『ゴア・ゴア・ガールズ』
1971年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 ハーシェル・ゴードン・ルイス
撮影 エスカンダー・アメリプール
音楽 シェルドン・シーモア
出演 フランク・クレス/エイミー・ファレル/ヘッダ・ルービン/ノーラ・アレクシス/ラス・バッガー/ヘニー・ヤングマン
《解説》
全ての残酷映画の原点にして、頂点
ストリッパーばかりを狙う連続殺人鬼の恐怖、ハーシェル・ゴードン・ルイス入魂の一大スプラッター描写と、シュールなギャグを盛り込んだ残酷ミステリー
スプラッター映画の生みの親として知られるハーシェル・ゴードン・ルイス監督による、残虐シーンあふれるホラー映画、監督は本作を最後に監督業を引退している
《物語》
女性が下着姿で鏡を見ていると黒いコートの人間が現れて、女性の顔を何度も鏡に叩きつけて、顔をメチャメチャに潰してナイフで刺殺
ストリッパーのスージー殺害の記事が新聞に載り、それを読む私立探偵のジェントリー、そこに新聞記者のナンシーが2万5千ドルの小切手を持って現れ、ストリッパー殺人事件を調査し、事件を解決すれば更に2万5千ドルを出すと言われて早速調査を開始
ジェントリーは殺されたスージーの勤めていたストリップクラブへ行き、同僚の女性に話しを聞くと、2か月働いた上昇志向の強い女優志望の小悪魔だと
男を手玉に取り気のある素振りをする、酷くフラれた大学生がいて名前はジョセフ、ジェントリーが車に戻るとナンシーが待っていて、2人はジョセフの部屋へと向かう
しかしジョセフは留守でストリッパーのキャンディの所に行ったらしく、キャンディはスージーの友人で2人はキャンディの家へと向かう
キャンディは自宅で鏡の前でポーズを付けていると後ろからハンマーで殴られて失神、喉元をナイフで切り裂かれて顔をハンマーで破壊して去った
ジェントリーとナンシーがキャンディの家に着くが鍵が開いてあり、中に入るとキャンディの無惨な死体があり、ナンシーは叫んで失神
ジェントリーは友人のアンダーソン警部補に通報、ジェントリーはナンシーとキャンディの働いているストリップクラブへと向かう
しかし2人を嘲笑うかのように殺人鬼は次々とストリッパーを毒牙にかけていく
《感想》
オープニングから後ろから鏡に顔をぶつけて顔面をぐちゃぐちゃにして、最初から犯人はその被害者の職業であるストリッパーとセクシーな体とその美貌に嫉妬したのかもと思われます
このストリッパー連続殺人事件を新聞記者のナンシーが私立探偵に依頼するのです、それがジェントリーでキザでニヒルで癖の強い私立探偵で演じるのはフランク・クレス
ナンシーを演じるのはエイミー・ファレルで、登場するストリッパーたちより美人でヌードもあるかと思いましたが最後の最後までありません(笑)
連続殺人事件を追うミステリー仕立てのスプラッターなのですが、はっきり言って内容はあまり重要なのではなく見所はやはり残酷描写です
フーセンガムを噛みながら鏡の前で胸を揉みながらストリップの練習をしていたストリッパーが後ろから金槌で殴られて、フーセンガムの中に血が溜まる演出はさすがルイス
その後に顔面をメチャメチャに潰して目玉を抉り出して、破壊し尽くして潰れたトマトのようになってしまいます、お尻を肉たたきで散々叩いて挽き肉のようになったりね
それでもスプラッターを撮る前はポルノを撮っていたルイスなので、ストリッパーのヌードはふんだんに挿入されます、それはそれで見所なのですけどね
まさにエロ・グロ・ナンセンスでラストには女性が飛び降りるのですが、道路に落下した女性の上を車が通り過ぎて頭を轢き潰します
全てが解決してジェントリーに抱かれるナンシーなのですが下着姿となるのですが、ジェントリーの粋な演出で幕を閉じます、ナンシーのヌードも欲しかったな(笑)
やはりルイスによるスプラッターは強烈に描いています、より派手に描く事で面白いですもんね、そこにヌードを入れた事でより集客出来ます、スプラッターとポルノは手っ取り早く儲けれたとか
初期作品ではオカルト的なイメージもあったルイスなのですが、後期作品はミステリーな要素が強くなっているイメージがあります、でもスプラッターの表現は変わりませんね
スプラッター・ムービー生みの親ハーシェル・ゴードン・ルイス幻の引退作 それが『ゴア・ゴア・ガールズ』です。
やはり元祖スプラッターの始祖と呼ばれるハーシェル・ゴードン・ルイスの避けて通れません。
更に過激な続・裏237号室の『ゴア・ゴア・ガールズ』のレビューはこちらです。















