディマン(2021) | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『キャンディマン』

 

 

 

 

 

2021年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 ニア・ダコスタ

 

原作 クライブ・バーガー

 

脚本 ジョーダン・ピール/ウィン・ローゼンフェルド

 

撮影 ジョン・ガレセリアン

 

音楽 ロバート・アイキ・オープリー・ロウ

 

 

 

出演 ヤーヤ・アブドゥル・マーティーン2世/テヨナ・パリス/ネイサン・スチュアート・ジャレット/コールマン・ドミンゴ/カイル・カミンスキー/バネッサ・ウィリアムズ/ブライアン・キング/ミリアム・モス/レベッカ・スペンス/カール・クレモンズ・ホプキンス/クリスティアナ・クラーク/マイケル・ハーグローブ/ロドニー・L・ジョーンズ3世/ハイジ・グレース・エンガーマン/アイリオン・ローチ/ブリアナ・ロンド/マリック・ホワイト/サラ・ウィスターマン/サラ・ロー

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

その名を5回唱えると死ぬ

 

作家クライブ・バーガーの小説「禁じられた場所」を原作とするカルトホラーを、「ゲット・アウト」「アス」などのジョーダン・ピール製作・脚本により新たに映画化

 

監督は「ヘヴィ・ドライヴ」などのニア・ダコスタ、キャンディマン伝説に魅せられていく主人公を「シカゴ7裁判」などのヤーヤ・アブドゥル・マーティーン2世、彼を支える恋人をテヨナ・パリスが演じる

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

1977年・シカゴの公営住宅地カブリーニグリーンで片手が鉤爪の男シャーマン・フィッシャーズが事件を起こし、最悪の治安と言われ、カブリーニグリーンは2019年に取り壊された

 

芸術家であるアンソニーは恋人のプリアンナと共にかつてカブリーニグリーンだった場所に建てられた高級マンションに引っ越して来た

 

 

そこにプリアンナの弟のトロイが遊びにやって来て、ある都市伝説を語り始めた、物語の主人公はヘレン・ライルという女性、大学院生で論文はカブリーニグリーンの都市伝説

 

 

カブリーニグリーンで取材をしているうちに突然おかしくなり飼い犬の首を切断、収監されたがヘレンはすぐに逃亡して凶行を続けた

 

殺人を繰り返し赤ん坊を誘拐してかがり火の夜に炎に赤ん坊と炎に走ったが住民が阻止して取り戻したが、ヘレンは炎の中へと入って行った

 

 

新しい作品制作に行き詰っていたアンソニーはヒントが欲しいとこの都市伝説について調べ始めた、カブリーニグリーンまでやって来て写真を撮っていると蜂に刺された

 

 

封鎖されている柵を乗り越えてゴーストタウンとなったカブリーニグリーンの中を歩き、建物の仲の落書きを撮影していると、そこでウィリアムという男と出会った

 

 

過去の事件の話しを聞きヘレンがおかしくなったのはキャンディマンを見付けたからだと、シャーマン・フィッシャーズはキャンディマンで子供に飴を配っていた

 

 

その頃、白人少女の飴にカミソリが混入する事件があり警察は彼を追っていた、壁の中に隠れていたシャーマン・フィッシャーズを警察はその場で射殺

 

しかしカミソリの事件はその後も続きシャーマン・フィッシャーズは無実だった、それを隠蔽するかのようにカブリーニグリーンは白人たちによって壊された

 

更にアンソニーはキャンディマンの都市伝説を聞かされた、それは鏡に向かってキャンディマンと5回呼ぶと現れると

 

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

芸術家のアンソニーは都市伝説のキャンディマンに新作のインスピレーションを感じて新作を制作します、それは暴力的だと言われるのですが成功に上機嫌でした

 

 

アンソニーを演じるのはヤーヤ・アブドゥル・マーティーン2世で、1992年の「キャンディマン」の続編となります、てっきりリメイクかと思いました

 

前作ではヴァージニア・マドセン演じるヘレンが都市伝説を大学院生で論文の為に調査するうちにキャンディマンに辿り着くんです

 

赤ん坊を誘拐してかがり火の中に入れようとした事になっているのですがヘレンは赤ん坊をキャンディマンから守って自らキャンディマンと共に炎に飲み込まれたんです

 

なのでヘレンは白人なので、キャンディマンは奴隷だったので黒人なのです、でもヘレンは黒人が住む貧困層のカブリーニグリーンで調査、白人女性に黒人男性が近付くと黒人男性は悪とされてしまいます

 

 

本作の登場人物は黒人が多いです、製作と脚本は「アス」のジョーダン・ピールなので黒人が主役なのも納得、監督は新鋭のニア・ダコスタ

 

アンソニーの新作の展覧会で責任者のクライブはそれをバカにし、アンソニーは恋人のプリアンナと出て行ってしまいます、展覧会が終わってクライブの恋人がふざけてキャンディマンと5回呼ぶのです

 

 

恋人は首を掻き切られ、クライブも見えない何かに殺されてしまいます、皮肉な事にその事件によってアンソニーは世間に知られる事になります

 

プリアンナを演じるのはテヨナ・パリスで、キャンディマンの事件に憑りつかれたようになり、鏡に映る自分がキャンディマンに見えたり、奇妙な事件が起こり、プリアンナはついて行けなくなります

 

 

状態の良くないアンソニーは病院に行くとそこで自分がカブリーニグリーンの出身者だと知ります、母親に真相を確かめると、実はヘレンに誘拐された赤ん坊こそがアンソニーだと発覚、アンソニーはキャンディマンを受け継ぐ事実を知ります

 

 

アンソニーはカブリーニグリーンの地下にウィリアムによってキャンディマンにする為の儀式をしているのです、アンソニーがカブリーニグリーンに来た事は最初から仕組まれていたようなのです

 

プリアンナがキャンディマンと鏡に向かって5回唱えるとアンソニーが登場して殺戮を繰り返します、おいらはオリジナル版が好きなので続編はこれぐらいにして欲しいかな

 

 

 

 

 

 

ジョーダン・ピールが現代に語り継ぐ忌まわしき都市伝説 それが『キャンディマン』です。

 

 

 

 

 

でも懐かしいキャンディマンがまた脚光を浴びて嬉しいですね。