『ぼくを葬る』
2005年 フランス
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 フランソワ・オゾン
撮影 ジャンヌ・ラポワリー
音楽 フィリップ・ラポワリー
出演 メルヴィル・プポー/ジャンヌ・モロー/ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ/ダニエル・デュヴァル/マリー・リヴィエール/クリスチャン・センゲワルド/ルイーズ・アン・ヒッポー/アンリ・ド・ロルム/ウォルター・パガノ/ヴィオレッタ・サンチェス
《解説》
魂を揺さぶる感動のヒューマン・ドラマ
31歳のカメラマン、ロマンは、ある日突然、あと3か月の命だと宣告される、彼はこの悲劇にどう対処し、何に生の意味を見出していくのか、「まぼろし」で最愛の人の死を描いたフランソワ・オゾン監督の〈死についての3部作〉の第2章
オゾン監督の分身とも言うべき主人公を、「夏物語」の実力派俳優メルヴィル・プポーが演じる、穏やかで静かな語り口と、主人公の心の葛藤を細やかに表現したメルヴィル・プポーが印象的
《物語》
パリでファッション・フォトグラファーとして忙しい日々を送っているロマン、その日もいつもと同じく忙しくモデルを撮影していたが、撮影中に突然倒れてしまう
病院で医者には容体は悪いと言われて、ロマンはエイズかと思うがそうではなく悪性の腫瘍ですなわち癌だと、肝臓と肺に影があり、切除も複数の臓器で同時進行しているので無理だと
点滴治療に放射線治療という化学療法を言われ、しかも治療に専念しても治る確立は5%、治療をしないと余命は3か月だと衝撃の事実が告げられた
仕事に戻ると大きなチャンスの仕事があり、東京から京都へと日本での仕事の話しをされたがロマンは上の空だ、仕事をキャンセルして休暇を取ればどうかと言われてしまう
ロマンは家族に病気の事実を伝えようと実家にやって来た、姉ソフィの子供を見て両親はロマンにも子供をと言うがロマンは同性愛者なので子供は諦めてと、それにソフィの離婚問題で衝突して言えないまま
ロマンは同性の恋人サシャと同棲中、その夜はコカインを吸って激しく愛し合った、その後にロマンはサシャに愛していない欲望だけだと言って別れ話
休暇を取って自分の死と向かい合う事を決めたロマンは唯一の理解者の祖母ローラに会いに行く、途中のレストランでウェイトレスのジャニィと他愛ない話しをしてローラの家へ
ローラに全てを話したのは同じく死期が近いから、ローラはロマンにあなたと死にたいわと言うとロマンは涙を流した、ローラとロマンは似た者同士だ
帰りのカフェで偶然ジャニィと出会い頼み事をされる、それは夫が不妊症でセックスをしてほしい、それなりのお礼もすると言われるが、子供は嫌いだと断ったロマン
日に日に体力が衰えて食欲も落ちて嘔吐、全身の痛みに頭がおかしくなりそうだ、刻々と迫る命の期限に残された時間で何が出来るか考えてみるとジャニィを思い出した
ロマンはジャニィの勤めるレストランに行きOKの返事をする、早速にも夫を交えてのセックス
そしてロマンは頭を丸めて遺言書を作成、それは産まれてくるジャニィの子供に全てを相続すると言うもの、既に2か月が経ち、ロマンは電車に乗って海辺に旅に出た
《感想》
イケイケのファッション・フォトグラファーのロマンは仕事中にいきなり倒れてしまいます、医者にはもう大丈夫だと言うのですが、かなり悪いと医者に言われてもう手の施しようのない癌なのです
ロマンを演じるのはメルヴィル・プポーで、死期を感じて色々と考える事が出てきたのでしょうね、やはりそれは人生でも最重要な出来事ですもん、余命3か月なんて
まずは家族に話そうと思うのですが、ロマンは姉のソフィと仲が悪いのです、ソフィの離婚問題でごちゃごちゃしてソフィとその子供の写真を撮らないのはソフィの顔を思い出して吐き気がすると酷い事を言います、ソフィを演じるのがルイーズ・アン・ヒッポー
でもねソフィがロマンに手紙を出すんです、それを読んでロマンも胸に響くものがあってソフィに電話、公園で子供といるソフィは電話でロマンと和解、その後ろにロマンはいるのですが写真を撮って去って行くのです
ロマンは唯一の理解者である祖母のローラに告白、ローラは悲しみながらも彼を励まし、今夜一緒に死んでやるとね、めっちゃイイおばあちゃんです、演じるのは名優ジャンヌ・モロー
ローラに会いに行く途中に寄ったレストランでウェイトレスをするジャニィと少しの会話、ジャニィは窓の外の公園で遊ぶ子供たちを見ているんです
ローラの家からの帰りに寄ったカフェでジャニィと再会、その店はジャニィの夫が勤める店でジャニィは夫も了承してロマンとセックスをしたいと頼むのです、演じるのはヴァレリア・ブルーニ・テデスキ
ジャニィの夫は不妊症で子供が出来ないのです、なのでジャニィが見初めたロマンとセックスをと言うのですがロマンは断ります、そりゃそうですよね
でも死期が迫って来て全身に痛みを感じて、生きている間に何が出来るのか?何が残せるのか?そう思った時にロマンはジャニィを思い出すのです、そして会いに行ってすぐにでもしようとね
夫も交えてロマンはジャニィとセックスをします、この状況でよくセックス出来ますよね、それにロマンは同性愛者なのです、異性とセックス出来るのですね
頭を丸めたロマンはカメラマンとしての財産を全てジャニィの産まれてくる子供に相続するように遺言書を作るのです、そこでもう2か月が経っているんです、産まれてくる子供には会えないですが何かしたかったのでしょうね、それと自分が生きた証を残したくなったのかも
これって男女関係なく死期を知ると何かを残したくなったりするのかな?、フランソワ・オゾン監督は死をテーマにしたかったのでしょうけど、普通の難病物とはひと味違いますね
余命3か月、あなたならどう生きますか? それが『ぼくを葬る』です。
葬ると書いて“おくる”と読ませています、このさよならの迎え方は、おいらもそうでありたいです。












