デストラップ 死の罠 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『デストラップ 死の罠』

 

 

 

 

 

1982年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 シドニー・ルメット

 

原作 アイラ・レビン

 

脚本 ジェイ・プレッソン・アレン

 

撮影 アンジェイ・バートコウィアク

 

音楽 ジョニー・マンデル

 

 

 

出演 マイケル・ケイン/クリストファー・リーブ/ダイアン・キャノン/アイリーン・ワース/ヘンリー・ジョーンズ

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

追いつめられた劇作家が書いた、名声のための完全犯罪ストーリー

 

マイケル・ケイン主演、ベストセラー作家アイラ・レビンのミステリー劇を「狼たちの午後」のシドニー・ルメット監督が映像化した、本格サスペンス

 

ブロードウェイで大ヒットを記録した舞台劇を映画化、意表を突く展開とユーモアが魅力のサスペンス・ミステリー、どんでん返しにつぐどんでん返しの複雑な構成

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

ニューヨークの劇作家シドニー・ブリュールは新しい戯曲の初日、客席からは「酷い」「駄作」の声が聞こえ、プロデューサーからも破産すると激怒され、テレビの評論家も酷評し、かつての名声も失ってしまいそうだ

 

 

家に戻ると心配する妻のマイラに思いの丈をぶちまける、もう4回連続で失敗し、駄作ばかりだ、今回が特に失敗作だ、もう自殺しかないと嘆く

 

 

それにもう1つプライドを傷つけられた今夜届いた脚本だ、これはヒット間違いなし、それは去年シドニーの講義を聞いた学生クリフ・アンダーソンが書いたものだ

 

その「死の罠」と題された脚本は文句の付けようがないほど完璧は内容、マイラは援助してあげればと言うが、シドニーは1番良いのは奴を殺して大きな穴に埋めてから自分の名でこの作品を発表すると冗談交じりに話す

 

しかしその殺意は本気になっていくがマイラは反対し、彼を呼んで協力をしようと説得、シドニーはこの脚本で500万ドル以上が手に入る、殺しを考えない方がどうかしていると

 

 

シドニーはクリフに早速電話をして素晴らしいが直しが必要だと言い、誰にも見せていない事やコピーを取っていない事を聞き出してクリフを家へと誘った

 

 

やって来たクリフは好青年で家にある劇の小道具に興味津々だ、シドニーは芝居の話しをしながら巧みにクリフを油断させる、しかしマイラは必死にクリフの協力をして共同脚本で発表しようと説得、その迫力にシドニーもクリフも圧倒される

 

 

しかしクリフは色んな人に意見を聞きたいと言い、クリフをシドニーは絞殺して「死の罠」の脚本を手に入れるのだが…

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

ほぼシチュエーションスリラーで面白いです、まさかこんな展開になるとは驚きでこんなラストを想像できるでしょうか?それくらい練り込んだ脚本でしたね

 

落ち目の劇作家のシドニー・ブリュールを演じるのは「殺しのドレス」のマイケル・ケインで過去の栄光で脚本を書くのですが出来上がった舞台は酷評ばかりで名声も地に落ちたんです

 

 

生活も苦しくなり妻の収入で養ってもらうのは劇作家としてのプライドが許せない、しかもそこに文句の付けようがない脚本が送られて来た、それはシドニーの講義を聞いて書いたクリフ・アンダーソン

 

クリフ・アンダーソンを演じるのは「スーパーマン」シリーズのクリストファー・リーブでシドニーに誘われるままに家へと招待されるんです、そこでは劇で使った小道具の武器や銃器がずらっと飾られてるんです

 

 

夫の企みを知っている妻のマイラを演じるのはダイアン・キャノンで、クリフがやって来てからは何とかシドニーの考えを変えようと必死で説得したり、クリフに共同で発表しようと迫るんです

 

 

しかしシドニーはその傑作脚本を手に入れたくて小道具の手錠をかけさせて鎖で首を絞めて殺害するんです、絨毯ごと遺体をマイラと運んで畑に埋めるんです

 

 

ショックを受けたマイラはシドニーに別れたいと話すんです、その夜に近所に住む霊媒師のヘルガ・テン・ドーブがやって来るんです、彼女は何かを感じてやって来たんです

 

 

そしてマイラに危険が迫っている、ブーツを履いた男に気を付けてと、シドニーらはブーツを履いたクリフはもう死んだので霊媒師も完璧ではないなと、ヘルガはテレビにも出る有名な霊媒師なんです

 

その夜、マイラは物音に気付いてシドニーに外を見てもらうが何もおかしいところはない、再びベッドに入ると寝室の窓から土に塗れたクリフがシドニーに襲い掛かって木で滅多打ちにしてしまいます

 

 

逃げるマイラを追い掛けて追い詰めるとマイラは心臓発作で倒れてしまう、そこに歩み寄るクリフなんですが物語はそれだけでは終わらないんです

 

ここから巧妙な脚本でまさかの展開となって後半には再びヘルガの登場でそんなラストになるのって感じで幕が下りるのです、マイラのオーバーな演技はアレですが面白かったですね、もっとコンパクトでも良かったですけどね

 

 

 

 

 

 

「ローズマリーの赤ちゃん」などで知られるアイラ・レビンの大ヒット舞台劇を映画化した密室サスペンス それが『デストラップ 死の罠』です。

 

 

 

 

 

古い作品で噂には聞いてた作品を観ると、まるで掘り出し物を見付けたような感じになります。