モスラ対ゴジラ | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『モスラ対ゴジラ』

 

 

 

 

 

1964年 日本

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 本多猪四郎

 

特技監督 円谷英二

 

脚本 関沢新一

 

撮影 小泉一

 

音楽 伊福部昭

 

 

 

出演 宝田明/星由里子/小泉博/藤木悠/田島義文/佐原健二/田崎潤/谷晃/藤田進/ザ・ピーナッツ

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

マッハ3の巨蛾か!ミサイル重戦車のゴジラか!空・海・陸を揺るがす世紀の激斗

 

東宝が生んだ2大怪獣スター、ゴジラとモスラの対決を描き、怪獣映画の新境地を切り開いたゴジラシリーズ第4作、大胆な合成技術や、さらに密度を増したミニチュア・ワーク等、一段と向上した特撮シーンは必見

 

「キングコング対ゴジラ」の空前の大ヒットを受けて企画された一編、正義の怪獣モスラは日本を守るためにゴジラに闘いを挑む、ゴジラがデビュー作をしのぐ徹底した凶暴な悪役ぶりを見せ、モスラと死闘を演じる

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

巨大台風が発生し、大暴風雨となった倉田浜千拓地、新産業計画として発足した工事現場も壊滅状態、新聞記者の酒井と中西純子は流木の中から異様な物を発見した

 

 

その頃、静乃浦の海岸に30メートルもある巨大な卵が漂着した、ハッピー興業社の熊山は土地の所有者の漁民から卵を買い取り、レジャーランドの建設を始め、商売に利用しようと企んでいた

 

 

卵を調査する三浦博士は酒井と純子らと対策を練っていたが、そこに双子の小美人がインファント島から卵を返してほしいとお願いにやって来た

 

しかし熊山とバックにいる政界のドンと言われる虎畑らはその小美人をも商売の対象として見ていた、人間社会に失望した小美人はインファント島へと帰って行った

 

酒井と純子が発見した異様な物から放射能が検出された、再び調査で倉田浜に行くと、目の前でゴジラが出現、ゴジラは移動し、四日市と名古屋を次々と破壊して東に向かう

 

 

酒井たちはインファント島へと向かい、原住民たちにモスラを派遣してゴジラを倒すように懇願する、しかし核実験によって島を荒らされ卵も返してもらえない原住民たちは拒否するも、酒井たちの誠意ある頼みを聞き入れて寿命の近いモスラは日本へと向かう

 

 

ゴジラは金銭トラブルで熊山を射殺してしまった虎畑の滞在するホテルを破壊し、虎畑は逃げ遅れて命を落とす

 

 

ゴジラがモスラの卵に迫った時、モスラが飛来しゴジラと激突、ゴジラの放射能火炎で羽を焼かれ、寿命の近いモスラは金色の毒粉を振りまき最後の攻撃をするが力尽きてしまう

 

 

モスラを倒したゴジラは自衛隊の放電作戦に苦しむもゴジラの反撃で壊滅、その時に小美人たちが祈りの歌を歌い、卵から孵った2匹のモスラの幼虫がゴジラと対峙する

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

「ゴジラ」シリーズに出演していた宝田明さんが肺炎の為に亡くなりました、87歳でした、自身の戦争体験を後世に伝える事をライフワークにしていました、ウクライナの戦況に心を痛め、亡くなる3日前にも取材で戦争体験を話していたそうです

 

 

宝田明さんの訃報を受けてゴジラの公式ツイッターが追悼のコメントを発表しています、ゴジラを愛し、ゴジラに愛された名優でした、合掌

 

本作は「キングコング対ゴジラ」「モスラ」の続編です、東宝の2大怪獣が戦うなんて当時の人たちは夢のようで胸を躍らせた事でしょうね、それにゴジラが悪役なのも良いです

 

 

この作品のゴジラが人類の最恐の敵のゴジラなのです、この作品以降のゴジラは人類の味方となってそれはそれで面白いのですが、やっぱ怪獣は怖くないとね

 

 

宝田明が演じるのは新聞記者の酒井市郎で、モスラの卵で一儲けしようとするハッピー興業社のやり方に憤りを感じて、報道の力で世論に訴えかけるのです

 

 

この酒井の方法は功を奏してハッピー興業社は世論から叩かれるのです、興行主の熊山は破産してしまってバックにいた政界のドンと言われる虎畑と金銭トラブルとなって殺し合いにまで発展してしまいます

 

虎畑が金庫に隠している札束を熊山が頂いて逃げようとするのですが、殴られて意識朦朧とする虎畑は拳銃で熊山を射殺、そこにゴジラが現れてホテルを破壊して虎畑は転落死となります

 

モスラの卵を返して欲しいとザ・ピーナッツが演じる小美人が日本に来るのですが、なんで彼女たちだけが小さいのでしょうか?インファント島の原住民たちは普通なのに、子供の頃から謎です

 

 

カメラマンの中西純子を演じるのは星由里子で清楚なお嬢様って感じではなくてスポーティーな女性なイメージでカメラマンを演じていて、写真は芸術とこだわってます

 

 

怪獣映画なのですが、観光開発や興行などの金に物を言わせる者たちの暗躍、新聞などによるマスコミによる世論を動かす力など、当時の世相への批判が盛り込まれています

 

 

 

 

 

 

空を裂き陸を焼き海に狂い、史上最強の2大怪獣が激突! それが『モスラ対ゴジラ』です。

 

 

 

 

 

ゴジラは成虫のモスラには勝つのですが、産まれたてのモスラの幼虫2匹に負けちゃいます、ゴジラが完璧に負けるのは本作くらいかな?、次作の「三大怪獣 地球最大の決戦」では共闘します。