『悪女 AKUJO』
2017年 韓国
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 チョン・ビョンギル
脚本 ユン・ビョンシク
撮影 パク・ジョンフン
音楽 グ・ジャワン
出演 キム・オクビン/シン・ハギュン/ソンジュン/キム・ソヒョン/チョ・ウンジ/イ・スンジュ/ソン・ミンジ
《解説》
悪いのは、私か、運命か
「渇き」のキム・オクビンが女暗殺者を熱演したスタイリッシュアクション、「殺人の告白」で知られるチョン・ビョンギル監督が手掛けた、主人公の殺し屋が亡き夫のリベンジを果たし、やがて国家の暗殺者となる姿を華麗まアクションと共に映し出す
「高地戦」などのシン・ハギュンや「私は校務員だ」などのソンジュンらが共演、日本刀や自動小銃などを駆使したアクションシーンを、キム・オクビンがほぼ自分で演じ切った
《物語》
警察が摘発予定だったパクとその犯罪組織はたった一人の女によって壊滅された、その直後に警官隊に包囲されて逮捕されてしまった彼女の名はスクヒ
その戦闘能力の高さから政府直属の国家情報院の暗殺者養成施設へと収監された、そこで政府直属の暗殺者へと生まれ変わらせるためだ
ガスで眠らされている間に整形手術が施されて顔を変えられ、隙を見ては脱走を計るがカメラで監視されていて失敗、マスコミには犯罪組織を壊滅させた犯人は死亡とされている
この世に存在しないスクヒは殺せと言うが彼女のお腹の中には赤ちゃんがいる事を知らされて、赤ちゃんの為にもこの施設で生きる道を選んだ
この施設で10年間任務を果たせば一生分の年金と自由が与えられる、そこで適性検査と教育で職業を選び、身分を偽装して任務に当たる、スクヒは女の子を出産して厳しい訓練が何年も続いた
幼い頃に目の前で父親を殺されたスクヒは朝鮮族マフィアのジュンサンに助けられ殺しのノウハウを教え込まれた、やがてスクヒはジュンサンを愛するようになり結婚
新婚旅行中にジュンサンはスクヒに二人で平凡に暮らそうと約束、しかしジュンサンは呼び出されて敵対する組織に殺されて顔を潰されていた
スクヒは敵対する組織のアジトに潜入して組織を壊滅させてジュンサンの仇を取って政府直属の暗殺者養成施設に収監されたのだ、スクヒに最初の仕事が言い渡され、その殺しを成功させて娘と一緒に施設から出た
用意された住宅とIDで別人として生きていく、しかしスクヒの監視役としてヒョンスが送り込まれ、ヒョンスは隣の部屋に住みスクヒとの距離を縮め、好意を持ち始めるスクヒだったが…
《感想》
この主人公のスクヒを演じるキム・オクビンがとにかく凄い、その美しい外見と背の高いスタイルの良いのは如何にも韓国の主演級の女優って感じです
何が凄いってオープニングのスクヒによる組織の壊滅シーンですね、容赦なく殺しまくるスクヒは女とは思えないほどの強さなんです、撃つは刺すわで血だらけです
まずはカメラがスクヒの視点で始まるのですが目の前の男どもが次々の倒されていきます、それが普通のチンピラから覚醒剤の製造者だったりします
入った部屋には屈強な男たちが大勢いてスクヒは互角に戦うのですがやはり多勢に無勢となって鏡に頭を打ち付けられてそこでカメラワークが変わってスクヒの姿が見えるんです
そこでもナイフと素手で男どもを全員殺して窓から外に出るのですが、そこに警官隊がやって来てスクヒは捕らえられてしまいます、、ここでの姿は返り血と自分の血でドロドロです
スクヒはマスコミには死亡と発表されるのですが国家の暗殺者育成施設に入れられるんです、そこでも脱走をしようとするのですが施設の中は暗殺者の職業訓練所もあってバレリーナだったり女優だったりシェフだったりとね
コロコロと変わる施設の中を移動しながら逃げるのですがそこで一緒に逃げるクォンに外に導かれるのですがそこでクォンに撃たれて捕らえられます、クォンは施設の幹部だったんです、演じるのは「アトリエの春、昼下がりの裸婦」のキム・ソヒョン
スクヒと同僚で仲の悪いソンを演じるのが「後宮の秘密」のチョ・ウンジ、スクヒの結婚式にも現れて嫌味の一つでも言うのですが任務に失敗して命惜しくてスクヒを売るんです
彼女が施設の外に出て任務を遂行する事になって偽名を与えられてマンションに住むのですが、隣の部屋にヒョンスという男が同じ日に引っ越してくるんです、演じるのはソンジュン
しかし彼はクォンの部下でスクヒの監視役なのですが初日から凄くアプローチしてくるんです、そんなヒョンスに最初は警戒していたのですが
次第に心を解されて結婚となります
その結婚式での暗殺の仕事があって、これがトイレの換気扇から狙うのですがこれがカッコ良くてね、標的とされる人物を見てスクヒは撃つ事を躊躇って失敗
ここから物語は大きく動く事になるんです、とにかくアップの場面が多くて、それでいてしつこいくらいのアクションで日本でもここまでの女性アクション映画を撮って欲しいと願いますね
かつてない衝撃!狂気全開の最先端スタイリッシュ・アクション それが『悪女 AKUJO』です。
これはお国柄なのかもしれませんが、韓国映画は容赦がありません、なので観ていてもやもやはしないですが重たいものが残ります