『プレデター』
1987年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ジョン・マクティアナン
脚本 ジェームズ・E・トーマス/ジョン・C・トーマス
撮影 ドナルド・M・マッカルパイン
音楽 アラン・シルベストリ
出演 アーノルド・シュワルツェネッガー/カール・ウェザース/ジェシー・バンチェラ/ビル・デューク/ソニー・ランダム/リチャード・チェイブス/シェーン・ブラック/エルビディア・カリーロ/R・G・アームストロング
《解説》
死のハントが始まる!
アーノルド・シュワルツェネッガーに最強の敵が出現、それは宇宙から来た凶悪エイリアン、シュワルツェネッガーがパワー全開の力演を見せて人気を高めた大ヒットSFアクション
シュワルツェネッガー演じる兵士が迎え撃つのは、人間に見えない透明エイリアン、タイトルは「肉食獣」を意味する単語だが、無慈悲なエイリアンのようでもあり、人間離れしたシュワルツェネッガーを指しているようでもある
《物語》
アメリカ軍の特殊救出部隊の隊長であるダッチ・シェイファー少佐はフィリップ将軍から、アメリカの要人を乗せたヘリが南米のとあるジャングルで国境を越えた地点でゲリラに捕らえられ、救出の命令を受ける、彼を推薦したのはCIAの友人のディロンで同行する
ダッチとディロンと5人の部下が現地に降り立った、一行は救出作戦に向かう途中で墜落した軍用ヘリを発見、そこには人間の仕業とは思えない残虐に生きたまま皮を剥がれた死体を発見
その死体がダッチの知るグリーンベレーの隊員と何の目的でこのジャングルに来たのか疑問に思う、目的地であるゲリラの基地に到着し、ダッチらは急襲を掛けてゲリラを壊滅
しかし救出対象とされる要人は既に殺されており、彼らの正体は要人ではなくCIAのメンバーで、惨殺されていたグリーンベレーは先に派遣されていた別隊だと判明
要人救出は真っ赤な嘘でこのミッションは重要文書を奪う為にCIAとKGBが争い、ディロンはソ連側のゲリラキャンプを壊滅させるためにダッチらを利用していたのだ
怒るダッチだがディロンは使い捨てだと言い放つ、現場から撤収し、合流地点を目指して捕虜の女ゲリラのアンナを道案内にしてジャングルを進む
しかしアンナがジャングルで逃げようとした時に部隊の1人が一瞬で殺され、死体をジャングルの中に連れ去ってしまう、血の後を追うも内臓だけが残され死体は消えていた
グリーンベレーの惨殺死体と同じ相手だとダッチは感じて罠を仕掛けて敵を待つ、するとそこにジャングルと同化して強大な戦闘能力を持つ敵が現れて次々と隊員を殺害
敵は宇宙からやって来た体を半透明に出来る宇宙人プレデターで、残されたダッチはアンナを迎えのヘリが来るはずの合流地点へ先に行かせて、プレデターと対決する
《感想》
公開当初は酷評されてたと思いますが、現在は数本続編が作られる大ヒットシリーズとなってます、ジャングルで何者かに襲われてその正体が宇宙人のプレデター
プレデターは地球に人間のサンプルを調達しているようなんです、それが骨格だったり皮膚だったりとね、とにかくプレデターは殺すだけでなく死体が必要なんです
ジャングルで特殊部隊なので筋骨隆々な男たちがずっと画面に登場しています、主人公のダッチを演じるのが「コマンドー」のアーノルド・シュワルツェネッガーです
最初はその疑問に感じる任務を遂行するのですが、ジャングルを舞台にした戦闘物のようなのですが、ゲリラ以外にも敵が現れて鮮やかな手口で隊員を殺してしまうんです
このプレデターの風貌が凄いです、レゲエ宇宙人と言われたプレデターは日本の戦隊物にヒントを受けたと言われてます、特殊効果のスタン・ウィンストンはジェームズ・キャメロンからアイデアをもらい、それがプレデターの原型になったそうです
2メートルを超える身長で体を半透明にしてカモフラージュし、それでいて地球にはない強力な武器を持っている、普通に考えてこんなのに勝てるわけがないです
前半はこの得体の知れない何者かが特殊部隊の隊員を襲う展開で、中盤は何者かが地球以外の者だと分かり対抗するもほぼ壊滅状態、後半はたった1人残ったダッチが反撃を開始する
プレデターが体温などで相手を認識しているようだと気が付いたダッチは全身に泥を塗って肌を隠して戦います、この戦い方が凄く原始的なんですが、逆に効果が絶大だったようです
ダッチら特殊部隊を引き込んだCIAのディロンを演じるのは「ロッキー」シリーズのカール・ウェザース、まさかシュワルツェネッガーと共演なんてと当時は思いましたよ
ガトリング砲を使うブレインを演じるのがジェシー・バンチェラで、元々は特殊部隊の兵士だったのですが、その後にプロレスラーとなり俳優の道へ、その後はDJとなってその頃の活動で政治問題に目を向けて、ミネソタ州の知事になっています
他の特殊部隊の隊員にビル・デュークにソニー・ランダムにリチャード・チェイブスにシェーン・ブラックと男ばっかりのキャスティングなのですが紅一点がいるんです
女ゲリラのアンナを演じるのがエルビディア・カリーロでメキシコ人女優です、彼女がいたおかげで男臭いジャングルに清涼感を与えてくれた感じがしました
プレデターはエイリアンなのですが戦士なのでダッチと一騎打ちをする時にはヘルメットを外しての戦いをするんです、まあダッチが殴ってもダメージはなさそうなんですけどね、最後には罠に誘い込むのです
しかしプレデターは殺されはしないのです、最後は自決する名誉ある死を選ぶんです、しかし本作には続編もあってこのキャラクターは人気となります
ジャングルの奥地で展開する肉食エイリアンとコマンド部隊との死闘! それが『プレデター』です。
シュワルツェネッガー相手にはもう人間は無理だったのかもね(笑)






















