『スリー・フロム・ヘル』
2019年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 ロブ・ゾンビ
撮影 デビッド・V・ダニエル
音楽 ゼウス
出演 シェリ・ムーン・ゾンビ/ビル・モーズリー/リチャード・ブレイク/ジェフ・ダニエル・フィリップス/ディー・ウォーレス/エミリオ・リベラ/ダニー・トレホ/シド・ヘイグ
《解説》
殺人、狂気、暴力
ヘビーメタル界の重鎮ロブ・ゾンビふぁ殺人鬼一家の凶行と逃避行を描いたスプラッターホラー「マーダー・ライド・ショー」「デビルズ・リジェクト」に続くシリーズの第3作
生きていたファイアフライ一家が脱獄し、メキシコへ向かう逃避行を描く殺人ロードムービー、前2作に引き続き、オーティス役を「悪魔のいけにえ2」などのホラー映画のアイコン、ビル・モーズリー、ベイビー役をロブ・ゾンビの妻であるシェリ・ムーン・ゾンビ、本作が遺作となったシド・ヘイグや「マチェーテ」シリーズのダニー・トレホらが脇を固める
《物語》
逃亡劇を続けていた究極の悪魔たちが警察と激しく衝突し、大量殺人の容疑者3人に終止符が打たれた、3人とも集中治療室に運ばれて治療中
1978年5月23日、アメリカ犯罪史上最も極悪な犯罪者らが遂に葬り去られたと思われた、各人に20発の弾傷、これほどの重傷を負って助かる者がいるとは誰も信じていなかった
致命傷を負ってから1年間で彼らは甦った、アメリカ史上最も長い裁判が始まる、過剰なマスコミ報道の影響が彼らを若者の間で殉教者扱い、有罪が確定、死刑か終身刑か
ベイン群刑務所に極悪犯2人も10年前よりここに収容されている、スポールディングとオーティスだ、その日、スポールディングの死刑が執行された
1988年10月2日、屋外での作業中にオーティスは逃亡、フォクシー・コルトレーンというオーティスとベイビーの異母兄弟によって
そして究極の悪魔の1人ベイビーが仮釈放の資格を得る日、ベイビーは10年前から警備体制が最も厳重な矯正施設にいる、しかし今後5年間は仮釈放は認められず5年後に見直しとなる
看守の鼻を折ったベイビーは看守から地下の独房に入れられベイビーと仲の悪い囚人2人に殺害させようとするがベイビーはこれを返り討ちにしてしまう
オーティスとフォクシーは刑務所所長の家族を人質にとり、ベイビーを脱獄させる事を計画、看守の服を用意してベイビーを自宅へと連れ帰った
家族と友人を殺して3人は血まみれの逃避行を繰り広げながらメキシコを目指すのだが…
《感想》
待ってました、ロブ・ゾンビ監督作品、しかもあの「マーダー・ライド・ショー」の第3弾でまさかの続編で嬉しいです、ファイアフライ一家のキャラクターは好きなのですが本作で見納めですね
前作の「デビルズ・リジェクト」のラストから始まる展開で、弾丸を20発も浴びて生きているファイアフライ一家なんです、集中治療室に入れられてそれから10年間、刑に服しているんです
ベイビーを演じるのがシェリ・ムーン・ゾンビで相変わらずイカれたビッチを演じています、中年の女性看守の鼻を折って恨みを買います、地下の独房に入れられて鎖に繋がれて、そこに仲の悪い囚人2人を送り込むのですが、ベイビーはその2人を返り討ち
その頃、オーティスはフォクシーによって脱獄させられるんです、屋外での作業中に銃を撃ちまくって他の囚人も殺してしまいます、仲の悪かったダニー・トレホ演じるメキシコマフィアのボスも殺してしまいます
オーティスを演じるのがロブ・ゾンビ監督作品の常連のビル・モーズリーで、こちらもイカれた男で人を殺す事に何の感情もなくて殺しまくります、ちなみにビル・モーズリーは大のゴジラファンです
フォクシーを演じるのがリチャード・ブレイクでこちらもロブ・ゾンビ監督作品の常連で、今回初登場のオーティスやベイビーの異母兄弟のフォクシーでこちらも撃ちまくります
キャプテン・スポールディングを演じるのがシド・ヘイグで本作が遺作となっています、彼もロブ・ゾンビ監督作品の常連で本作のシリーズのスポールディングは近年の代表作です
オーティスとフォクシーは刑務所所長の家族を人質にしてベイビーの脱獄に成功、囚人なのに看守の服を着させての脱獄なのですがベイビーは目立ち過ぎますよ
ファイアフライ一家の3人はメキシコを目指して逃避行をするのです、しかしメキシコに到着しても彼らは有名人なのですぐに目を付けられます
それはオーティスの脱獄時に殺したダニー・トレホ演じるメキシコマフィアの息子がファイアフライ一家の命を虎視眈々と狙うのです、そうとも知らずにメキシコで売春婦を買って遊ぶオーティスとフォクシーなんです
そして昔からホラー映画でよく見るディー・ウォーレスが出演しているのは嬉しかったりします、こんなのはマニアくらいしか喜びませんもん(笑)
みんな大好きあの殺人鬼ファミリーが帰って来た! それが『スリー・フロム・ヘル』です。
ロブ・ゾンビ監督作品は評価の分かれるところですがおいらは好きな作品が多いです。
更に過激な続・裏237号室の『スリー・フロム・ヘル』のレビューはこちらです。