『ホステル』
2005年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 イーライ・ロス
撮影 ミラン・チャディマ
音楽 ネイサン・バー
出演 ジェイ・ヘルナンデス/デレク・リチャードソン/エイゾール・グジョンソン/ヤン・ヴラサーク/バルバラ・ネデルヤ・コーヴァ/ヤナ・カデラブコーヴァ/ジェニファー・リム
《解説》
鬼才タランティーノが贈る究極のサディスティック・ホラー
クエンティン・タランティーノが製作総指揮を務め、「キャビン・フィーバー」のイーライ・ロスが監督・脚本を担当し、一気にその才能を開花させた、全米1位に輝いたスプラッター・ホラー
異国の地でおぞましい犯罪に巻き込まれた観光客の若者たちの運命を衝撃的な拷問シーンと共に描く、監督の依頼でちらりと登場する三池崇史監督の姿も必見
《物語》
オランダ・アムステルダム、大学生のパクストンとジョッシュはアメリカから来たバックパッカー、ヨーロッパの各地を旅していた、その途中のフランスでオリーというアイスランド人と意気投合して旅に加わる
3人での遊びは暴走し、クラブでは乱闘騒ぎを起こして追い出され、ホテルの門限を過ぎてまで飲んだくれて締め出しを食らってしまう
そんな彼らを助けたのがアレックス、ドラッグでハイになったアレックスは女を抱きながら教えてくれた、スロバキアのブラティスラバのホステルには最高の女たちがいると
パクストンら3人は早速目的地に向かう、アレックスの言ったことは本当だった、歴史ある美しい街並みに紹介されたホステルにはセクシーなルームメイトのナターリアとスベトラニャが歓迎してくれた
昼間は彼女たちと混浴のスパとサウナで楽しみ、夜はクラブで飲み明かしそれぞれの相手とベッドで過ごす、まるで天国のように欲望を満たした
朝、部屋で目を覚ますとオリーが忽然と姿を消した、携帯に連絡しても繋がらない、同じホステルに泊まっていた日本人女性カナが「私の友達とあなたの友達が一緒にどこかに行った」と2人が写った写真が携帯に送られてきたと説明する
するとオリーから帰国するとのメールが届いた、釈然としないパクストンとジョッシュは町中を探したが見付からない、カナも消えた友人を心配してホステルでずっと待っている
ホステルに戻った2人はナターリヤとスベトラニャと相談し、その後にクラブへ、酒を飲んだジョッシュは気分が悪くなり先にホステルに戻り意識を失った
パクストンも気分が悪くなりトイレに向かうがクラブの倉庫に間違って入ってしまい閉じ込められてしまい意識を失った、朝になり目を覚ましたパクストンはホステルに戻った
するとジョッシュとカナの姿はなくパクストンもチェックアウトされていた、部屋にいたナターリヤとスベトラニャにジョッシュのことを聞くがはっきりとしない、そして芸術家の館にいると言う
スベトラニャにその場所に連れて行ってもらうとそこにはジョッシュの無惨な遺体があった、拷問をされて弄ばれて殺されたのだ、スベトラニャは「あんたは私の商品」と言うと男が2人現れてパクストンは捕えられて薄暗い部屋のイスに固定され、目の前にはパクストンを買った男がいた
そう、ここは人間を拷問して殺害を楽しむ「エリート・ハンティング」なる金持ちの社交場、パクストンはこの場所に来るようにアレックスに仕掛けられ、ナターリヤとスベトラニャもグルだったのだ
パクストンは指を2本切断されながらも男を殺害して部屋から逃走、途中で同じく拷問されていたカナを救出して館から車を奪って脱出したが、追跡されて警察もグルで駅にもエリート・ハンティングの男たちが待ち伏せていた
《感想》
ホラー映画好きにはたまらない切断系ホラーです、この映画が拷問系の映画を世界中に流行らせたような感じがします
前半は女目当てで旅をしているのでエロがわんさかと出てきます、オランダのアムステルダムって飾り窓が有名ですけど観光客相手にしてるんかな?、スロバキアでも美女が惜しげもなく晒してくれます
しかしパクストンらがスロバキアに着いてしばらくして雰囲気が一転、ヨーロッパで知り合った仲間が消え、スロバキアで知り合った日本人観光客の女性2人のうち1人が消えます、パクストンを演じるのが「ロードキラー」のジェイ・ヘルナンデス
この日本人女性を拷問するシーンで脚の指に鉄切りハサミを食い込ますシーンがあるんですけど、これが痛そう!会社にそのハサミがあるので余計にリアルに感じました、ゾクゾクするシーンでした
後は拷問と殺戮のオンパレード、ジョッシュは肩や太ももに穴を開けられたり、アキレス腱を切断されたりとメチャメチャされます、手錠を外されるのですがもう歩けません、胸と肩の間は神経が多くて痛いんです、拷問にはピッタリです
日本人カナは顔をバーナーで焼かれたりして残酷です、よくこんなこと出来ますよね、カナを買った男はかなりの金額を払ってこの日をずっと待っていたようで日本人女性の値段は高いようです、このカナを演じるのはジェニファー・リムという人
死体を処理するのもごつい男がしてるのですが淡々とこなしていて感情なんか欠落してるんでしょうね、気の弱い人にはお薦めできませんがこんな世界が現実にあるかもしれない事を知ってほしいです
アムステルダムでワナを張ってスロバキアまでおびき出すんですね、極上女をエサにしかもセックスと酒に溺れて最高の夜を過ごすんですが、それが最期となるとはね
三池崇史監督がカメオ出演、タランティーノと「キャビン・フィーバー」のイーライ・ロスと三池崇史と、とんでもない映画を作る者同士なんか共鳴するものがあるんでしょうね
ラスト近くにはパクストンの復讐ももちろんあります、ここまでされて指まで落とされて黙っていられませんよね、でもアムステルダムやスロバキアからクレームがありそうです
監督がネットで東南アジアにそんな商売があることを見つけた事がきっかけでした、ドキュメンタリーで作ろうとしたが断念、場所を東ヨーロッパに変えて出来たのが本作です
淫らな欲望を満たそうとヨーロッパを旅する若者tsちが、想像を絶する恐怖に直面する それが『ホステル』です。
人気はアメリカ人らしいです、世界中で嫌われてるのかな?、ロシア人は安かったです。
更に過激な続・裏237号室の『ホステル』のレビューはこちらです。



































