瞳の奥の秘密 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『瞳の奥の秘密』

 

 

 

 

 

2009年 スペイン・アルゼンチン

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 フアン・ホセ・カンパネラ

 

脚本 エドゥアルド・サチェリ

 

撮影 フェリックス・モンティ

 

音楽 フェデリコ・フシド

 

 

 

出演 リカルド・ダリン/ソレダ・ビジャミル/パブロ・ラゴ/ハビエル・ゴディノ/ホセ・ルイス・ジョイア/ギレルモ・フランチェラ/カルラ・ケベト

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

未解決殺人事件の謎を追う主人公が最後にたどり着く、愛の物語

 

悔いの残る自分の過去と再び向き合うべく、未解決のまま闇に葬り去られた25年前の殺人事件の真相解明に乗り出した主人公、そんな彼を待ち受ける意外な真実と、不変の愛の本質を、味わい深いタッチで描写

 

本国アルゼンチンで公開されるや、一躍評判を呼んで大ヒットを記録、同国のアカデミー賞で、作品・監督・主演男優・女優賞をはじめ、主要13部門を独占受賞したほか、第82回アカデミー外国語映画賞にも見事輝いた

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

刑事裁判所の判事補佐を退職したベンハミン・エスポシトは25年前の事件を小説に書こうと思い立ち元上司の検事イレーネ・メネンデス・ヘイスティングスに会いに行った

 

 

その物語は1974年のブエノスアイレスで若く美しい新婚の妻リリアナ・モラリス23歳が自宅で暴行の上に殺害された事件だ

 

ベンハミンは事件の担当の順番は自分ではなく同僚のロマーノだと言うが上司のフォルトゥーナ判事によってベンハミンに回された、その愚痴を担当警部のバエスに言いながら現場へ、しかしその凄惨な遺体を見てベンハミンは言葉を失った

 

 

若い新妻が身勝手な男の欲望によって殺された事件に怒りを覚え、夫のリカルドは死刑は反対派だが終身刑を望むと言われてベンハミンは捜査を開始した

 

しかし手柄を横取りしようとロマーノが作業していた職人2人を警察に捕まえさせ無実なのに拷問を指示して自白させたのだ、これに怒ったベンハミンは訴えロマーノは地方へと飛ばされた

 

ベンハミンはリカルドを訪ねてリリアナのアルバムを見せてもらった、ベンハミンはリリアナの写る写真の中に彼女を見つめる不審な男を複数の写真に写っているのを見付けた

 

 

この男の名はイシドロ・ゴメスで、リリアナの幼馴染で少し前に故郷を出てブエノスアイレスに来て建築現場で働いていたが事件後に姿を消している

 

ベンハミンは同僚のパブロとゴメスの実家に忍び込み、ゴメスが母親に宛てた手紙を盗み出すが手掛かりはなかった

 

 

しかしこの無茶な捜査がフォルトゥーナ判事の耳に入りリリアナの事件は捜査終了となってしまう、事件から1年が経ち、リカルドが毎日駅を回ってゴメスを捜している事を知る

 

 

同僚のパブロは執念深く手紙を調べ上げてゴメスがサッカーファンだと分かり、遂にスタジアムでゴメスを見付け出して逮捕し、犯行を否認するゴメスにイレーネが挑発して自白を誘い終身刑となり、事件は終わったかに見えたのだが…

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

すごくミステリーとちょっとした愛が描かれる傑作です、始まりの雰囲気からはベンハミンとイレーネのアダルトなカップルの恋愛なんかを描きつつ過去の未解決事件を解決するなんて思ってました

 

ベンハミンを演じるのはリカルド・ダリンでちょっとワイルドな風貌でセクシーですね、イレーネを演じるのはソレダ・ビジャメルで大人な女性の凛とした雰囲気です

 

 

でも被害者リリアナの姿を見せられた瞬間からそんな思いは吹っ飛び、これはなかなかダークな展開になるのかもと一気に引き込まれましたね

 

 

暴行殺人事件なのですがこんなに凄惨な現場だとは、欲望を満たす為にこんなに残酷になれるのかと思わせます、死んだ後も現場を警察や鑑識が見る為に保存しているわけですからすぐにはその姿を隠してはくれませんからね

 

このリリアナを演じるのがカルラ・ケベトで彼女の死体役は久々にグッときた死体でしたね、この素敵なボディをもっと見たかったですね

 

 

その事件から25年が経って小説を書こうと思ったベンハミンはやはりこの事件が印象深くてそれに解決したはずですがある意味解決していないので心のどこかに引っ掛かってたのでしょうね

 

それに久しぶりにイレーネとの再会もね、この2人はお互いに想い合ってたのですが高卒で判事補佐のベンハミンと有名大学を卒業して博士号を持つイレーネとは身分が違うと同僚のロマーノが見下してベンハミンに言うんです

 

 

このロマーノが嫌な奴でね、事件の犯人をでっち上げて警察に拷問させて自白を強要するんです、でっち上げが容疑者をクズだと言って、結局は地方に飛ばされるんです

 

 

でも地方に飛ばされた後もベンハミンを恨んでいて、やっとの事で逮捕した終身刑のゴメスを情報屋として雇い、釈放してしまうんです、ゴメスもベンハミンを恨んでいて報復をしようとするのですが…

 

逮捕のきっかけはベンハミンがゴメスを尋問する前にイレーネと口論となって後ろから二の腕を掴むとその拍子にブラウスのボタンが飛んでしまうんです、尋問中に白を切るゴメスがイレーネの胸元を欲望の視線で見て、イレーネがそれを見逃さなかったんです

 

 

ゴメスの顎や胸ぐらを掴んで挑発して被害者のリリアナは美人でこんなひ弱な男は部屋に入れるはずがない、それに暴行の痕跡は太いモノを入れられていると言い、怒るゴメスは下着を脱いで男根をイレーネに見せ付けて殴りかかり、自慢するように自白してしまって逮捕

 

それにロマーノはベンハミンに殺し屋を送り込むんです、それを知ったイレーネはベンハミンを安全な自分の身内がいる町に転勤させるんです

 

 

駅のホームで2人は別れるのですがベンハミンとイレーネはここでキスをしてお互いの気持ちはわかっているのですけど電車は発車し、電車を追い掛けるイレーネ、ここから25年別の道です

 

 

ラストには未解決の事件が不本意ながらも解決していて、イレーネとの仲もね、色々と衝撃的な終わり方で観終わってしばらくこの映画の事を考えていましたよ

 

 

 

 

 

 

本国アルゼンチンのアカデミー賞主要13部門や米アカデミー賞の外国語映画賞を受賞 それが『瞳の奥の秘密』です。

 

 

 

 

 

瞳の奥に善人でも悪人でも秘密があるのですね、未解決事件を掘り起こして、大人の純愛を主軸に描いています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に過激な続・裏237号室の『瞳の奥の秘密』のレビューはこちらです。