『モンキー・シャイン』
1988年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 ジョージ・A・ロメロ
原作 マイケル・スチュワート
撮影 ジェームズ・A・コントナー
音楽 デビッド・シャイア
出演 ジョン・パンコウ/ケイト・マクニール/ジョイス・バン・パタン/クリスティーン・フォレスト/スタンリー・トゥッチ/ジェイソン・ペギー
《解説》
高知能サルが人間を襲う!
モダンホラーの巨匠ジョージ・A・ロメロが、ゾンビ3部作など過去のスプラッタ作品とは一味違った心理的恐怖に初挑戦したサイコ・スリラー作品
全身麻痺の男の深層心理を行動に移す、人工的に知能が促進させられた猿は、主人公が怒りと憎しみを解放させた時、彼の代行者として次々と殺人を犯していく
《物語》
大学院生で陸上選手のアラン・マンは朝のジョギングの途中にトラックに撥ねられて脊椎損傷にまで及び、首から下が完全に麻痺してしまった、命は取りとめたものの車椅子での不自由な生活となり、恋人のリンダも離れて人生に絶望
アランの親友の生物学者のジェフリーは人間の脳の記憶細胞の溶液を猿に注射して知能の向上を試みる、アランの家にやって来たジェフリーは自殺を図ったアランを発見し、救急車を呼んだ
彼の執刀医のワイズマンと話しをするジェフリーだったがそこにリンダが現れ、リンダはワイズマンの恋人となっていた事を知ったジェフリーはリンダを罵った
ジェフリーは四肢障害者用に猿を調教するトレーナーのメラニーに会い、自身が研究用の猿のエラを訓練してもらいアランに贈った、それによってアランも元気になった
しかしインコを飼う看護師のマリアンはエラに嫌悪感を覚え、アランが嫌っているインコをエラは殺した、エラはジェフリーによって知能を高められ、アランの願望を感知して実行に移したのだ
母ドロシーが会社を始末して一緒に暮らすと言い出した、アランは構い過ぎな母が苦手でそれと同時にマリアンは出て行った、アランは眠っている間にエラが家の外に出ている景色を見た、アランはジェフリーやメラニーに相談するが有り得ないと
ある時、アランの手が一瞬動いた、別の医師に相談するとワイズマンの処置を見誤っていた可能性があり、アランの怒りは抑えきれないがメラニーが光が見えたとなだめる
それにリンダを寝取られた事も知り2人を殺したい衝動が起こる、その夜、2人のいる家は火事となり2人は焼死、アランはエラとテレパシーのようなもので繋がり殺人を実行させたと
やがてエラはアランの行動の自由を奪い、関係を逆転させようとする
《感想》
本作は「死霊のえじき」のジョージ・A・ロメロ監督作品にしては珍しく心理ホラーでショッキングなシーンは少ないです、なのでジワジワとゆっくりと迫って来る怖さがあります
そして特殊メイクを担当しているのは監督の盟友でもある、「悪魔のいけにえ2」のトム・サヴィーニですが、本作では今までのようなド派手な特殊メイクよりアニマトロニクスに力を入れたでしょうね
朝、目を覚ましてベッドで裸の男女が起きるところから始まるのです、大学院生のアランと恋人のリンダなんです、朝からもう1回やりそうな勢いでしたけどね
陸上選手のアランはブロックをリュックに入れてジョギングをしていたら犬に吠えられて道路に飛び出してしまったところにトラックが来て撥ね飛ばされてしまうんです
家に戻ったアランは首から下が動かない車椅子生活となるんです、それに将来有望だったアランが将来絶望となった事でリンダは去ってしまうんです、これはショックですね
首から下が動かないのは相当ショックですよ、でも起こってしまった事は受け入れると思いますが、ここまで支え合って来た恋人が見切って捨てるなんてダブルショックですわ
親友のジェフリーが生物学者で自分の研究してきた猿を動物トレーナーのメラニーに調教を依頼、その猿のエラは看護師のような働きをする賢い猿なんです
それはアランの自殺未遂をジェフリーが発見したからなんです、しかも病院でアランの執刀医のワイズマンに乗り換えたリンダを目撃します、どんな薄情な女なんでしょう、医者に乗り換えたんです、あるいはワイズマンが寝取ったのかもしれません、しかも医療ミスの可能性も
それを知ったアランは怒りの炎が燃え上がるのです、するとワイズマンとリンダが寝ていると家が出火して焼死するんです、その様子をテレパシーで見てしまうアランなんです、エラがマッチで火を起こして火事にしたんです
その事でパニックとなるアランでしたがメラニーが優しく慰めてくれるんです、2人は恋人同士となるんです、メラニーも首から下が動かなくてもセックスは出来るのですね
そしていよいよエラが主従関係を入れ替えようと襲い掛かってくるんです、知能を持ち過ぎた猿は反乱を起こすんですね、でもアランも動かない体で反撃に出ます、それがまた豪快でね
ジョージ・A・ロメロ監督、サイコ・スリラー! それが『モンキー・シャイン』です。
劇場公開時はたしかダリオ・アルジェントの「オペラ座 血の喝采」と同時上映でした。

















