『ドラキュラ』
1992年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 フランシス・フォード・コッポラ
原作 ブラム・ストーカー
脚本 ジェイムズ・V・ハート
撮影 ミヒャエル・バウハウス
音楽 ヴォイチェフ・キラール
出演 ゲイリー・オールドマン/ウィノナ・ライダー/アンソニー・ホプキンス/キアヌ・リーヴス/リチャード・E・グラント/ケイリー・エルウィス/ビリー・キャンベル/サディ・フロスト/トム・ウェイツ/モニカ・ベルッチ/ミカエラ・ベルク/フロリナ・ケンドリック/ジェイ・ロビンソン
《解説》
闇の中の愛を見たことがありますか
フランシス・フォード・コッポラ監督がゲイリー・オールドマン主演でドラキュラ伝説を忠実に映像化、400年もの間愛を求めて絶望の中を彷徨うドラキュラの退廃的な恐怖の世界を織りなす
亡き妻の面影を求めて彷徨うドラキュラと、妻に生き写しの女性との儚い恋の顛末を描く、ブラム・ストーカーの古典的恐怖小説「吸血鬼ドラキュラ」を映画化したゴシックホラー
《物語》
1462年、トルコ軍はルーマニアを始めとするキリスト教世界に襲い掛かった、だがトランシルヴァニアには聖ドラゴン団の騎士がいた、その名はドラクル、彼は戦いの前夜に最愛の新妻エリザベータに別れを告げた、強大な敵を阻止せんとする夫はもう2度と戻らないかもしれないからだ
トルコ軍との戦いで奇跡的な勝利を収めたが、敗走する敵は城に1本の矢を放った、それはドラクルは戦死したと記して、夫の戦死の誤報を聞いてエリザベータは川へ身を投じて果てた
神の教会のために戦ったのに妻は死んだ、そんな神はもう信じられない、死してもこの世に甦り暗黒の力と結束して復讐する事を誓う、生血を糧に
1897年・ロンドン、青年弁護士のジョナサン・ハーカーはドラキュラ伯爵のロンドンの不動産購入の仕事を引き継いだ、前任者の同僚のレンフィールドはトランシルヴァニアの城で発狂してしまった
直ちにトランシルヴァニアへ発つ事になり、婚約者のミナにしばしの別れ、迎えの馬車に乗りドラキュラ城へ、そこで彼を待っていたのはドラキュラ伯爵という老人だった
丁重にもてなされて契約をし、カーファックス・アビーの所有者となる、ロンドンに10軒も屋敷を購入する事を不思議に思いジョナサンは投資目的か聞くと、ドラキュラ伯爵はミナの写真を見て運命を信じるかと
ドラキュラ伯爵はジョナサンに後1か月滞在するように言う、不審に思ったジョナサンが城の中を探るが、現れた3人のドラキュラ伯爵の花嫁たちに血を吸われてしまう
ロンドンでミナが夢遊病を患う親友のルーシーの看護をしていたが、街中で不思議な魅力を持つ男に出会い、心を惹かれる、その男こそエリザベータの生き写しのミナを我が物にしようとするドラキュラ伯爵だった
ルーシーの病の原因が分からず衰弱していく事を心配した婚約者のアーサーは世界最高の名医ヴァン・ヘルシング教授が呼ばれた、血液に関する研究では世界一だが、彼女を診察したヘルシング教授はその症状が吸血鬼に血を吸われたものだと気付く
ジョナサンはドラキュラ城で女たちに血を吸われ続けて衰弱、逃げる気力も奪われていたが、今夜もう1度脱出計画をしてやっとの思いで逃亡し、川を流されて修道院に保護される
ジョナサンはミナに危険が迫っていると手紙を書き、修道院で結婚式を挙げる為にミナを呼び寄せようとするが、ミナはドラキュラ伯爵との間で気持ちが揺れ動く、衰弱したルーシーにルーマニアに行くように勧められる、しかしルーシーは既に吸血鬼と化していた
