容疑者Xの献身 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『容疑者Xの献身』

 

 

 

 

 

2008年 日本

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 西谷弘

 

原作 東野圭吾

 

脚本 福田靖

 

撮影 山本英夫

 

音楽 福山雅治/菅野祐悟

 

 

 

出演 福山雅治/柴咲コウ/北村一輝/松雪泰子/堤真一/ダンカン/長塚圭史/金澤美穂/益岡徹/林泰文/渡辺いっけい/真矢みき

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

その謎を、愛そう

 

05年に直木賞を受賞した東野圭吾の人気ミステリー「探偵ガリレオ」シリーズ第3弾「容疑者Xの献身」をテレビドラマ「ガリレオ」のスタッフ&キャストで映画化

 

主人公のガリレオこと湯川を演じた福山雅治、彼とコンビを組む新人刑事役の柴咲コウ、湯川と壮絶な頭脳戦を繰り広げる天才数学者に「クライマーズ・ハイ」の堤真一、物語の鍵を握る容疑者役を「フラガール」の松雪泰子が演じ、一筋縄ではいかないドラマを盛り上げる

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

高校の数学教師の石神哲哉はアパートで1人暮らし、毎朝同じ弁当屋で弁当を買っている、弁当屋の店主は石神のアパートの隣に住んでいて石神は密かに想いを寄せていた

 

 

元ホステスの花岡靖子は娘の美里とアパートで2人暮らし、裕福ではないものの穏やかな日々を過ごしていた、ある夕方に靖子の元夫の富樫慎二が訪ねて来た

 

富樫から逃げる為にこれまで何度も引っ越しを繰り返していたが、その度に富樫が2人の前に現れては金を無心する、富樫と靖子は口論となり暴力を振るわれた

 

弾みでこたつの電気コードで富樫の首を絞め、美里も加わって富樫を殺してしまった、呆然とする2人だったが玄関のチャイムが鳴った

 

 

隣の部屋に住む石神が物音に心配して様子を見にやって来たのだ、靖子の動揺する表情から全てを察して彼女を説得して部屋の中へと入った

 

男性の死体が旧江戸川の河川敷で発見された、全裸で顔が潰され、指紋が焼かれており身元確認は難航するかと思われたがすぐに富樫だと分かった

 

富樫が宿泊した簡易旅館から鍵の盗難届があったからだ、旅館から採取した毛髪や現場に乗り捨てられていた自転車の指紋など、解剖で死亡推定時刻も明らかになり、交友関係で浮上したのは元妻の靖子と娘の美里の存在

 

 

捜査にあたっていた内海薫と草薙は靖子に話しを聞きに訪れるが完璧なアリバイがあり、2人は事件とは関りがないと認めざるを得ないが違和感があった

 

隣に住む石神にも話しを聞くが手掛かりはなし、石神のポストに帝都大学の封筒があり、内海は帝都大学理工学部准教授の湯川学に捜査協力を依頼

 

 

そこで内海は石神の話しをすると湯川の目の色が変わり、2人は帝都大学の同級生であり、お互いが認める天才同士、湯川が現れた事で石神の計画が少しずつ狂い始めていく

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

おいらは本作が邦画のミステリーの傑作だと思ってます、テレビドラマ「ガリレオ」の映画版かと思ったら本作はしっかりと映画版でした

 

テレビドラマでは事件解決の時は場所をわきまえずに数式を書きまくるのですが本作ではそんなコミカルなシーンはなくてしっかりとミステリーです

 

それに主人公の湯川学が出過ぎないのも良かったです、オープニングすぐに実験のシーンがあってそこで湯川と刑事の内海薫が登場して、科学では解明できないものはないと言う湯川に対して内海は愛と答えます

 

 

湯川を演じるのは福山雅治で、本作が映画初主演です、物理学者で天才なのですが変人ともガリレオとも呼ばれれています、そんな彼は警察に協力をして犯罪のトリックを科学的に解明するのです

 

 

内海を演じるのは柴咲コウで、刑事なのですがいつも湯川に翻弄されています、それに捜査本部にいてもお茶汲みや車の手配などの雑用ばかりで辟易しています

 

 

花岡靖子を演じるのは松雪泰子で、元夫に付きまとわれており何回も引っ越しを繰り返しています、このアパートに娘の美里と引っ越して来てお弁当屋を経営するまでになったんです

 

 

しかしここにも元夫の富樫が現れて金を無心、しかし美里と富樫がトラブルになり靖子が止めに入るも富樫の暴力は止まりません、美里を守る為に靖子はこたつのコードで富樫の首を絞め、美里も富樫を押さえつけて殺してしまいます

 

その物音を聞いて靖子の部屋のチャイムも鳴らしたのは隣の部屋に住む石神哲哉、何があったかをすぐに覚り、靖子と美里を守る為に遺体の処理と彼女たちのアリバイ工作をします

 

石神哲哉を演じるのは堤真一で、高校の数学教師なのですが湯川と同じ帝都大学出身の同級生なのです、あの湯川にして石神を天才と言わしめるのです

 

 

靖子たちのアリバイは完璧で内海も崩せません、石神の事を聞いた湯川が石神のアパートに現れるのです、帰って来た石神にアパートの前から手を上げた湯川とそれに応えて手を上げた石神、久々に再会した友人って感じが良かったです

 

 

石神も湯川が出てきた事で焦るんです、石神も湯川が天才だと分かっていたので計画を早めるのです、湯川も石神が靖子たちに協力している事を見抜いているんです

 

 

2人は一緒に雪山に登山に行くのですがそこで石神は湯川を殺す事が出来たのに助けて頂上へと登るのです、そこには完璧な計画で崩す事は出来ないと考えたのでしょう、結果的に湯川は石神を崩す事は出来ません

 

 

石神は自分が富樫殺害犯だと自首をするのです、それは靖子と美里を守る為、人生を終わらせようとしていた石神に光を当てたのがこの母娘だったのです、彼女たちの為に全てを懸けたのです

 

 

事件の後に湯川は内海に石神が愛を知ったからこそ起こした事件だったと、ここで愛なんか科学で解明出来ないというオープニングの言葉が繋がってすごくしんみりしました

 

 

 

 

 

 

ガリレオ、遂にスクリーンへ それが『容疑者Xの献身』です。

 

 

 

 

 

これは福山雅治の出番を後半に集めた事で面白さが増しましたね、しっかりとミステリーでした、賛否はありますがおいらは好きです。