ルーマニアに旅立ったミナはドラキュラ伯爵に別れの手紙を書いた、絶望したドラキュラ伯爵はルーシーの命を奪う、そして埋葬の日に甦ったルーシーを退治したヘルシング教授
ヘルシング教授は帰国したジョナサンと共にドラキュラ伯爵の眠る柩の探索を行いドラキュラ伯爵退治を決行、しかしドラキュラ伯爵はミナのベッドに入り込み、ミナの血を吸い、ミナもドラキュラ伯爵の血を口にする
《感想》
「吸血鬼ドラキュラ」のリメイクというわけではなくて、ブラム・ストーカーの原作に忠実に映画化した「アウトサイダー」のフランシス・フォード・コッポラ監督作品です
ドラキュラ伯爵を演じるのはゲイリー・オールドマンで、オープニングのルーマニアの王ドラクルを演じている時と古城でのドラキュラ伯爵とミナの前に現れるドラキュラ伯爵の全然違うところが凄いね
この作品を観るまでドラキュラ伯爵って吸血鬼ってだけで、なぜ吸血鬼になったとか、元は神を信じていたとか、そんな話は知らなかったですもん
でも基になったヴラド・ツェペシュ・ドラキュラは知っていたのです、よく世界の暴君などで「カリギュラ」などと並んで描かれていました、ドラゴン騎士団に所属した串刺し公とね
しかし地元ルーマニアでは強大な敵トルコから国を守った英雄だとされている事も、敵からしたら串刺しにする残酷で悪魔のような王だと、味方からしたらその強さを見せ付けた王だとね
それでもドラクルの妻のエリザベータは誤報を信じて夫は死んだと思って自殺、それに悲しんだドラクルは神など信じぬと十字架に剣を突き刺したのです、そこから流れる血を飲むドラクル
それから400年後にロンドンの弁護士のジョナサンがルーマニアのドラキュラ伯爵から依頼を受けてドラキュラ城に向かいます、このジョナサンを演じるのがキアヌ・リーヴス
ジョナサンは髭を剃っていて血を流してしまい、ドラキュラ伯爵がそのカミソリをペロリと舐めるシーンは印象的です、舐める前には興奮を抑えようと震えたりしてね
しかしジョナサンはドラキュラ伯爵の花嫁3人に血を吸われてしまうんです、このドラキュラ伯爵の花嫁を演じるのが、モニカ・ベルッチ、ミカエラ・ベルク、フロリナ・ケンドリックの3人
これがまた3人ともエロいんです、手首を噛んでいる時は良いのですが足の間に入って服を脱がせて股間に噛み付くのは痛いのか快感なのか、ジョナサンは飛び起きますが恍惚の表情
ドラキュラ伯爵は城から出てエリザベータに生き写しのジョナサンの婚約者のミナへと近付きます、このミナを演じるのがウィノナ・ライダーで気が強いのですが性には弱くて親友のルーシーに教えてもらっています
そのルーシーを演じるのがサディ・フロストでまずはドラキュラ伯爵は彼女を僕とするんです、ルーシーは夢遊病者のように庭に出てそこで獣に体を奪われます、そして血も吸われます、このシーンがエロくてエグイ
そしてミナもこのドラキュラ伯爵の魅力に囚われてしまうんです、ジョナサンという婚約者がいるのにドラキュラ伯爵にも惹かれてしまう、揺れ動く乙女心なんです
ただのホラー映画の枠に収まらない壮大な愛の物語としてドラキュラ伯爵を描いています、確かに本作を観るとドラキュラ伯爵のイメージが変わりますね
巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督が、かつてないスケールで描く壮大なゴシック・ロマン それが『ドラキュラ』です。
吸血鬼映画では最高傑作の1本だと思います、ゲイリー・オールドマンとウィノナ・ライダーの演技力が更に高めていますね。
さらに過激な続・裏237号室の『ドラキュラ』のレビューはこちらです。



























